2017年2月12日

VOL.547「新電力ビジネスの現況」

今回は新電力ビジネスの現況について取り上げてみよう。
まずは箇条書きで以下に分かりやすく整理しみた。
なお、ここで言う新電力とは、小売電気事業者のうち、
東電・中電・関電等の一般電気事業者(旧名称)を
除いた事業者としている。

1.高圧マーケットでの新電力シェアは15%程度
2.小売電気登録者数は382社
 (新電力+一般電気事業者)
3.このうち、これまで1円でも
  小売取引のある企業数は340社程度
4.このうち、年商1億円程度80社程度
5.年商10億円以上は30社程度
6.トップ10の年商は30億円以上
7.しっかりと黒字化しているのは20社程度か?

では、以下に小売販売実績上位30社を示す。
1.エネット
2.F−Power
3.丸紅新電力
4.JXエネルギー
5.東京ガス
6.オリックス
7.サミットエナジー
8.テプコカスタマーサービス
9.日本テクノ
10.新日鉄住金エンジニアリング
11.伊藤忠エネクス
12. ダイヤモンドパワー
13.ミツウロコグリーンエネルギー
14.王子・伊藤忠エネクス電力販売
15.エネサーブ
16.イーレックス
17.大阪ガス
18.エナリス・パワー・マーケティング
19.昭和シェル石油
20.キタコー
21.洸陽電機
22.KDDI
23.大和ハウス工業
24.東燃ゼネラル石油
25.グローバルエンジニアリング
26.グローバルエンジニアリング
26. シナジアパワー
27.アーバンエナジー
28.新出光
29.ナンワエナジー
30. 出光グリーンパワー

今はまだまだ玉石混合状態。
そして、参入して3年以内の新規参入組も多数なので
しっかりと儲けを出している企業は少ない。
今後は数年間以上掛けて二極化していくだろう。
それはつまり大手10〜20社のグループと
多数の地域中小企業・自治体連合体のグループである。

とにかく、規模の拡大をするか、
自治体との連携も含めた地域密着で行くか、
そのいずれかは残るだろう。
中途半端は消えざるを得ないというのが
今後の見方である。

2020年以降が本当の新電力マーケット競争の時代だろう。

2017年2月 5日

VOL.546「マスコミ報道では分からない景況動向の実態」

これまでも定期的に取り上げているが、今回は、
“マスコミ報道では分からない景況動向”
について取り上げる。
ありがちなマスコミ報道では分からないことや
間違えて捉えてしまうことがあるので、
一部のマスコミ報道に依存することなく、
しっかりと目利きをしていく必要がある。

まずは、以下のデータを見て欲しい。

1.小売販売額前年対比(単位:%)

1月:99.8
2月:100.4
3月:99.0
4月:99.1
5月:97.9
6月:98.7
7月:99.8
8月:97.8
9月:98.3
10月:99.8
11月:101.7
12月:100.6

ここで言う「小売販売」とは
百貨店・スーパー・コンビニ、及び、
ホームセンター・ドラッグストア・家電店等、
主要な大手小売店舗での販売である。
なので、生活必需品系の
店頭販売マーケット推移と思って欲しい。

極端な上下動はないが、
それぞれ四捨五入して四半期ベースで見ていくと、

第一四半期:99〜100
第二四半期:98〜99
第三四半期:98〜99
第四四半期:100〜102

となり、第四四半期にグッと伸びてきている
ことが分かる。


2.Eコマース前年対比(単位:%)

1月:82.9
2月:99.4
3月:93.8
4月:93.5
5月:92.8
6月:98.6
7月:97.4
8月:97.8
9月:103.5
10月:104.4
11月:103.0
12月:データ未出

Eコマースとは
いわゆる一般消費者向けのネット販売のこと。
ただし、前述の小売データは企業データであるのに対し、
こちらは家計調査によるアンケート調査で、かつ、
世帯持ち高年齢層中心のデータで、
1人暮らし若者データが不足しているので、
正直、正確性には乏しい。

そうは言っても、一定の消費者層は掴んでおり、
月次推移を見る分には妥当性はあるだろう。

1〜5月の前半は低調、
6〜8月は100%近くまで来て、
9月以降は100%超えであることが分かる。


3.卸売業販売額前年対比(単位:%)

1月:93.8
2月:96.0
3月:93.2
4月:94.7
5月:93.3
6月:92.7
7月:92.4
8月:96.2
9月:94.0
10月:93.4
11月:98.7
12月:97.5

上記1・2とは異なり、
卸売業は通年通して92〜99%と
100%超えの月がなかった。

リーマンショック時は別として、この20年間で
このような数字の羅列(ずっと100%を切っている)
を見るのは初めてだ。
通常の卸売業がいかに厳しいか
如実にデータに出ているようだ。


4.鉱工業出荷額(単位:%)

1月:96.3
2月:95.4
3月:97.7
4月:98.4
5月:97.2
6月:98.2
7月:99.6
8月:98.2
9月:100.3
10月:99.7
11月:103.2
12月:104.3

これまた一目瞭然かと思う。

1〜8月は95〜99%、
9〜12月は99〜104%と
年末に掛けて100%を超えてきた。

まさに、尻上がりというイメージだ。

※以上により(細かなことは置いといて)、
全体を通して以下のことが言えるだろう。

・昨年上期は低調で推移した
・特に、4〜6月の第二四半期は低調
・業界別で言うと、卸売業は厳しい
・下期、特に9月以降年末に掛けてグイッと上向いた


以上は、あくまでも
マクロ的データ(経産省・総務省)に基づいた考察だ。

本ブログを読んで頂いている方々に関しては、
昨年の自社の業績推移はどうだったのだろうか?
そして、自らが携わっている業界に対しての
今年の動向はどう見ているのだろうか・・・。

改めて、出来る限り客観的に今一度考えてみて欲しい。






■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



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