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2011年4月25日

VOL256. 「トレンドは追いかけるな!」

※改めて、先月発生した東日本大震災により被災された皆様には
 謹んでお見舞い申し上げたいと思います。
 一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

今、発電機、太陽光、蓄電池、バッテリー、LED、・・・、

現在のご時世を反映して、これらの商品は爆発的に問い合わせが多い。

 (爆発的に問い合わせが多いと言っても、
  メチャクチャ売れているものもあれば、売れていないものもあって、
  実際はピンキリ状態のようだ)

いわゆる、“ブーム”と言うか、“トレンド”と言われている。

ただし、「本来、環境・省エネビジネスとはそういうものではない・・・」と、
私は思っている。

「決して、環境・省エネ系ビジネスを“流行のように”考えて欲しくない!」
「決して、“トレンド(流行)”と考えて欲しくない!」

のである。

「“トレンド(流行)”どころか、逆に、
“トラディッション=TRADITION(伝統)”だ!」

と考えて欲しい。

日本古来からの“トラディッション=TRADITION(伝統)”!

つまり、

「“トレンド(流行)”を追いかける!」のではなく、
「“トラディッション(伝統)”を思い出す!」と考えて欲しいのである。

元々、日本人のDNAに深く刻み込まれていた民族性を、
今こそ、呼び起こすべき時だと思う。


さて、ここで、以前にも本ブログで取り上げたことはあるが、
私が大好きな作品を、今回、改めて紹介したい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち

慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず

野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず

そういうものに
わたしは
なりたい
                「宮沢 賢治」雨ニモマケズ より
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私自身、この文章を読むといつも心が澄んでくる。


ちなみに、宮沢賢治が岩手県に生まれた1896年、
この年には明治三陸地震(M8.5)が起こったそうだ。

また、彼が死去した1933年にも、
岩手県には巨大な三陸沖地震(M8.1)が襲ったそうだ。

誕生の年と最期の年にいずれもそのような巨大地震が起こったこと考えると、
彼の生涯には、因縁深い何かを感じる。

さて、本来、仕事というものは、
  地味に・・・
  地道に・・
  コツコツと・・・
やるべきだ!
  謙虚に・・・
  質素に・・・
無理して目立つ必要もなく、
  1つ1つ・・・
  着実に・・・
  足元をしっかりさせて・・・
しっかりとした理念、揺るぎない理念を持ってやるべきだ!

そう思う。

今こそ、浮ついたものではなく、地に足の付いたやり方を追求し、
一方で、私利私欲、我欲だけを追及してはいけない時代である!

と、痛感するのである。


2011年4月18日

VOL255. 「節電対策」

※改めて、先月発生した東日本大震災により被災された皆様には
 謹んでお見舞い申し上げたいと思います。
 一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

今、東日本では、
大口需要家を中心に、本当に多くの企業が夏の節電対策に頭を悩めている。

大工場はもちろんのこと、中小事業所でも、
その対策をどうしていくのか?について、明確な答が出ていないようだ。

例えば、食品工場や食品スーパー・コンビニ等、
冷凍・冷蔵設備を持つ食関連の事業所。
これらでは、商品管理が困難になるので、
一時的にでも冷凍・冷蔵設備を止めてしまうわけにはいかない

医療機器を扱う病院等もその対応が難しい。
非常用電源や自家発電装置が付いていると言っても、
時間限定、場所限定であり、難しい判断をせざるを得ない。

電炉や大型ヒーターを使っている樹脂成形工場、
24時間操業が基本である液晶関連や半導体関連の工場、
このような事業所は、本当に節電対策に苦慮している。


この節電対策に関して、ソニーなどは、いち早く、
夏期の20日間を夏季休業休暇に充てることを決定したようだ。
また、某大手造船会社は東京本社職員300人以上を
夏期だけ関西方面へ移動させるそうだ。

とにかく、なりふり構わず、節電効果を出そうというのが大勢で、

「とりあえず、今夏を乗り越えれば・・・」

というのが現段階での本音かもしれない。


しかし、節電対策は“半永久的に必須”で、
設備担当者レベルではない、経営戦略的な位置付けにする必要がある。

単に小まめに電気を消しましょう!どころではお話にならない。

「生産ライン・設備構成・稼働時間・製造製品・・・、
それらを根本的に変えていくんだ!」

そんな考え方が必要になるだろう。

なので、

「節電ノウハウでその企業の業績が決まる!」

と言っても過言ではないかもしれない。
それだけ死活問題の企業が多い。

さらに、もっと怖いことがある。

「電力料金の単価UP」だ!

