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VOL34.「環境DNA その2」

現在、私は横浜に住んでいる。

自宅のすぐ前の歩道には、
並木道のように、ハクモクレンの木が何十本も並んでいる。
つい最近までは、つぼみの状態だったが、
先日の日曜日、その花が一気に開いた!

  真っ白くて大きな花!

ハクモクレンの花は、目一杯大きく開くと、
大人の掌を大きく広げたくらいの大きさになる。
そして、大きく開いた後は、ほんの2〜3日で花が散ってしまう。

そのハクモクレンの木をよく見ると、
大きく花が咲いている木と、すでに花が散ってしまった木と、
まだ、花が咲かずに、つぼみ状態のものがある。

花が咲いている木は陽当たりの良い所にあり、
まだ、つぼみ状態の木は建物の陰に隠れて陽当たりの悪いところにあった。

すでに花が散ってしまった木などは、風通しがとても良く、
一日中、陽当たりの良い所にあった。

当たり前かもしれないが、
陽の当たりの良い場所では開花が早く、先に花も散り、
逆に、日当たりの悪い場所では開花が遅いようである。

  同じ花でも、太陽と風とのバランスで、咲き方に差が出る。
  同じ花でも、表情が違う。
  日に日に、表情を変えていく。

四季に富んだ気候風土のおかげで、
日本人は、もともと、季節感に溢れた民族だ。

夏の終わりに、虫の鳴き声を聞いて、秋の訪れを感じ、風流に思う、
そういう民族は他にあまりないと言われる。

日本の祭りの由来は、
「良い実りがありますように!」と自然界に祈願したり、
「良い収穫が採れました!」と自然界に感謝するものが大半だと言われる。

もともと、日本人は季節感に溢れ、自然界の動きと実に上手く共生していた民族だ。
自然の鼓動を上手に感じ取るDNAを持っている。

今は、どうしてもそういう季節感が失われつつある。
自然界の鼓動に鈍感になってしまっている。
本来、日本人の持つDNAが隠されてしまっている。

  CO2問題どうする?
  温暖化はどうする?
  リサイクルの推進!

そのような議論はもちろん大事だが、
その前に、本来、日本人の持つDNA、『心のDNA』を呼び覚ますべきだと思う。
我々、自分自身が日々の過ごし方を見直すべきだと思う。

そして、時には・・・・・、

  心を穏やかにして、じっと目を閉じ、耳を澄まして、
  光を受け、風を感じ、花や木や草の香りを味わいたいものだ。

今の時期は、まさに花や木や草や土さえも、日々、違った顔を見せてくれる。

何気ない自然の鼓動を感じることが出来た時、心が豊かになる瞬間なのだろう。

本当の豊かさとは何か???

考え直したいものだ・・・・・。


自宅前のハクモクレンの花は、
毎日、ある時は微妙に、ある時は大胆にその表情を変えている。