VOL114.「洞爺湖サミット」
先週、洞爺湖サミットが終わった。
この結果により、環境問題に関しては、
2050年までにCO2など温室効果ガスの排出量を
現状から半減させるという長期目標が、
「世界全体の目標として採用を求める」ことで合意とのこと。
で、合意文書は、「世界全体での対応」、
特に、中国・インドなどを含む「主要経済国の貢献」を強調している。
発展途上国含めて、「世界全体の目標」となって良かった反面、
世界の排出量の48%を占める我々先進国の責任を棚上げする内容とも言える。
つまり、これまで排出しまくってきた我々先進国が果たすべき責任を
曖昧にしている感じだ。
特に、アメリカは中国やインドが不参加であることを理由に合意しなかった。
また、2020年頃までの中期目標の設定については、
「野心的な中期の国別総量目標を実施する」とあるが、
具体的な数値目標は全く示されなかった。
まあ、こんなものなのだろう・・・。
先進国が各国足並み揃えて、
“積極的に”「ヨーイ、スタート!・・・」というのは、
所詮、無理だったのだろう。
それにしても、今回で、
アメリカの盟主的立場は完全に失われた感じだ。
ここまで環境意識が盛り上がっているにもかかわらず、
自国の経済への影響を考慮してだろうが、
長期目標に対して、とにかく、後ろ向きで、
単なる“駄々っ子”のようだ。
(まあ、今に始まったことではなく、昔からそうだが・・・)
まあ、でも、私個人的には、かなり前向きに「良かった!」と思っている。
日本でも、一昔前なら、
「環境なんて、そんなもの重要視したら、経済活動に反動が来る!」
と言って、完全に経済優先&環境無視であったのが、
「経済ばっかり優先して、環境を無視してどうする!」
という世論が圧倒的に多くなっているからである。
マスメディアも、
「議長国として、洞爺湖サミットでの環境政策を上手にまとめろ!」
という論調だった。
で、現実的に明確な数値目標を掲げられなかったことに対して、
「何やっているんだ!」的な声も上がっている。
要は、世論は「環境重視」だということが、改めて、はっきりした。
もう、この流れは止められない!
完全に、「山は動いた!」ようだ。
今まで、「経済優先の流れ」が「環境優先の流れ」を打ち消していた。
しかし、今は、「経済優先の流れ」と「環境優先の流れ」が共存して流れようとしている。
そして、あと数年もすれば、
「環境優先の流れ」が「経済優先の流れ」を完全に打ち消すようになるだろう。
それは、私の予測では、2015年ごろ・・・。
このブログの前回号で、
「2008年は、歴史的なターニングポイントだ!」
と伝えた。
洞爺湖サミットが終わった今、改めて、そう感じている。