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2009年2月23日

VOL146.「これからの製造業のあり方?」

  ?エコ的要素・低エネルギー化は必須!
  ?ユーザーのランニングコストを低減させる製品を作れ!
  ?製造直販的な仕組みを作れ!
  ?長持ちする製品を作れ!買い替えは促進するな!
  ?製造販売後でも稼げる仕組みを作れ!
  ?イージーオーダーシステムで差別化しろ!
  ?究極はレンタル業!

これからの製造業のあり方についての3回目、
今回は、上記7項目のうち、??についてである。


?イージーオーダーシステムで差別化しろ!

これまでのメーカーの価値観は、
「標準化・量産化・大量生産こそ、利益の源泉!」
であり、大量に作れば利益になった。
逆に言えば、大量に作らなければ、利益にはならないものである。

しかし、今、もはや、「大量生産・大量販売・大量消費」の時代ではない。

現在のような「“省量”生産・“省量”販売・“省量”消費」の時代では、
「個別対応、オーダーメイド、特注、・・・ほど、利益の源泉!」
という価値観が必要だ。

「標準化・量産化・大量生産」を前提としたシステムではなく、
「個別対応、オーダーメイド、特注、・・・」を前提としたシステム、
それを構築しなければいけない。

“量”よりも“質”であり、“率”を追求したい!

現在のトヨタのような「20兆円の売上がありながら赤字!」ではなく、
「売上1億円でも利益2000万円!」を目指したい。
もっと言えば、
「売上100万円でも良いから利益30万円!」を目指したい。

もはや、“量”や“数”を追求すべきではないのである。
“質”や“率”を追求したい。

その“質”や“率”は“顧客適応度”に比例する。

つまり、「1人1人の顧客、1社1社の顧客の“口に合う”かどうか?」である。

顧客の口に合っていれば、“質”や“率”は確保できる。
口に合っていなければ、“質”や“率”は確保できない。安売りするしかない。

個別対応オーダーメイドこそ、メーカーとしての腕の見せ所である。


?究極はレンタル業!

究極であるが、
メーカーは“レンタル業的な要素”を持たなければいけないと、私は感じている。

通常は、
ある顧客に100万円の商品を作って販売して、
また、違う顧客に100万円の商品を作って販売して・・・
その度ごとに(販売した後は)顧客との関係が薄れていく・・・
ある年は、1000万円売れるが、次の年は、また、ゼロからのスタート・・・

そのように単発で終わるのではなくて、

ある顧客に年間10万円で提供して、その代わり、10年契約する
また、違う顧客にも年間10万円で提供して、10年契約をする・・・
売上は、顧客が増える度に加算されていく。
ある年が300万円であれば、次の年はその数字に上積みされて500万円、
徐々に増えて行って、数年もすれば、軽く1000万円は越えていく・・・

そういうビジネスモデルである。
単発的・短期的・即時的なビジネスモデルではなく、
中長期的・継続的・安定的なビジネスモデルである。

そして、
そういうビジネスモデルを前提とした仕入手法・支払手法・在庫手法・メンテナンス手法・・・、さらには、仕入先の選定・販売先の選定・・・をしていくのである。
1社で出来なければ、他社とタイアップして、このビジネスモデルを標準化して構築していくのである。

これらは、まさに、
上記の「?長持ちする製品を作れ!買い替えは促進するな!」と「?製造販売後でも稼げる仕組みを作れ!」にも連動する考え方である。

ある商品を作ったら、その商品の廃棄・交換に至るまで、顧客と一緒にその商品の行方を追うのである。

「作って売ったら終わり!」
ではなく、
「作って売ってからが始まり!」
そういうビジネスを心掛けたいものである。

それこそが、「“省量”生産・“省量”販売・“省量”消費」の時代に目指すべきものではないかと思う。

2009年2月16日

VOL145.「これからの製造業のあり方?」

  ?エコ的要素・低エネルギー化は必須!
  ?ユーザーのランニングコストを低減させる製品を作れ!
  ?製造直販的な仕組みを作れ!
  ?長持ちする製品を作れ!買い替えは促進するな!
  ?製造販売後でも稼げる仕組みを作れ!
  ?イージーオーダーシステムで差別化しろ!
  ?究極はレンタル業!

