VOL189.「COP15」
報道によると、
国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)は、
19日、日米や中国・インドなど主要26カ国がまとめた
「コペンハーゲン協定」について“承認”したとのこと。
京都議定書では温室効果ガス削減義務がなかった途上国にも
削減計画の申告を求めることを初めて盛り込み、
来年2月をメドに、途上国が自主目標を申告し、
一方の先進国は2020年の中期削減目標値を申告するそうだ。
そして、
日本は2020年に排出量を1990年比で25%削減と110億ドル、
EUは1990年比20〜30%減で支援額を106億ドル、
アメリカは2005年比14〜17%減、支援額は36億ドル、
と、それぞれを別表に明記するらしい。
しかし、結局のところ、最大の目玉・・・、
京都議定書に定めがなかった2013年以降の国際的枠組みについては、
来年11月にメキシコで開かれるCOP16に先送りするようだ。
それにしても、この“承認”?という言葉、
「“承認”とはどういうことだ!?」
と、一瞬、感じた人は多いだろう。
(通常は、“採択”という言葉のはず)
要は、賛成国だけが合意に縛られることとし、
反対国の立場を尊重したもののようだ。
何と言うか、日本の政治にありがちな“玉虫色”の決定だ。
まあ、もともと無理だったのだろう・・・。
先進国から新興国、そして、発展途上国・最貧国まで含めた
200カ国近い国々が、足並み揃えるのは・・・。
全参加国一致が原則で、国連のような常任理事国のような制度もないのだから。
ところで、国別年間排出量を以下に比較してみる。
(EDMC/エネルギー・経済統計要覧2009年版より抜粋)
1.アメリカ 57億t(21.1%)
2.中国 56億t(20.6%)
3.ロシア 15億t(5.7%)
4.インド 13億t(4.6%)
5.日本 12億t(4.5%)
6.ドイツ 8億t(3.0%)
7.イギリス 6億t(2.1%)
8.カナダ 5億t(1.9%)
9.韓国 5億t(1.7%)
10.イタリア 5億t(1.6%)
11.メキシコ 4億t(1.6%)
12.フランス 4億t(1.4%)
13.オーストラリア 3億t(1.4%)
14.その他 78億t(28.8%)
合計 273億t
このように比較してみて、改めて思うのは
「世界視点で見ると、やはり、アメリカと中国で決まるな・・・」
(実は、日本はロシア・インドよりも少ない)
ということだ。
現実的には、すでに中国が世界最大の排出量国で、
世界最大の排出量責務国(責任を負うべき国)だ。
GDP比に関しても、
今や、日中のGDPは約500兆円と同額レベル。
それに対して、排出量は上記のように中国は日本の5倍。
つまり、現在の中国は対策技術が日本の1/5ということだ。
しかし、
今回のCOP15での温家宝の対応は、実に後ろ向きであった。
そういう意味では、
「中国はまだまだ質的にレベルの低い(意識が低い)国である」
と改めて浮き彫りになった。
今後ますます、中国は世界各国からの批判を浴びて、
排出量対策の標的にならざるを得ないだろう。
それに対して、
日本が目指すべきは、とにかく質的にレベルの高い国。
従来持っている省エネ技術とか、排出量対策とか、
質的に他国を圧倒的に引き離して、もっと高いレベルを目指したいものだ。
私個人的には、鳩山首相の25%削減方針は大いに支持したい。