VOL.269 「中国の高速鉄道事故」
既に報道されているように、
7月23日、中国浙江省で高速鉄道列車(中国版新幹線)の追突脱線事故が起きた。
死者は35人、負傷者も210人に達するという大惨事だ。
先行きの列車が落雷で停電し急停車したところに、後から来た列車が追突。
合計6車両が脱線し、そのうちの4車両は高架から落下。
車両に乗客が閉じ込められたとのこと。
高架から宙吊りにされたあの列車を見ると、本当にゾッとする。
列車衝突を防止する制御装置や運行指令と列車の連絡態勢に
問題があった可能性が高いと言う。
もともと、中国の高速鉄道は問題が山積みされていた。
まず、日本など他国が開発した技術を盗用?するだけではなく、
逆に、それらを他国へ特許申請しているというのは有名な話だ。
また、営業速度などを重視して、安全面を完全に疎かにして
土木工事に手抜きがあったとされている。
その結果、高速鉄道建設に携わった技術者が
「自分は絶対に乗らない。親友にも乗らないように勧める」と
公言しているようだ。
実際の開業後だが、開業してまだ1ヶ月間、
乗客の喫煙によるシステム誤作動など、様々な問題が相次いで発生しており、
乗客率も低迷したまま。
そして、やはり、その列車内のマナーも最悪とのこと。
例えば、座席を向かい合わせた4人の乗客が大声で賭け事を行っていたり、
携帯電話で大声で話しながらヒマワリの種を食べ、
種の殻(から)を床に捨てていた光景があったり・・・。
まあ、今に始まったばかりではないが、
中国人のプライドは高く、ハードは大げさに作るが、
ソフト面・人的面では、目を覆うような場面が多い。
さらには、高速鉄道に関する汚職も、早速、表面化しており。
鉄道部門技術トップに何と約2000億円渡っているという話も出てきている。
どうやら、今回の追突・脱線事故も起こるべくして起こったものと言っても
過言ではないだろう。
安心・安全よりも、「最高速度で世界一」と営業速度を重要視した結果だ。
営業的・経済的なものの優先順位を高めて、
安全・安心をないがしろにするとこうなるのだろう。
そして、今後とも、このようなトラブルは後を絶たないのだろう。
中国経済のバブル崩壊・・・、
経済重視政策による人命軽視問題・・・、
貧富の差による民衆の暴動・・・、
そして、
本質的に低い国民モラル・・・、
・・・・・
そのような課題・難題を抱えているのが中国。
中国との取引は本当に気を付けなければいけない。
出来れば、避けた方が良いだろう。
しかし、そういう話をすると、必ず、こう言う方がいる。
「それは分かるが、閉塞した日本経済に比べて、
とにかく、中国市場は大きく魅力的だ!」と、
一切、意に介さない方がいる。
しかし、私などは、上述された状況の中国に対して経済活動を強化すること自体、
「心が痛む・・・」と言うか、
「良心が痛む・・・」と言うか・・・。
そんなレベルである。
この「良心(モラル心・道徳心)」こそ、
これからの経済活動では最も重要視すべきものではないか?
そう感じるのである。