VOL39.「本当のあなたが知りたい!」
今の時期は、来春の新入社員となるべき学生の就職活動真っ盛りの時期。
役員の立場である私も、船井総研自身の入社面接官として、
役員面接に出席して、学生と接している。
船井総研への入社希望エントリー者数は、毎年、約4000〜5000人。
そのうち、実際に入社説明会に来る学生は3000〜3500人。
その後、4〜5段階の選考を通して、最終的に採用するのは50人程度である。
船井総研の選考はかなりユニークだ。
例えば、最終の役員面接時(グループ面接)には、学生に私服で来てもらう。
つまりは、普段着。
したがって、中には、ジーンズ姿の学生もいる。
我々面接官も、ラフなスタイル(ノーネクタイのカジュアルビズ)だ。
それと、面接時に、学生には敬語を使わないように促している。
いわゆる、面接用の着飾り言葉は絶対にNG。
「私(わたくし)は・・・・・」とか、「御社の・・・・・」とか、
そんな“よそ行き”の言葉使いは絶対にNG。
そして、我々面接官も、かなりフラットでフランドリーな言葉で話し掛ける。
学生の“素”を知りたいからだ。
とにかく、着飾らない学生の“素顔”、普段“そのままの姿”を知りたい。
そして、大学時代のゼミや部活動、アルバイトの話も厳禁。
学生時代に蓄えた知識や経験には興味はない。
学生時代にやってきたことよりも、
将来をどう考えているか?未来の可能性はどうか?を知りたいからだ。
リクルート用にあらかじめ準備した答にも全く興味はない。
どれくらいの伸びシロがあるか?
どれくらい成長してくれるか?
その未知なる可能性の大きい学生を採用したい!
さて、面接時に私が必ず聞くことがある。
「お父さんはどんな人?好きなところはどこ?逆に、嫌いなところは?」
さらに、
「お母さんはどんな人?好きなところは?嫌いなところは?」
と・・・。
そうすると、学生は思い思いにいろいろと話し始める。
結構、嬉しそうな顔をして話す学生も多い。
その瞬間、“素の自分”に戻っていることが多いのである。
そして、私は間髪入れずに、「君はどっちに似ている?」と聞く。
その時の答こそ、その学生の“本当の自分”に戻っているものだ。
あるいは、こう質問することもある。
「今日の朝メシはどこで何を食べてきた?」
就職とは全く関係ない質問に対して、学生は、一瞬、「えっ?」となる。
答の内容に興味があるのではなく、“ありのままの姿”を見たいのだ。
リクルート用の着飾った姿には興味はない。
中には、船井総研の面接に馴染めずに(面食らって)、
最後まで“自分の素”が出せずに、面接用の着飾り言葉で終始して、
硬い表情で終わる人もいる。
(まあ、100%の学生は、面食らって、何を答えて良いか分からず、頭が真っ白になるようだ)
いくら頭が良さそうでも、そんな人は確実に落ちる。
どんな人でも長所・短所はある。
長所・短所含めて、その人の“本当の姿”・“素の姿”を理解して、包み込んで、
仕事をしていきたい。
自分の本姓を隠すような仕事をしていても伸びない!
と言うか、第一、楽しくない!
本来持つ自分の素を活かして仕事を進めていきたいし、進めてもらいたい。
今回は面接を例にしただけで、普段からそう思っていることである。