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2009年11月30日

VOL186.「日本の製造業が進むべき道」

今回は、マクロ的に見た日本の製造業が進むべき道を取り上げよう。
(ただし、あくまでも環境ビジネスコンサルタントとしての視点として)

さて、私の元には、毎日、環境関連に関する技術情報・ビジネス情報が入ってくる。
それらを見ていると、「この技術は素晴らしい!」と思えるようなものに頻繁に出会う。

例えば、蓄光材というものがある。
蓄光材とは、太陽光や照明の光エネルギーを吸収して蓄えて、
周辺が暗くなると自ら発光するという、
自然界に存在する特殊な石(鉱物)を特殊加工してできた素材である。

まだ輝度が足りない為、今は、非常照明等に使われるケースが多いようだ。

この蓄光材、全くの電源要らず、
つまり、ランニングの電気代ゼロであり、もちろん、CO2も全くのゼロである。
照明と違って、壊れることはなく、交換の必要性も生じない

例えば、東京地下鉄ではすでに導入されている。
他には、工場の導線やホテルの看板にも使われてきている。

一度導入したら、電気代のランニングコストゼロ、というのが魅力的だ。
単純に比較することは出来ないが、
CO2的に言えば、太陽光パネルやLEDの上を行くものと言える。

こうなると、“省エネ”というよりも、もはや“ゼロエネ”と言える。
(もはや、“省エネ”も古いのかもしれない?)


また、超音波技術を活用しての重油改質技術も普及するようになってきた。
これは、重油に、ある周波数の超音波を照射することで、
重油中の不溶残存物が分解されて、キメ細かな粒子となり、
完全燃焼が促進されて、燃焼効率が上がり、
なおかつ、排ガスもキレイになるというものだ。

その結果として、重油の使用量が減り、重油のコストダウンに繋がっている。


さらには、バイオ(微生物)により、
工場(産業)系排水汚泥を削減出来たり、全くのゼロに出来たりして、
結果として、汚泥処理費用のコストダウンに繋がる成功事例が出てきている。
しかも、それは大きな設備投資を必要しないものである。


  鉱物、微生物、超音波、波動、電磁波、・・・、

言い方を変えると、

  ミネラルテクノロジー、バイオテクノロジー、
  ナノテクノロジー、マグネティックテクノロジー、・・・、

目に見えない世界である為、あるいは、科学的検証が遅れていた為、
これまで、疑問視されたり、疑心暗鬼されたこともあった。

しかし、これからは、このような技術がもっと表舞台に立つようになるだろう。
そして、これらの目に見えない技術を活用することで、
大きなハードの設備投資も必要なく、コストダウンが進み、
CO2の大幅削減にも実現できるようになるだろう。

これらの技術開発では、日本は世界でダントツのNO1!


これまでの日本は、大量生産型加工貿易国だった。
物理的に切断したり貼り付けたり組み立てたり、
化学的に分解させたり結合させたり、
ハードを中心とした物理化学の世界で大量生産して、コスト競争力を競ってきた。
その結果は、エネルギーの拡大を招き、CO2を増大させてきた。

これからは、より自然の力を活用して、
バイオやナノやマグネティックな変化により、
ソフト的な技術で、より付加価値高く、
そして、CO2削減させて、エネルギーをより小さくし、
かつ、コストダウンさせる方向を目指すべきである。


鳩山首相のCO2の25%削減方針に対して、
「経済界を冷やすのか!?」という怒りにも似た批判をする経済活動者たちがいる。

私は、逆に、
「CO2の大幅削減方針にしか、経済界を復活させるヒントはない!」
と思うのである。

2009年11月24日

VOL185.「これから5年、景気はどうなるか?」

やはり、コンサルタントという商売柄であろうか、

私の場合、

「今後、どうなっていくのでしょうか???」

と、マクロ的な景気・経済状況について、
経営者の方々に質問されて、議論し合うことが多い。

その場合(本ブログでも頻繁に取り上げているが)、

「社長、今が、一番、景気が良い時ですよ。
これから5年間、多少の上下を繰り返しながら、
景気は悪くなっていくと思われます。」

と、1年以上前から全くブレることなく、私はそう伝えている。

要するに、1〜2年間、あるいは、2〜3年間程度で、
景気が本格的に上向くことあり得ないと思っている。

そして、景気は上下しながら悪くなる中で、
2015年くらいが転換点となり、
その転換点を境に新しい経済体制が根付いていく、

そう私は見ている。

2015年までが「エコノミー優先時代(経済性優先時代)」で、
2015年以降が「エコロジー優先時代(環境性優先時代)」となり、
人々の意識が変わっていく(正確に言えば、変わっていかざるを得ない)