これからの製造業のあり方について、上記7項目のうち、
前回ブログでは?〜?について伝えたが、今回は、??について取り上げる。

?長持ちする製品を作れ!買い替えは促進するな!

これまでのメーカーとしての使命・価値観は、
  「いかに、新製品を作り出すか?」
  「買い替えを促進させるか?」

表現を変えれば、
  「いかに、旧製品を飽きさせるか?」

もっとオーバーに言うと、
  「旧製品は長持ちし過ぎては困る!」
  「いかに、旧製品の価値を失くさせるか?」

そんな価値観が当たり前で、
  「新製品開発こそ、メーカーの大命題!」
という使命・価値観であった。

以上は、まさに、典型的な資本主義の考え方。
拡大生産・拡大消費の考え方だ。
  「もっと作れ!もっと売れ!もっと買え!」
そして、
  「もっと捨てろ!」

この考え方を追求すると、地球がいくつあっても足りない。

これからは、
  「少し作れ!少し売れ!少し買え!」
そして、
  「出来る限り捨てるな!」「長持ちさせろ!」
という価値観に変えなければいけない。
つまり、メーカーとしての過去の使命・価値観の一部否定でもある。

このような考え方は、
一企業として、一メーカーとしての責務から考えると、許容しにくい。
受け入れ難いかもしれない。
自己否定になってしまう可能性が高いからだ。

しかし、時代の流れは決まっている。

縮小生産・縮小消費の時流に合ったメーカーとしての使命・価値観に変換しなければいけない。
その為には、次の?が必要になってくる。

?製造販売後でも稼げる仕組みを作れ!

  「もっと作れ!もっと売れ!もっと買え!そして、もっと捨てろ!」
という価値観ではなく、
  「少し作れ!少し売れ!少し買え!そして、出来る限り捨てるな!
   長持ちさせろ!」
という価値観の元では、
ある製品を製造し、販売した後でも、メーカーとしてしっかりと儲ける仕組み作りが必要だ。

ほんの一例だが、今、後付けできる省エネ装置が売れている。
インバーター制御装置とか、デマンドコントロール装置とか、
その他の後付け可能な省エネ装置・・・。

それらの装置を現状の設備(空調設備・電気設備・燃料設備・生産設備・・・)に後付することにより、その設備自体の省エネ性が高まり、結果として、設備運営コストが削減できる、というものである。

ユーザーから見れば、非常にありがたい。

メーカーとして、一気に新製品を買い換えさせるのではなく、既存製品にある部品を付加(交換)させることにより、今、使っている既存製品の能力が向上させたり、長持ちさせたりするのである。

あるいは、修理・洗浄・メンテナンスの方法・仕組みを改善・改良することにより、既存製品の能力を維持させたり、長持ちさせたり、さらには、修理・洗浄・メンテナンスコストも削減してあげるのである。

これも、ユーザーから見れば、非常にありがたい話だ。

「メーカーとして、責任を持って製造販売後もアフターフォローをします!」と謳っているメーカーが大多数であるが、本音は、あまりやりたくないのである。
「何かあったら、対応しますよ!」ということであり、あくまでも、“アフターフォロー”なのである。
「売った後が勝負だ!」「売った後の方こそ儲けるぞ!」と考えているメーカーは、正直、あまりにも少ない。

その証拠に、メーカーとしての経営計画の中で、「新製品を○○台、売るぞ!」という新製品の販売目標値はあるが、「既存製品を○○台、メンテナンスするぞ!修理するぞ!長持ちさせるぞ!」という旧製品に対する目標値は存在していない。

そして、営業マンに対しても、新製品を売り込める営業マンほど評価は高く、買い替えを提案・促進出来ない営業マンほど評価が低い、これが実態だ。


これからは・・・、

新製品をガンガン出す企業よりも、旧製品を長持ちさせるノウハウを持った企業の方が、企業価値が上がり、結果として、そういう企業の方が売上・利益が上がる時代になっていくだろう。