今、東電は電力不足対策の重要な柱として、
LNG(液化天然ガス)による火力発電所の復旧を目指し、
LNG輸入を急増させている。

原油やガスの価格が乱高下しやすい現在の状況では、単価UPも必須だろう。

10%や20%程度の単価UPならば何とか対応できるかもしれないが、
それくらいの上昇幅では収まらないだろう。

30%UP!50%UP!
さらには、電力単価が現在の倍程度にまでなっていく可能性もあるかもしれない。


「節電ノウハウでその企業の業績が決まる!」

どうやら、それは決定的な事実になるだろう。

経営戦略的な重点課題に格上げしなければいけない時代になってきた。

2011年4月11日

VOL254.「日本は世界の最先端になる!!!」

※改めて、過日発生した東日本大震災により被災された皆様には
 謹んでお見舞い申し上げたいと思います。
 一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

すでに報道されているように、
東日本エリアの夏は徹底的な節電(最悪は計画停電)が決定的だ。

経済産業省は、
夏のピーク時の最大使用電力を大口需要家に対しては25%程度、
小口需要家で20%程度、一般家庭で15〜20%程度、
それぞれカットするように求めると言う。

特に、大口需要家に対するこの数値目標は、
普通に稼動していては絶対に達成不可能が数値だ。

間違いなく、適宜な生産ストップが余儀なくされる。
需要家側もその稼動・休止ノウハウが相当求められるだろう。


一方、計画停電について言えば、
事故発生当初はA〜Eの5ブロック制による5エリア制だった。

ただし、全く停電しないエリアもあった。
東京23区や主要鉄道沿線、変電所や高圧線のあるエリアは広い範囲で停電しなかった。

その後、停電エリアは1ブロックを5つに分けて、
5×5=25ブロックと細分化された。
このように細分化することで、よりこまめに効率的に停電させることが出来る。


今後、仮に実行されるとすれば、このブロック制がもっと細分化されるだろう。

例えば、5×5×5=125ブロック・・・になったり、
住宅エリアと工場エリア、商業エリア・・・のように業態別になったり、

いずれにせよ、より細分化されていくと思う。

より効率良く停電する為だ。

また、今回の停電は、「いつ停電するか?どこで停電するか?」が極めて不明確だった。
今後は、より明確になるだろう。

おそらく、今年の夏には、結構、正確で小まめな停電告知が出来るのではないか。

ところで、実は、すでに東電のビジネスモデルは変わってしまっている。

これまでの電力会社のビジネスモデルは、

「いかに効率良く“発電”するか?」
「いかに“発電量を増やす”か?」だった。

これからは違う。

供給量が極端に増やせないので、

「いかに効率良く“停電”するか?」

というノウハウも必要になる。

つまりは、“逆”になるわけだ!

“180度の逆転”!


これまでは、積み上げ型の行政の予算のように

「これだけ使うからこれくらいの発電が必要!だから、原子力だ!」

という“拡大型”の考えだったのだが、これからは、

「これくらいしか発電できないから、いかに使用を抑えるか?」

という“節約型”ノウハウも必要になってくる。


「どうしたら、需要に合わせて効率良く停電させられるか?」

エリア別、業態別、曜日別、時間帯別、・・・、

それらの効率を極限まで追求する形となるだろう。


『電力のカンバン方式!』

そう言っても良いだろう。

いわゆる、世界を席巻した日本の自動車産業のような
超効率的システムになるのではないか。

おそらく、日本の技術ならば、充分に可能。

これまでは、その必要はなかった。


「電力が足らなければ発電所を作る!」
「電力を作ったら、作りっ放し!」

「どこで使われようが、使われないようが、ロスしようが、全くお構いなし!」
「作るだけ作って、捨てるだけ捨てる!」

そんなビジネスモデルだった。


それが激変する。

その結果、世界最先端の超効率的な電力システムになるだろう。
今、そこまでのシステムを持っているのは世界各国どこにもない。

世界はすべて“拡大型”の考えしかない。

したがって、この節約ノウハウを上手く構築できれば、
世界に向けて輸出さえできるだろう。

これが“本来の日本の強み”だ!


単純製品を安く大量に作るのは他国に任せて、
日本はより付加価値の高い新技術・新システムを徹底的に追求すべきなのだ。


今回の災害は、本当に日本の為になりそうに思える。

甚大なる痛手を被り、まだまだ試練は続くが、

「日本が何をすべきなのか?何を目指すべきなのか?」

それを教えてくれるものになりそうだ。


更に、全国の各拠点や各工場では、
地域分散型のコンパクトな自家発電システムにも取り組まれるだろう。

この『電力のカンバン方式』に、
コンパクトな自家発電システムを併設することにより、

日本は世界最先端のエネルギーシステムを持った世界のモデル国になるだろう。

それが世界中に明確になるのは、本ブログで常にお伝えしている『2015年』。

本当に、ダイナミックに変わりそうだ

2011年4月 4日

VOL253.「福島第一原発」

※改めて、過日発生した東日本大震災により被災された皆様には
 謹んでお見舞い申し上げたいと思います。
 一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