と見ている。


さて、2015年までにどんなことが起きるか?と言うと、

(1)アメリカ経済が破綻する(2010〜2011年?)
(2)円高ドル安が進み、1ドル50円程度に向かう
(3)日経平均株価は落ちていき、5000円前後に向かう
(4)金は急上昇し、1g1万円に向かう
(5)食料、資源価格も上昇する
(6)全世界的にハイパーインフレ状態になる
(7)そして、それらは2015年の手前で急落する
(8)中堅・大企業のリストラがもっと進み、失業者も増えていく
(9)企業利益は増えず、国・自治体も法人税・消費税等の収入が激減する
(10)環境税的なものを積極的に導入していかないと国・自治体は持たない
(11)国・自治体もリストラが進み、行政サービスは滞る
(12)国・自治体には依存できなくなる
(13)地域ボランティア的な動きが急速に広まっていく
(14)独立起業家が増えて、ベンチャー企業が氾濫する
(15)専業農家・兼業農家も増えて、食料の自給自足スタイルが目立ってくる
(16)地産地消的な考え方、産直的な考え方が普及する
(17)昭和のバブル的な価値観は消滅し、質素・倹約的な価値観が台頭する
(18)大量生産・大量販売・大量消費・大量廃棄ではなく、
(19)省量生産・省量販売・省量消費・完全リユースリサイクルになっていく
(20)大企業が圧倒して、元請下請け的にその業界を独占するのではなく、
(21)無数のベンチャー企業が手を取り合い、ヨコ型ネットワークを形成していく


そして、企業経営としては、

競合他社を蹴落として高利益を稼ぎ出すというよりも、
“お互い共生しながら、少しの利益を分かち合う、おすそ分けし合う”

そういう経営哲学が必要になっていくだろう。

もう、お互い競争している場合ではなく、
「オレが!オレが!」と躍起になって自社利益だけをむさぼる時代でもない!
と言うことだ。

また、言い方を変えれば、
“新しいものが生まれてくる為に、古いものが壊れていく”
ということでもある。

上記内容は、これまでも本ブログで取り上げてきたが、
私がこのように考える背景やその根拠について、
今後とも、随時、本ブログで紹介していこう。


2009年11月16日

VOL184.「JAL 半期で1312億円の大幅赤字!」

先日、JALの半期業績が公表された。
営業損益が957億円の赤字(前年同期は302億円の黒字)、 
最終損益も1312億円の赤字(前年同期は366億円の黒字)となり、
過去最悪だったようだ。

年間通すと、2000億円を超える赤字の可能性があるのだろう。

「そこまで、ヒドカッタのか!」という感じだ。

これまでもリストラ策を講じてきたが、
政府の公的資金が入ることにより、
今後も、より一層のリストラ策が取られると言う。

細かい話だが、
飛行機には付き物の機内新聞サービスもなくなるらしい。

結論から言えば、
「もはや、JALは終わった!」
感じがする。

その姿はアメリカのGMを髣髴させる。

昔ながらの体質のままで、
国際線網を世界各地に広げて、
かつ、数年前にJASを併合して、国内の地方空港を隈なく網羅して、
まさに、リージョナル、かつ、グローバルな展開を狙った戦略が
時代に合っていなかったのだ。

  より総合化・・・、
  より大型化・・・、
  より広く・・・、
  より多く・・・、

今は、そのような戦略は時代に合わないのである。

これからの将来ビジョンも描けず、明確にもさせず、
ひたすら守りを固めてのコストカット。

これだけでは、未来はないだろう。

今年から来年に掛けて、もっと消費が落ちて、
景気は悪くなってくる。

多少の上下はあったとしても、
年末よりも、来年年初、そして、来年春以降、
ドンドン、景気が悪くなっていくのは間違いない。

どんなにコストカットして行っても、
巨体過ぎて間に合わないのである。

  「これからの航空マーケットはどうなるのか?」
  「今後の航空ビジネスをどうすべきか?」、そして、その中で、
  「JALのビジョンはどう考えるべきか?」

そのような未来ビジョンを作らなければいけない。

例えば・・・、

総合航空会社の道は諦めて、地方便は解体する。
そして、地方便は地方のバス会社等に切り与えて、
飛行機とバスを地方融合させ、新しい飛行機とバスの融合事業をする。
あるいは、地域毎に鉄道事業と航空事業を融合させる。
・・・・・

もう、JRと航空会社が競い合っている場合ではなく、
一緒にタイアップしていく時代である。

“競争”ではなく、“共生”だ。

そして、新しい付加価値を作り出すのだ。

「将来に向けて新しく作り出す為に、今を壊す!」

本来、そう考えるべきだと思う。

ハッキリと言えることは、

「すべての事業体は、創造性・新規性が失われた段階で衰退が始まっていく!」

ということである、

2009年11月 9日

VOL183.「“自然感”を感じる」

昨日の日曜日(早朝)、
自宅近くの遊歩道を約7kmくらいをジョギングした。
実は、毎週、日曜日の朝はそれくらい走っている。
走る時間帯は、ほぼ朝7〜8時頃。

走るのは、幼い頃から好きで得意だった。

私の自宅は横浜の郊外にあるが、
自宅から歩いて1分で、両側が並木道のような木々に囲まれたその遊歩道に出る。

遊歩道は、全長が20kmくらいあるだろうか・・・。
普段は、もちろん、自動車は通らず、
ベビーカーを押した夫婦連れやペットを連れた散歩客、
自転車通行客、そして、ジョギングランナーが行き交う。

