2009年6月29日

VOL164.「エコカー減税、エコカー補助金」

今、自動車業界の活性化策として、
「エコカー減税」、及び、「エコカー補助金制度」が施行されている。

と同時に、
「13年を超えた車は環境に悪いから廃車にして新車を購入しよう」
という政策も開始されている。

まあ、全く環境対策をしていない自動車を買うよりは、
エコカーと呼ばれる環境に優しい自動車
(ただし、本当に環境に優しいかは甚だ疑問)
を買うことを奨励するのは分かる。

しかし、これらの政策は、完全に時代の流れとは逆行している、
これまでの資本主義的な小手先の政策に過ぎないと感じる。

  「作って、売って、買って、使って、捨てて・・・」
また、
  「作って、売って、買って、使って、捨てて・・・」
そして、また、
  「作って、売って、買って、使って、捨てて・・・」
・・・・・・・・・・・・

とにかく、大量生産・大量販売・大量消費・大量廃棄・・・という
“資本主義的な悪循環”から抜け出さないと将来は見えないのに、

どうしても、その悪循環に逆戻りさせたいのだろう。

政府もそうだが、
既存業界、及び、企業側もそういう考え方からなかなか抜け出せない。


本来、あるべき姿は、
古い自動車は、出来る限り、修理してクリーニングしてメンテナンスして、
そして、また、使う。
より長持ちさせる。
無理に買い替えしない。

日本の修理技術、クリーニング技術、メンテナンス技術は世界一。

例えば、エンジン内部の洗浄であっても、
環境を害さず、機械部品も害さないエコ洗浄技術はすでに存在している。

これを活用すれば、古いエンジンでも、その性能は上がり、燃費が良くなり、
排ガスもキレイになる。

新車を生産するよりは、圧倒的に環境負荷が掛からない。


  修理ビジネスマーケット
  クリーニングビジネスマーケット
  メンテナンスビジネスマーケット
  リユースビジネスマーケット
  リサイクルビジネスマーケット

そういったアフターマーケットをもっともっと充実させるべきである。

ただし、例えば、クリーニングビジネスマーケットであっても、
従来のような石油系洗剤・塩素系洗剤に依存した技術・システムでは良くない。

それでは、クリーニング後の廃液・排水により環境負荷が高くなる。

従来の石油系洗剤・塩素系洗剤に依存しない技術・システムは
すでに確立されているので、
それらを普及させなければいけない。

将来に向けた新技術・新システムの開発・導入により、
ゼロ発想で、新しいビジネスマーケットを作り、
善循環型のシステムを構築すべき時だと思う。


これまでの日本は、工場立国・生産立国主義であった。
いわゆる、プロダクトマーケット主導であった。

これからは、すべての業界で、アフターマーケット主導にして、
アフターを考えたプロダクトをしなければいけない。

つまり、修理・クリーニング・メンテナンス・リユース・リサイクルを
前提にした生産・販売・流通システムである。

「とにかく、大量に作って、大量に売って、大量に使って、大量に捨てる!」

ではなく、

「“省量”作って、“省量”売って、“省量”使って、そして、
完全修理・完全クリーニング・完全メンテナンス・完全リユース・完全リサイクル!」

「使い始めたら、より長く使う、よりメンテナンスして使う、
本当に要らなくなったら、リユースする、リサイクルする」

そういう姿が理想系だ。

これこそ、常に私が言っている“江戸時代型ビジネスモデル”のことである。

企業としても、爆発的な収入UP、莫大な売上利益を得るのではなく、
小さいながらも、地道に・・・、継続的に・・・、安定した・・・、
経営をしていくことを目指すべきだ。


2009年6月22日

VOL163.「景気回復???」

今月出た政府の6月月例経済報告によると・・・、

「一部に持ち直しの動きがみられる・・・」
と“悪化”の表現を7カ月ぶりに削除し2カ月連続で上方修正した。

そして、輸出の持ち直しも急速に進んだことなどから、
与謝野財務・金融・経済財政担当相も
「景気は1〜3月が底打ちの時期だったと思う」
などと景気が底入れしているかのような発言をしている。

しかし、本当に景気は底入れ(回復の兆し)しているのだろうか???

確かに、自動車を中心とする大手製造業等の在庫調整は進んでおり、
「在庫調整さえ終われば、また、少しずつ上向きに・・・」
と期待している経営者は多いようだ。

そして、そう期待している経営者は
「今年の1〜3月の暗黒時期に比べると最悪は脱した」
と考えているようだ。

しかし、

「決して、そんなことはない!」
「むしろ、これからが厳しさの始まりである!」

と、私は思っている。


暗黒の1〜3月時期に比べると、今、日米とも株価が上昇してきているが、
それは、人為的な株価操作と言わざるを得ない。

金融危機以降、アメリカを筆頭として世界各国政府が資金を投入。
つまり、国債を大増発。

国債の増発に伴い、国債価格が値下がり。
その結果、長期金利が上昇。

それにより、経済に再びブレーキを掛けることになるだろう。
そして、株価も再び暴落していかざるを得ない。

根本的な欠陥を抱えた機械なのに、
表面を隠すだけの応急処置的な見せ掛けの修理だけして、
とりあえず動かしている・・・、

そのようなものである。

目の前のことで精一杯、目先の体裁だけで精一杯、
今の政府は、もう中長期的な展望は全く失っている。

暗黒の1〜3月に比べて、今は良くなっているかのように見える分、
今度は、その良くなった分以上に落ちていくだろう。

そして、また少し経過して、小手先の対策で少し良くなったように見えて、
その良くなった分以上に、三度(みたび)落ちていくことになるだろう。

結局は、景気(個人消費と設備投資)は、多少、上下しながら、
中長期的には下がっていって悪くなっていくしかない。

政治的な矛盾、
官僚体制の矛盾、
金融的な矛盾、
資本主義的な矛盾、
・・・・・・、

そういう矛盾が噴出して根本的に解決されていくまで、
その下降スパイラルは続くだろう。

新しい政治のあり方、
新しい行政のあり方、
新しい金融のあり方、
新しい企業体制のあり方、

そういうものが構築されるまで、下降スパイラルは続くだろう。


そう考えて、敢えて見方を全く逆から見ると、

下降スパイラルになるということは、

「決して、悪くなっていくのではなく、
良くなっていく為に悪いものが噴出している!」

と考えた方が良いだろう。

「悪い部分がすべて噴出した後、
新しい良い部分が芽を出す!」

そう考えた方が良いだろう。

と言うか、そう考えるべきである。

企業経営についても同様だ。

今、抱えている企業内部の根本的な課題、
気付いているのに、先送りしているだけならば、
今後も下降スパイラルは続くだろう。

是非、“前向きに・・・”
悪くなっていく部分を受け入れて(噴出させて)、
新しい方向性を見出したいものである!


■菊池 功プロフィール

          菊池 功            環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



?船井総合研究所 執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■?船井総合研究所
 TEL:03-6212-2931
 FAX:03-6212-2947
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



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