その時は、市場シェア○○%を目指すんだ!といった資本主義的・競争主義的な発想はなく、いかにユーザーに無駄のない買い物をさせるか?低エネルギー化に貢献できるか?という思想が重要視される時である。

トヨタの例を見ても分かる通り、シェアNO1になることと売上利益を作り出すことがイコールではないのである。

実は、もうすでにそのような時代になっている。

2009年2月 9日

VOL144.「これからの製造業のあり方」

前回ブログ、及び、前々回ブログでは、小売業・流通業・物販業について触れたが、
今回は、これからの製造業のあり方について、私なりの考え方を伝えたいと思う。

私の場合、メーカーのクライアント企業様に対しては、以下のようなことを伝えている。

?エコ的要素・低エネルギー化は必須!
?ユーザーのランニングコストを低減させる製品を作れ!
?製造直販的な仕組みを作れ!
?長持ちする製品を作れ!買い替えは促進するな!
?イージーオーダーシステムで差別化しろ!
?製造販売後でも稼げる仕組みを作れ!
?究極はレンタル業!

それでは、以下、これらについて説明していきたい。


?エコ的要素・低エネルギー化は必須!

これからの時代、この要素がなければ売れる訳はない。
簡単に言えば、省エネ機能であったり、“脱”化石燃料・代替燃料機能であったり、あるいは、省スペース化・コンパクト化であったり、軽量化であったり、さらには、リサイクル・リユース機能を持つことであったり、・・・・・。
まあ、これは当たり前と言えば当たり前なので、特別に詳しく言う必要もないだろう。


?ユーザーのランニングコストを低減させる製品を作れ!

一例を挙げよう。
例えば、水処装置を取り上げる。
水処理装置は工場等の排水を浄化する為の装置であるので、排水をいかにキレイにするか?つまり、放流水のpHやBOD・CDD等の数値をいかに基準値以内に抑えるか?がポイントである。

現在、日本の水処理装置の大多数は、排水中の水と汚泥を分離させて、汚泥分は凝集剤により凝集沈殿させ、水をキレイにする凝集沈殿方式(あるいは、加圧浮上方式)を採用している。

その結果、放流水はキレイになるが、凝集沈殿された汚泥分が大量に排出されて、産廃として産廃費用を支払って処理している。
水処理装置のユーザー(工場等)側は、この産廃コストや凝集剤コスト、さらには、下水道使用コストが掛かってしまう。
これが、バカにならない。
小さな町工場は別として、そこそこの工場であれば年間数千万円程度、大工場になると数億円以上掛かっている場合もある。

今のこういう厳しい経営状況の中、ユーザー(工場)としてはこのような出費は避けたいものだ。
いくら、イニシャルの水処理装置自体が安くても、ランニングコストが高コストではいけない。

今、求められているのは、イニシャルコストも“お値打ち”、ランニングコストも“お値打ち”であることである。
水処理装置マーケットでは、イニシャルコストとなる装置費用が安く、かつ、ランニングコストとなる汚泥処理コストや凝集剤コストが全くのゼロ、さらには、下水道使用コストも削減できるような製品がすでに普及し出している。

このように、ユーザーのランニングコストをより低減させる製品でなければいけない。かつ、その低減化において、ドンドン、差別化していかなければいけないのである。

その為には、製品を販売した後のユーザー側の維持運営コストをしっかりと把握しておく必要がある。
もう、売ったら終わり!という時代ではない。
売った後のユーザーのデータベース化をしっかりと構築・蓄積していかなければいけない。

?製造直販的な仕組みを作れ!

