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VOL61.「自然界は教えてくれる」

今回は地震による原発トラブルについて。

中越沖地震によって、東京電力柏崎狩羽原発が被害を受けて、
該当炉が停止状態になってしまった。

変圧器とは言え、史上初の原発内での火災。
放射能の入った水が海に流失。
波を打ったような陥没が見られる原発の敷地内道路。
そして、東京電力の後手後手の対応・・・・・。

世界最新鋭の設備・ノウハウが凝縮しているはずなのに、
何とも不甲斐ない状態になってしまっている。

報道によると、“想定外の揺れ・・・・・”だったという。
「まさか・・・・」という感覚なのだろう。

ところで、私は工学部原子核工学科出身なので、
一般の人よりは、原子核とか原子力とかエネルギー関連の知識はある。
(もちろん、本業でも環境ビジネスコンサルティングをしているのだから、当たり前であるが)

私が高校時代の時は、“原子力発電は21世紀に向けた夢のエネルギー”と言われていた。

物理学や数学が得意だった私自身もその魅力を感じて、
当時、東大・京大等の旧帝大にしかなかった(全国でも七校にしかなかった)原子核工学科を選んだ。

しかし、大学2年の時だったであろうか、
当時のソ連で、チェルノブイリ原発事故が起きてしまった。

それはそれは悲惨な事故で、
  原子炉は完全に溶解して、
  施設全体が閉鎖、
  住民は一斉退去、
  その結果、街全体も死んだようになってしまった。
  まさに、不毛の地になってしまった。
今でも、立ち入り不可能なそうだ。

その惨状を見て、
  「あぁ、原発は夢のエネルギーどころではないなあ」
と感じてしまった。

CO2削減等、火力発電にはないメリットが多大にあるが、
あまりにもリスクも高いと感じてしまったのだ。


今回の柏崎狩羽原発事故は天災によるものだが、
人間の力には遠く及ばない自然界の力が働いたようだ。

人間の計算を超える“想定外の出来事・・・・・”

今後ともますます起こってくるのだろう。

そして、
人間が犯している過ちを気付かせようとして、
天災は起こると言えそうだ。

今回のような事故で次々と原発が稼動停止になってしまったら、
日本でも電力不足が深刻化してきそうだ。

やはり、我々人間は何か間違っているのだろう。

「エネルギーが増大していく経済に合わせようとエネルギー政策を考える」
のではなく、
「エネルギー消費を減らせるような経済に転換していかなければいけない」
のだろう。

我々1人1人が、
「エネルギー消費を減らせるような経済・ライフスタイル」
を実践しなければいけないのだろう。


大学時代にそれなりに原子核関連を学んだ私としては、
原発事故が実に身近に考えられてしまう。

当たり前だが、他人事には思えない。


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