VOL210.「環境 IN ベトナム」
先週の日曜日から3日間、ベトナムに出張してきた。
日本の鉄リサイクル業界の雄(株)アルメック様に同行して、
ハノイ市を中心に環境関連施設を現地視察した。
実際に私が視察したのは、
廃棄物最終処分埋立場や鉄リサイクル現場、
そして、ハノイ市の最も汚染がひどい河川等であった。
さらには、ベトナムの環境大臣や共産党の環境担当役員にも面談できた。
日本の環境技術の導入を積極的に進めたいと話していた。
さて、廃棄物の方であるが、
ベトナムでは、一応、一般廃棄物(家庭ゴミ・事務所系ゴミ)と
産業廃棄物(工場系ゴミ・建設系ゴミ)は分別されている。
今回視察できたのは、一般廃棄物(家庭ゴミ・事務所系ゴミ)埋立場の方。
やはり、予想通り・・・、
可燃物や不燃物等の分別は全くなく、
生ゴミも、紙くずも、木くずも、廃プラも、粗大ゴミも、
すべて混合されていた。
基本的な処分方法はそのまま埋め立て。
日本のように焼却するのではなく、とにかく、そのまま埋め立て。
破砕処理も何もなく、とにかく、そのまま埋め立て。
その埋め立て方法も、日本ならば山間部の谷をうまく使って、
谷側に落とし込んで谷を埋める形で廃棄物を埋め立てていく。
あるいは、地中深く掘って、それを埋める形で埋め立てていく。
そして、実に上手に整地していく。
レベルの高い埋立場ほど、本当にキレイに整地されて、
ビルでも建てれる程のキチッとした管理をしているところもある。
しかし、ベトナムでは、そういう処理はされていない。
まさにゴミ山状態。
そのまま、埋め立て、と言うか、積み上げ・・・。
腐敗が進み、異臭が強烈。
ズブズブのヘドロ状態になっているところもあった。
水処理施設も形式的にはあったが、おそらく上手く機能していないのは明らか。
地下水汚染は間違いない。
まあ、ヒドイ・・・、の一言だった。
その埋立場から車で5分もしないところには、農村地帯があり、
米や野菜や家畜も育てられていた。
間違いなく、汚染の被害にあっているのではないだろうか。
また、ハノイ市内の最も汚染がひどい河川も見てきた。
これも、また、ヒドイ・・・。
川の色は真っ黒・・・。
油が浮いている。
おそらく、川底はヘドロが深さ何mにも渡って溜まっているだろう。
川の至る所では、ブツブツと気泡が出ている。
腐敗ガスが噴出しているようだ。
汚水や生活廃水や飲食店等の排水、
各家庭・各事業所からは何の処理もされずに、そのまま河川に垂れ流し。
日本のような下水道などはない。
まあ、ある意味、河川自体が下水道と言えるかもしれない。
しかし、その汚染された河川はそのまま海に繋がっている。
もちろん、何も処理されないので、最終的には海洋汚染だ。
ちなみに、ベトナムの輸出品の代表産物としては海産物(エビとか)。
そして、その海産物の多くは日本に輸出される。
と言うことは、我々日本人は、あの汚染された河川・海洋で育った海産物を食べていることになる。
他人事ではないわけだ。
まさに、「回りまわって、戻って来る」とはこのことだろうか。
これこそ、自然界の一番の基本法則、「循環の法則」。
・出したものが入ってくる
・与えたものが与えられる
ところで、日本市場の収縮を見越して、
日本の産業界は、こぞって「これからは海外だ!」と言っている。
海外展開も良いが、
自然界の一番重要な法則、「循環の法則」をしっかりと認識しなければいけない。