さて、やはり、福島第一原発はまだまだ厳しい状況が続いているようだ。
とにかく、大気中、排水中、海水中への放射線放出が止まらない。

そこで、私なりの見解をお伝えしたい。


結論から言うと、

「今後、“半永久的に”放射線の影響を気にしながら生活をせざるを得ない」

そう、私は考えている。

一時的・限定的ではなく、敢えて、“半永久的に”という表現にした。


まず、冷却だけでも数年は掛かるだろう。
本当に安定化させるには、チェルノブイリ方式のコンクリート固化ではく、
ガラス固化にする必要があると思う。
いずれにせよ、本当の安定化には数十年は掛かる。


おそらく、放射線は今後もずっと大気に放出されていく。
大気に放出されるということは、農産物にもずっと影響し続ける。

もちろん、土壌にも浸透するだろう。
土壌に浸透するということは、地下水にも浸透するだろう。

もちろん、河川や海にも流れ出していく。
水道水に影響が出続ける。


雨が降ったら気にして・・・、
台風が来たら気にして・・・、
風向き・風の強さも気にしないといけない。

常に、「今日は何マイクロシーベルトか?」とか、
「何ベクレルか?」とか、
そういう表現が日常的になるだろう。


でも、まあ、極端に心配しなくても良いだろう。

水素爆発(建屋の爆発)は起こり得るかもしれないが、
チェルノブイリ型爆発(臨界=核分裂⇒炉の爆発)は起こらないはずだ。

なので、30km圏内は退避エリアだとしても、
50km圏外、ましてや、首都圏については深刻な心配をする必要はない、

そう考えている。


例えが適切でないかもしれないが、「鹿児島県の桜島」と思えば良い。
噴火と一緒と思えば良い。

いつ起こるかわからない・・・。
いつかは噴火するだろう・・・。
で、噴火したら、正直、それが治まるまで、人間はどうしようもない・・・。

ただ、噴火したとしても
(火山麓は別として)ある程度の距離を保てば、生活は出来る。

そんな感じだ。

噴火が嫌だと言って、
まさか、桜島に対して文句を言う人はいない。

あの土地で生まれ、あの土地に住み、
あの土地が好きな人はそんな心配があっても、
決して移り住まないだろう。

その土地で、その土地に合った生活をしている。
その土地を活かした生活をしている。

それどころか、桜島を「愛している」はずだ。
「誇りを持っている」はずだ。


言い方を変えると、「受け入れる」・・・こと。

「その存在を受け入れる・・・」ことだ。

ならば、原発や放射線の存在を受け入れることだ。
「許す・・・」ことだ。


一方、別な例えをすれば、自分自身の欠点だと思ったら良い。

欠点はなかなか消えない。
と言うか、消すのは無理だろう。

「好きになる」ことだ。

本来、人間だって、地球から生まれた放射性物質。
実際、人間は年間約7000ベクレル程度の放射線を出している。
(カリウム40⇒β線、半減期12.5億年、炭素14⇒β線、半減期5730年)


受け入れる・・・
許す・・・
好きになる・・・
愛する・・・

これは、もはや、「マザーテレサ」の世界かもしれない。


今まで、我々人間は、
散々、経済性・快適性・便利性を求めてきたではないか!

「暑い!」と言っては冷房を入れ、
「寒い!」と言っては暖房を入れ、
「移動したい!」と言っては自動車に乗り、
「便利だ!」と言っては、24時間営業のコンビニを利用し、
「ノドが渇いた!」と言っては、
365日24時間運転している自動販売機のジュースを買う・・・、


そういう贅沢な生活を維持するには原子力が最適。
相当な恩恵を受けてきた。

もし、そこまで求めなければ、原子力は必要ないものだ。


つまり、今回の事故は我々自身が作り出したも同然。
いわゆる、自責(「自分にも責任がある」という考え方)

なので、受け入れることだ。


受け入れる・・・
許す・・・
好きになる・・・
愛する・・・


そう思えれば、意識力が高まり、高い人間性にもなれる。


「東電が悪い!」
「国が悪い!」

と言って、いつまでも憎しみと悲しみのままでもいけない。
明日に向かって前向きにいかなければいけない。


話は変わるが、ボリビアの首都ラパスは3600mという高地にある。

相当、空気が薄く、慣れていないと高山病にもなり危険だが、
現地人は見事に順応している。


それと同様、現段階での放射線レベルであれば、
ある程度高い放射線でも順応できるようになるだろう。

順応できれば、むしろ、その種はより強い種になる。
生命力が付いてくる。

すると、日本人は、相当、高い次元レベルに行くことが出来そうだ。

とにかく、人間は、本来、放射線の塊だ。


「怖い!恐ろしい!不安だ!」

と、後ろ向きで逃げているよりは、
気持ちの中では攻めていくべきである。


関西の方から、よく質問された。

「菊池さんは、引っ越さないのですか?」

その時、こう答えた。

「そんな気持ちは全くありません!私は逃げません!」

※ちなみに、私の実家は福島原発から100km程度。
 また、10km圏内に家を構えていたが、今、避難生活をしている親族もいる。
 おそらく、その親族は自宅に帰れない可能性が高い。





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!


●船井総合研究所
コンサルティングメニュー






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