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VOL59.「逃げてはいけない!」

私は役員という立場で、船井総研内のある部門のマネジメントを請け負っている。

経営コンサルティング会社と言えども、一民間企業であるので、
役員会等では、部門毎の業績報告・収支報告、及び、今後の対策などを論じ合う。

自分の預かっている部門が好調・順調な時は気分が良いものだが、
そうでない時は、実に報告しにくいものだ。

この感覚は、リーダー経験・マネージャー経験のある人ならよく分かると思う。

また、一般の営業会社の営業会議等では、
業績の良い営業マンは鼻高々だが、
業績の良くない営業マンは居心地が悪そうに座っており、
どうしても口数も少なくなってしまうものである。

ところで・・・・・、

どうしても結果の悪い時、
思い通りになっていない時、
あるいは、やるべきことが出来ていない時、
約束した仕事が遅れている時、
そういう時は、本当に報告・連絡しにくいものだ。

まあ、それほど大勢に影響ない業務であれば良いが、
影響力のある業務がそのような状態になっている場合、
実に気まずい思いがする。

可能であれば、その事に触れて欲しくない!・・・と思う。
何も触られることなく、過ぎ去って欲しい!・・・と思う。
岩場の陰にでもこっそりと身を隠して、
誰にも気付かれることなく、その場をしのぎたい!・・・とさえ思うかもしれない。

人間だから、そう思うのも当たり前だろう。

むしろ真面目な人ほど、
「自分が出来ていない、結果が悪い」ことを真面目に認識しているので、
余計にそういう思いが強くなるものだ。

  やらないといけない!
  やるべきことは分かっている!
  やらないといけない、ということも痛いほど分かっている!
  なのに、まだ、出来ていない!
  遅れている!
  結果が出ていない!
  結果が見えない!

  ヤバイ!
  このままではいけない!
  どうしよう!
  ・・・・・・・・・・・・・・


真面目な人ほど、そう思ってしまうもの。

そして、そう思い詰めた人は、
  報告が遅くなる・・・、
  連絡が滞る・・・、
  相談しなくなる・・・、
  隠したい・・・、
  そして、自分の中にだけに押し込めたい・・・。

という悪循環になってしまう人が多い。

そして、最悪なのは、

  それは会社が悪いからだ!
  自分が出来ないのはAさんの精だ!
  オレはこんなに頑張っているのに認めてくれないのか! 
  実は、それをやる前から納得していなかったんだ!
  本当はやりたくなかったことなんだ!

と、なぜか他に責任を転嫁してしまう人だ。

あるいは、

  どうせオレはダメだ!
  私にはそこまでやれる力がない!
  こんなの出来っこない!

と、自分に責任を預けているようで、
自分を卑下することにより、出来ないこと・遅れていることを正当化してしまう人もいる。


いずれの場合も、要は、逃げているのである。

何から逃げているのであろうか?

  仕事から?

  そうではない!

  “自分から逃げている”のである!

出来ていない自分、遅れている自分、結果が出ていない自分、結果が見えていない自分・・・・・、

そういった“自分から逃げている”のである!


我々は機械ではなく人間なので、失敗する時がある、遅れる時もある、
そして、うまく行かない時の方が多いかも知れない。
それはそれで仕方ない。

では、本来、どうすべきなのだろうか?どう考えるべきなのだろうか?


(次回に続く)

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