夏の暑い日でも両側が木々に囲まれているので涼しい。
逆に、冬は、寒風を遮ってくれる。

走りながらでも、その木々の景色を見ていると、
非常に心が落ち着いてくる。

朝の時間帯は、小鳥のさえずりもしっかりと聞こえてくる。

  目には木々の緑、
  耳には小鳥のさえずり、
  鼻には木々の香り、
  ・・・・・

そして、天気の良い日には、遠方に富士山の頂がはっきりと見える。
(今の時期は、富士山の山頂は真っ白)

ただ単純に走るだけではなく、
自らの五感を最大限に磨くつもりで走っている。

  今日は暑いなぁ・・・
  結構、風が強いなぁ・・・、
  昼には晴れそうだ・・・、
  随分、寒くなったなぁ・・・、
  ・・・・・

出来る限り季節感を感じるつもりで走っている。

(この秋の時期は多少肌寒いが、走っていて気持ちが良い)

自然の乏しい都心部において、
私自身にとっては、この場所は実に大事な空間である。

そして、そのような気持ちで走っていると、
なぜか、何か、いつも、
純粋に“ありがたさ”を感じる。

  光(太陽)があり、
  空気(風)があり、
  水(雨)があり、
  緑(木々)があり、
  土(大地)がある。

与えられている自然界の存在に対して、
私は、純粋に“ありがたさ”を感じる。

実は、
私が環境ビジネスを推進していく上で心の奥底にあるのは、
自然界に対する“ありがたさの思い”であり、“感謝の気持ち”である。

だから、本来、
人間が王様になったつもりで大上段に構えて、「環境を良くしよう!」
というのは実におこがましい考えだと思っている。

あくまでも、人間は自然界に従属している身であり、
自然の中に上手に溶け込むのが本質的に大事なことである、
と思うからである。


2009年11月 2日

VOL182.「間違いない!環境税導入の流れ」

先月、各省庁からの来期概算要求額総計が95兆円になるとの報道があったが、
最終的な歳出額が90兆円を越えるのは確実だ。

一方、不況下の影響で、
国の税収入が40兆円を割ることも確実とのことなので、
結局、国債の発行が50兆円を越えることになりそうだ。

つまり、必要経費の60%近くが借金で賄われているという惨状だ。

また、その借金の利払いは年間20兆円程度になるらしく、
すると、何と、税収の半分が利払いに消えていく計算になる。

まあ、これまでもよく言われてきたことだが、
これが一般企業であれば、とっくに潰れている。

しかも、今後、“超”好景気になって税収が急増するとも思えないので、
法人税や所得税等の税収の大幅な増大は期待できないだろう。

それどころか、税収の減少傾向に歯止めが掛からない可能性が高い。

もちろん、(収入の伸びが期待できないので、支出削減ということで)
民主党が躍起になって無駄な歳出の削減を積極的にしていくだろうが、
それもある段階で限界になるのは目に見えている。

そうなると、中長期的には、「消費税の税率UP」と共に、
「環境税等の導入」はもはや避けて通れない道なのだろう

この「環境税」・・・、
ご存知のようにヨーロッパでは広く普及している。

フィンランド・スウェーデン・ノルウェー・デンマーク・オランダの
北欧諸国は1990〜1992年に導入をしており、
ドイツ・イタリア・イギリスは1999〜2001年に、
フランス・スイスは2007〜2008年にそれぞれ導入している。

上記各国に導入されているものは、炭素税や石炭税であったり、
電子税や鉱油税、あるいは、気候変動税であったりと、
その名称や税率等は異なるが、考え方としては「環境税」である。

日本の場合、自民党のままでは不可能だった「環境税」、
民主党になった今、確実に導入されていく流れであると、
私は感じている。

一方、ここ最近、
鳩山首相や長妻厚生大臣がたばこ税UPについても言及をしているようで、
この手の税率がUPされていくのも間違いないだろう。


さて、これまでは、「環境を考慮すると経済がダメージを受ける」
というのが一般論であった。

これからは、「環境を考慮しなければ経済さえも立ち行かなくなる」
という流れになっていくだろう。

私が思うに・・・、
それが明確になり、多くの一般消費者にも認知されていくのは2015年ごろ

実は、すでに同様な内容を2008年2月の「菊池功ブログ」ブログNO.94でも伝えている。
http://www.eco-webnet.com/kikuchi/2008/02/post_222.html

この時は、別に民主党政権のことを前提に考えていなかったが、
おそらく、そういう流れになって行きそうだ。

改めて、言い切っておこう!

「環境税導入の流れ、これは間違いない!」と。





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
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●船井総合研究所
コンサルティングメニュー






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