VOL217.「相撲界 野球賭博問題」
最近の報道は過熱気味だが、
相撲界が野球賭博問題でひどく揺れている。
協会の調査結果によると、過去5年以内に野球賭博をしていたのは29人、
野球以外の何らかの賭博行為にかかわっていたのが45人とのこと。
「そんなにもいたのか!」という感じだ。
ところで、今回の事の発端は、
何と、「内部告発!」・・・のようだ。
もう周知の事実だが、
政治の世界以上に、相撲協会も完全な“派閥”の世界。
年寄株をもった親方の数に応じて、理事の数が決まり、
理事になるのも、現役時代の成績(番付)順で年功序列。
そして、理事にもいろいろなポストがあって、理事になった後も、
順番にそのポスト枠がたらい回しされる。
まさに、そのポスト配置図は、
政治の世界の財務大臣・国交大臣・外務大臣・・・・と同様で、
「まずはお前で、次はオレ、その次はアイツか・・・」
そんな皮算用が頻繁に飛び交うようだ。
そして、そのポスト競争において、
一般人の想像をはるかに超えるドロドロ劇があるとのこと。
「なぜ、アイツがあのポストに・・・」
「オレじゃないのかっ!」
「おい!おい!待てよ!話が違うじゃないか!」
・・・・・・・・・・
そんな嫉妬・妬み・やっかみが動めいているそうだ。
そして、過熱すると、やがては理事降ろしや理事長降ろしが始まる・・・。
昔、大麻問題による元北の海理事長の辞任劇もその典型とか・・・。
そして、その時、大麻問題で逮捕されて、角界を追放された力士がいたが、
あれは完全な“シロ”・・・とも言われている。
今春の理事選で貴乃花親方が必死になってオープンな投票を訴えたのも、
そんなドロドロした古い古い体質を改革しようと思ったからだろう。
そして、その時、貴乃花親方に投票した大嶽親方が、
今回の賭博問題で密告されたのは当然の“しっぺ返し”だったかもしれない。
何でも、密告された瞬間、その大嶽親方が「はめやがった!」と叫んだらしい。
とにかく、最近の相撲界の一連の不祥事、ほとんどすべてが「内部告発」。
“組織”も、もう、このようになると“おしまい”だ!
相撲一筋で生きてきた若者が出世して、やがて大金を得て、
相撲界だけに留まり、外の世界には全く触れず、分からず、
最終的にはドロドロした世界へ足を踏み入れていく。
知らず知らずのうちに、それが当たり前になり、
何の疑問も抱かず、一生懸命に“その組織”に合わせようと生きてしまうわけだ。
(逆に、最大の被害者は、そのような“組織”に飼い慣らされた、
その組織内の“一個人”なのかもしれない)
“組織”も、もう、このようになると“おしまい”だ!
我々も、同じ組織・同じ立ち居地に居続けると、
その感覚に麻痺していく可能性がある。
時には、意識して別な立ち居地に変わったり、
自らを客観的に見ることが大事だ!
出来る限り、常に外に眼を向けて、
マクロな視点を持ち続けていたいものである。