とにかく、もう大量生産・大量販売・大量消費の時代ではない。
適量生産・適量販売・適量消費の時代であり、
もっと言えば、少量生産・少量販売・少量消費の時代だ。

少ない需要に対して、付加価値をつけて大事に生産・販売していくしかない。
言い方を換えると、高粗利少量生産&販売だ。
低粗利大量生産&販売方式では時代遅れ。
高粗利に持っていく為には、一次下請・二次下請・・・、あるいは、一次代理店・二次代理店・・・というような二重構造・三重構造ではいけない。

より階層の少ない生産手法・販売手法に変換していかなければいけない。
出来る限り、エンドユーザーまでの距離をコンパクトにしなければいけない。

その時の理想系は、やはり、製造直販だろう。
今後、製造直販的な仕組みを作れないメーカーは、生き残っていけないと思って良い。

しかし、既存の生産体制・流通体制は、現実的には“しがらみ”のある企業も多いだろう。

  過去の“しがらみ”に囚われて身動きできない企業、
  従来のつながりでしか勝負できない企業、

そういう企業は、確実に消えて行くしか仕方がないのである。

過去の延長で考えても“良い答”は出ない。
未来からの発想・・・、
将来やるべき方向性からの発想・・・、
そういう考え方をしなければ、消えていくしかないのである。


※?〜?は次回ブログで取り上げる。

2009年2月 2日

VOL143.「これからの注目すべき小売業態は??」

前回ブログ142号では、

フリーマーケット、リサイクルショップ、リユースショップ、
WEBオークション、及び、個人ブログ、
さらには、物々交換マーケット、・・・、
そのようなマーケットやビジネスモデルが伸びている!と伝えた。

そして、大型店のような大きな器、チェ−ン店のような標準的な器は邪魔になり、
逆に、身軽で、小型で、個性的な業態が勝ち残りやすい!とも伝えた。

出来る限り、おカネを掛けずに・・・、質素に・・・、素人発想で・・・、
そんなビジネスモデルだ。

ある人から見ると、安っぽい・・・と思われるかもしれない。

でも、別なある人から見ると、
  同じ目線なので・・・、気持ちが分かるので・・・、
  協力したい・・・、盛り上げたい・・・、参加したい・・・、
となる。

別に、誰と競争するわけでもない、他店を蹴落とす必要もない、

ましてや、「○○で日本一!」とか、「△△でNO1!」とか、
そんな売上至上主義的なことは夢にも見ず、
と言うか、そこに価値は見出さない。

それよりも、理念・価値観を大事にする。

例えば、「もったいない!」という理念・価値観。
そんな理念・価値観を共有できる人同士、素人同士が“ネットワーク”を作って、
“自発的に”売り買いしていく時代がすでに始まっているようだ。


そう考えると、
小売業・物販業・流通業の場合は、店舗を作るのが大事なのではなく、
このような“ネットワーク”を作ることが大事なのだろう。

“ネットワーク”・・・、もっと簡単に言えば、“仲間”
理念・価値観を共有できる“仲間”、あるいは、“同志”

つまり、店舗作りではなく、志や理念を一緒に出来る“仲間作り”の方が重要だ。より強い“仲間作り”=“同志作り”が出来れば、大きな立派な店舗など必要ないのかもしれない。


そう考えると、
小売業・物販業・流通業の究極のモデルは、
無店舗・無在庫で、受注生産・受注販売なのだろう。

店舗があるとすれば、
志や理念を一緒に出来る“仲間”=“同志”が集える“サロン”のようなものが良いだろう。
「商品が並んだ場所」ではなく、「“仲間”が集える場所」である。

いわゆる、“サロン”型店舗である。

「何を買うか?」「何を売るか?」も大事が、
「誰に売るか?」「誰から買うか?」「誰とビジネスパートナーを組むか?」
がもっと大事になってくる。


それと・・・、

これからは、このような “仲間”が集える“サロン”を中心とした、
特別な地産品・名産品を扱う“行商ビジネス”も面白い。

昔ながらのあの“行商”方式・・・、
もう廃れたようで、実は先進的な販売方式になっていくだろう。

  現代版“行商ビジネス”・・・。
  WEBを駆使した“行商ビジネス”・・・。

これも注目すべき業態である。


本ブログを読んで頂いている皆さま、
是非、新しいビジネスの胎動を感じて欲しい。

ビジネスチャンスは、目の前に転がっている。





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!


●船井総合研究所
コンサルティングメニュー






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