VOL266.「太陽光発電について」
前回ブログ「VOL265」では、
ソフトバンクの孫社長の提案するプロジェクトについて取り上げた。
今回は、太陽光発電についての私なりの意見をお伝えする。
早速だが、結論を先にまとめると以下の通りである。
1.間違いなく、太陽光発電は伸びる
2.太陽光による発電量は現在の10倍以上になるだろう
3.しかし、これまでの原子力に代替されるほどのメジャーにはならない
4.せいぜい、日本の全発電量の数%程度だろう
(震災前の原子力は30%程度のシェア)
5.それどころか、太陽光はメジャーなシェアにすべきではない
現在の太陽光設置件数は住宅需要中心に約80万件弱で、
その総発電量は3Twh程度。
※Twh(テラ・ワット・アワー)=1,000,000,000kwh
この発電量はあくまでもかなり多めに見た推定値だが、
今回、破壊された福島第一原発の総発電量(33Twh)の10分の1程度である。
なので、太陽光が全国的に10倍伸びたとしても、
福島第一原発1箇所程度にしか過ぎない。
日本全体の総発電量は約1,200Twhなので、
この値はせいぜい3%程度のシェアである。
つまり、現在の太陽光は0.3%程度、
10倍になっても3%程度のシェアなのである。
もちろん、ソフトバンクの孫社長が目指しているメガソーラー化は進むだろう。
孫社長の提案は、
休耕田の20%をパネルにして、かつ、設置可能な既存住宅の屋根の50%、
かつ、新築ビル・住宅の屋根すべてにパネルを載せると言う。
しかし、そんなことをしたら、
逆に、自然界のバランスが崩れてしまうだろう。
本来、太陽光を吸収して育つ植物へのエネルギーを
太陽光パネルが吸収してしまうからだ。
ヒートアイランド現象どころの騒ぎではなくなる。
道路はアスファルト、建築物の屋根は太陽光パネル、
田畑は削られ、やはり、パネル・・・・・。
これって、本当に自然界に良いのだろうか・・・?
世界に前例がないので何とも言えないが、
間違いなく、自然界のバランスを崩すだろう。
それ以上に、太陽光には課題が残る。
価格だ。
補助金や政策なくしては、競争できない。
それと、パネルに占める原材料費(現在の原材料のメインはシリコン)
の比率が高いこと。
パネルに占める原材料費が高いと言うことは、
ハード比率が高いと言うことであり、
技術費の占める割合が低い、つまり、ソフト比率が低いと言うことになる。
すると、結局は資源の獲得競争(ハードの競争)になってしまう。
日本が得意とする「ソフト競争」にならない。
それは、まるで石油の獲得競争のような相場市場主義にさらされるリスクがあり、
自動車産業のような技術力を駆使した競争にならないのである。
そのような「資源獲得競争の市場」に真っ向から入って良いのか???
せっかく「“脱”石油」を目指そうとしているのに、
またしても、「資源依存型」の体質になってしまう。
と、私はそう思う。
なので、「太陽光発電をメジャーなシェアにすべきではない」と考えるのである。
もちろん、シリコン以外の材料、例えば、「CIS」や「CIGS」、
あるいは、「色素増感」等の非シリコン系の材料もある。
これらの原材料が主流になれば日本にも分があるが
まだ実用化を論じ合えるレベルにはなっていない。
以上、私の意見としては、
「太陽光は10倍程度に伸びるが、メジャーなエネルギー源にはならない!」
そう思うのである。
ならば、「今後はどうなっていくのか???」
「原子力に代わって、どんなエネルギーが出てくるのか?」
それは、次回のブログでお伝えしよう。