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VOL44.「エコロジー(ecology)とエコノミー(economy)の融合」

現在の私のコンサルティング領域は、90%以上、環境ビジネス関連である。

その環境ビジネスコンサルティングを展開する上で、
実は、常に試行錯誤している部分、思い悩む部分、
もっと言うと、矛盾を感じている部分がある。

それは、「環境に良いものが、必ずしも、売れる訳ではない」ということだ。

環境ビジネスコンサルティング関連で、
現在、船井総研に寄せられる相談案件は数多いが、
その中でも、
  「こんな製品を開発したが、どうしたら売れますか?」とか、
  「こんな環境対策をしていきたいが、どうやって行ったら良いですか?」とか、
そういう相談が多い。

その中には、素晴らしい技術・素晴らしい取り組みが隠されている。

  「あぁ、こういう技術が一般普及すると、環境問題が一気に解決できるのになあ」とか、
  「この製品が市場に出ると、環境に良いこと間違いなし!」
と感じることが非常に多い。

しかし、現実的には、・・・・・・
これがなかなか難しい。

一般普及していない製品ほど、どうしても価格が割高になってしまったり、
新技術を開発した企業の規模が小さく、普及させる為の資金繰りが付かないとか、
そういうケースが多いのである。

もちろん、船井総研として、そのような良い技術の普及活動・拡販活動を
コンサルティング業務の一部として行うのだが、
すべての案件をお手伝いできる訳ではない。

出来るものと出来ないものがある。

  『いくら環境に良いと言っても、世に出るものではない!』
  『本当にベストなものが、売れるわけではない!』

のである。

つまりは、

  『環境に良く、価格的に見合うもの』、あるいは、
  『環境に良く、資金付けの出来るもの』しか、

世の中に出ないのである。

  『エコロジー(ecology:環境性)とエコノミー(economy:経済性)の融合』

現段階では、これが不可欠なのである。

そして、市場では、どうしても「エコノミー(economy:経済性)優先」になっているようだ。

私は、こういう思いを感じずつ、日々のコンサルティング活動を行わざるを得ない。

どうもしっくりと来ない・・・・・。
どうしても矛盾を感じてしまう・・・・・。


ただし、

  『いくら価格的に見合っていても、環境に悪いと分かっているものは、
                                 お手伝いしない!』

  『いくら大金を積まれても、コンサルティングとしてのお手伝いはしない!』

そういう理念だけはずっと持ち続けている。

そして、今後も、その方針で行こうと思っている。

  “根本的な理念を大きく捻じ曲げてまで、
                      ビジネスをしたいとは思わない!”

と思っている。


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コメント

はじめまして。

エコロジーとエコノミーの狭間での葛藤は、菊池さんの手がけられるような大きな規模の案件でも、私のような一個人の私生活においても、存在するのですね。

昨日、自宅プリンター用の用紙を買いに出かけて、オフィス用品店内で、一束3ドル99セント(当方アメリカ在住です)の普通紙と、7ドル99セントの100%再生紙とを両手に持ち、しばらく迷いました。

えいやっと、決心して、7ドル99セントの再生紙を購入しました。私にできる小さな環境保護なのだと、とてもすっきりした気持ちになりましたが、同時に、なぜ、再生紙がこんなに割高なのか、釈然としない感覚が残ったことも事実でした。

私は環境ビジネスについては素人ですが、こうしてエコロジーとエコノミーについて考える機会をいただき、やはり社会のセクター間(ビジネス、政府、NGO等)のコラボレーションの欠如が大きな課題であると思わざるを得ませんでした。

と言うのは、現在、私が在籍しているミネソタ大学では、今日、ちょっとした式典がありました。規模としてはニュースのヘッドラインを飾るような出来事ではありませんでしたが、私は画期的な取り組みの幕開けとなる可能性を強く感じています。

今日、オープニングが祝われたのは、Center for Integrative Leadership という、新しいセンターなのです。これは、ミネソタ大学カールソンビジネススクールと、同じくミネソタ大学内のハンフリー公共政策大学院とのコラボレーションによって実現した、研究センターです。ビジネスセクターとパブリックセクターが共にリーダーシップを取り、社会貢献を目指す、アメリカ国内にも例を見ない取り組みです。

ビジネスセクターも、パブリックセクターも、NGO/NPOも、単独では制約や制限が取り払い切れません。これから、セクター間を越え、国家間を越え、専門分野を越え、世代を越えていけば、地球規模の社会問題(環境問題のみならず)への取り組みは飛躍するのではないでしょうか。

そんな期待を秘めて、私も私の果たすべき役割りをしっかりと見定めていこうと思います。こうして振りかえる機会をいただいたことがうれしく、はじめてコメントさせていただきました。ありがとうございました。

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