2010年3月 8日

VOL200.「『エコノミー優先時代』から『エコロジー優先時代』へ」

本ブログを通じて、私は、
「2015年を境に『エコノミー優先時代』から『エコロジー優先時代』へ移行する」
と、常々伝えている。

『エコノミー優先時代』とは経済性優先の時代で、
環境に良いことよりも、経済性に優れているものを優先する時代のことである。

いくら環境に良いと分かっていても、
価格が高ければ買わない、売れない・・・。

いくら環境に悪いと思っても、
価格が安くなければ買わない、売れない・・・。

逆に、価格が安ければ、
環境に良い悪いは度外視してでも買う、売る・・・。

経済的な負担が大きいならば、環境云々は二の次である・・。

そういう価値観が支配的な時代のことである。

あるいは、そういう価格優先の消費者が圧倒的に多い時代のことである。

環境に良いことを重要視しようという消費者がいたとしても、
それはまだまだマイナーで、メジャーにはなっていない。

そういう時代である。

少し表現を変えると、以下のキーワードで代表される。

  価格志向・・・
  競争主義・・・
  弱肉強食・・・
  力の論理・・・
  数の論理・・・
  量・数の拡大志向・・・
  大が小を凌駕する・・・
  売上利益第一主義・・・
  おカネ儲け第一主義・・・
  目先・目の前しか見えない・・・
  今だけ(将来はどうでも良い)・・・
  自分だけ(他人はどうでも良い)・・・
  ・・・・・・・

そして、こういう世の中(価値観)が続いていくと、

自然現象として、

  公害
  環境被害
  異常気象
  天変地異
  自然災害
  ・・・・・・・

が表れてきてしまう。
一方、人間の世界では、

  競争
  貧富の差
  暴力
  争い
  ストレス
  憎しみと悲しみ
  嫉妬と批判
  ・・・・・・・

がどうしても渦巻いてしまう。

今後、永遠にこれらが続いていくと、もう地球も人間ももたない。
と言うか、地球の前に、人間がもたない。
純粋な“幸せ感”が薄くなってしまう。

今は、2010年。

したがって、まだまだ、『エコノミー(経済性)優先時代』だ。
上記の特徴が明確に表れてくる。

でも、実は、日本人の場合、
すでに多くの人がこれに潜在的に気付いている。

そして、まだ僅かだが、
少数の人が感覚的に完全に理解できて、何か具体的な行動に移している、
または、移そうと考えている。

つまり、“潜在的に”気付いていながら、
“現実的に”行動できる人はまだまだ少ないのである。

  今すぐ切り替えるにはちょっと・・・
  これまでの生活があるから・・・
  今はそれどころじゃない・・・
  目先、目の前で精一杯・・・

そんな思いの人が大多数だろう。

要するに、今までを守りたいのである。

でも、もはや、今までの価値観を守ること自体が難しくなってきている。
今後数年間は、もっともっと守ること自体が難しくなってくるだろう。

過去の価値観に沿って成長してきて、
その結果、経営難に陥っている大企業を見れば、
それは誰の目にも明らかだ。

今後、数年間、私には、(大まかに言えば)以下の通りになるように思われる。

(2009年・・・全業種の経営環境が突然の急落)
2010年前半・・・今は、多少落ち着いてきており、ホッと一息
2010年後半・・・再び、下り基調に
2011年・・・“本当の不況期”に突入
2012年・・・古い価値観の企業は目の前真っ暗になる一方、
         新しい価値観に目覚めた企業が台頭する
2013年・・・古い価値観の企業は壊滅状態
2014年・・・新しい価値観に目覚めた企業が席巻
2015年・・・大多数の人が新しい価値観を受け入れる
そして、『エコロジー優先時代』

古い価値観から新しい価値観に移行する為に、
もう一段階・二段階の“本当の不況期”が準備されている!
そして、そこで、あらゆる企業が試される!選別される!

そう思うのである。


※次回に続く・・・


2010年3月 1日

VOL199.「経営とは人を幸せにすることである」

先日、法政大学大学院教授である坂本光司先生の講演を聞いた。

約30万部以上も売れて、ベストセラーになっている「日本でいちばん大切にしたい会社」という本の著者でもある。

坂本教授は、自らの研究課題として、全国の優良企業を調査している。
その中から、自己資本比率や経常利益率等の経営数値を10年間以上優れた数字で残している企業を600社以上調査して、選定しているそうだ。

そして、企業規模や地域に囚われず、むしろ中小企業や田舎の企業に目を付けて、成功企業のポイントは何か?を分析しているそうだ。

つまり、中長期に渡って優秀な結果を残している企業にはどんな特徴があるのか?それを坂本流に徹底的に分析しているのである。

今回は、先日の講演で坂本教授が伝えた内容を以下に列挙する。


1.経営とは“人”を幸せにすることである

2.ここで言う“人”とは、5人の“人”である
(1)社員とその家族
(2)取引先の社員とその家族
(3)顧客
(4)地域住民
(5)株主

3.この5人の“人”に対しての優先順位は上記(1)〜(5)の番号の通りである

4.つまり、一番大切にすべきは社員であり、その家族である
  次いで、取引先

5.出来る限り全社員の居場所を作り、各社員の個性が発揮できるようにしてあげること

6.誰か(取引先含む)を犠牲にするような経営はしてはいけない

7.自社に不平・不満を持った社員は一生懸命に働かない

8.自社に感動している社員こそが、顧客に感動を与えられる
  優秀な社員がいなければ、良い顧客は作れない

9.10年で10億円ずつ稼ぐ企業よりも、100年で1億円ずつ稼ぐ企業の方が優良だ

10.経営は心であり、愛である

上記の内容は、まさに、“脱“資本主義の考えでもある。

おカネ第一主義、売上利益拡大主義、NO1主義、競争主義、・・・、
そういう資本主義的な考え方は否定している。

通常、大学教授と言うと、典型的な資本主義を唱えるのが普通かもしれない。

しかし、坂本教授は違った。

  「企業規模は関係ない!」
  「短期的に爆発的な売上利益UPは目指すべきでもない!」
  「永続できることが大事だ!」

しかも、とにかく、自社社員を大事にすることこそが経営の目的であり、売上利益は結果に過ぎない・・・、と強調していた。

私自身、共感できるところが多々あった。


そして、講演の一番最後に・・・、

  「農業が世界を守る!」
  「日本の農業を世界は求めている!」

とも言っていた。

農業に対しても、そういう見方をしていた(期待している)ようだ。

この点についても、全く共感するところである。


  一昔前のJR西日本の脱線事故、
  昨年来のJALの破綻、
  直近のトヨタのリコール問題、
  ・・・・・

日本を代表する巨大企業、資本主義で拡大してきた巨財企業が、
もがき苦しむ時代、
これまでの戦略からの転換を余儀なくされている時代、

エコノミー優先(経済性優先)時代が終わろうとしている。

これから、エコロジー優先(環境性優先)時代に移って行くのは間違いない。
エコロジー優先(環境性優先)の中で、“人”を活かす経営を目指す時代である。


■菊池 功プロフィール

          菊池 功            環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2931
 FAX:03-6212-2947
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com

<出版書籍>
2009年12月7日発売!
『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
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