« 2011年10月 | メイン | 2011年12月 »

2011年11月28日

VOL.287「大阪ダブル選挙 橋下氏圧勝」

すでに衆知の通り、
大阪府知事選・市長選、いわゆる、大阪ダブル選挙は橋下氏側の圧勝だった。

民主党・自民党の擁立した候補者は呆気なく敗れた。
もはや、既存の大政党に未来はない。

以下は2年前から本ブログでも取り上げていた内容であるが、
改めてここに示しておく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これからは、群雄割拠の時代であり、政治の“戦国時代”であり、
民主党も、自民党も、その他の政党も、
既存の政党ではどこも決め手になるところは出てこない。
しかも、その“戦国時代”は2015年頃までは続くだろう。

その戦国様相は中央だけで繰り広げられるのではなく、
地方も含めて全国各地で繰り広げられる。

もっと正確に言うと、中央では絶対にまとまらない。

逆に、良い悪いは別にして、
“地方発”の有力なリーダーが出現してきて、
地域密着でその地域に合ったやり方で改革がなされ、
そこで、その地域らしさが発揮されるようになる。

その流れはある地域から起こり、時を同じくして、
他の各地域でも起こり、
“うねり”のようになって最終的には中央をも動かす。

いわゆる、

中央集権から地方分権へ
一極集中から地方分散へ
集中管理から拠点管理へ
トップダウンからボトムアップへ
強さから温かさへ
競争から共生へ
・・・・・

の流れだ。

この大きな流れは、もう誰にも止められない。
“天のシナリオ”と言うか、
“時代の流れが生んだ!”と言うか、
そう考えた方が良いだろう。

とにかく、2015年ごろまで、
政治は紆余曲折する、小党も乱れての群雄割拠・戦国時代になる!
そう思って良いだろう。

そして、
さんざんに混迷した後にこそ、
やっと本当の政治・本来あるべき政治の姿が見えてくるのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは、政治の世界だけではなく、まさに経営の世界でも言えること。

例えば、最近、醜態をさらしている読売グループ。
渡辺会長は、権力を自分の身の回りに一極集中させて、
中央集権的に周囲を力づくで従わせている、
未だに、そんな強権政治・恐怖政治をしているのか!という感じだ。

あのような古いトップは時間の問題で消えていなくなる時代だろう。
今回の清武氏との戦いについて裁判上は勝つかもしれないが、
急速に力を落とし、これまた2015年までには整理されてしまうのではないか。

そのような大きな流れは誰にも止められないだろう。


これからのトップ・リーダーは・・・、

まず、しっかりとした揺ぎ無いビジョンと方向性を示して宣言し、
それを具体的に落とし込める信頼できる幹部を育成して、
かつ一方で、ボトムアップ的に社員1人1人の個性を大事にして、
そして、温かく見守り元気にさせる

そういう力量が求められてくるのである。

決して欧米的ではなく、
“和的・日本的な”「温かさ」と「しなやかさ」と、そして、「決断力」、

そういう力を付けなければいけない。


2011年11月21日

VOL.286「ブータン国王夫妻来日 〜注目されるブータンの国策〜」

先週は若きブータン国王夫妻が来日して
ブータンという国がとても注目されたようだ。

「GDPではなく、GNHだ!」

すでにご存知の方が多いと思うが、
これは、1972年、亡くなった父親を継いで、
弱冠16歳で即位したブータンの新国王ジグミ・シンゲ・ワンチュク
が提唱した「国民全体の幸福度」を示す尺度であり、
「Gross National Happiness」の略である。

「GNP」(国民総生産 :Gross National Product) で示されるような、
金銭的・物質的豊かさを目指すのではなく、
精神的な豊かさ、つまり幸福を目指すべきだとする考えから生まれたものである。

現在、ブータン政府は「GNH」の増加を政策の中心としている。

経済成長率が高い国や医療が高度な国、
そして、消費や所得が多い国の人々は本当に幸せだろうか?
先進国でうつ病に悩む人が多いのはなぜか?

地球環境を破壊しながら成長を遂げて、豊かな社会は訪れるのか?

他者とのつながり、自由な時間、自然とのふれあいは
人間が安心して暮らす中で欠かせない要素だ。

金融危機の中、関心が一段と高まり、
「GNP」の巨大な幻想に気づく時が来ているのではないか?

私はそう思うのだが、「GNH」という指標はとても注目すべき考え方だと感じる。


実は、2008年、ブータン史上初の憲法の第9条に
「GNH」という言葉が盛り込まれたそうだ。
そこには、「GNH」を保障するのが政府の責任だと明記されているとのこと。

その「GNH」の柱は次の4つ。

1.「自然環境の豊かさ」
2.「伝統文化の保全と促進」
3.「良い統治」
4.「公正な経済発展」

上記1・2については、
経済開発に一辺倒になって、自然環境が破壊されたり、
ブータンの伝統文化が失われてしまっては何の意味のない、
という考え方のようだ。

ブータンの国土に占める森林面積は現在約72%で、
今後も最低でも国土の60%以上の森林面積を保つ方針が打ち出されている。
小中学校では週に2〜3 時間の環境科学の授業。
また、2004年に世界で初めて禁煙の国となっているらしい。

3「良い統治」については、ブータン国王自らの呼びかけで、
王政から民主制へ平和裡に移行したかなり稀な例らしい。
そして、行政と意思決定の両面での地方分権化が進んでおり、
人々は、自分達の住んでいる地域の開発プランについて、
自分たちで優先順位を決め、中央政府に提案できる形になっているようだ。

4「公正な経済発展」については、
一部の人だけが金持ちになるようなことを経済発展とは呼ばないらしい。
医療費は基本無料、教育費も制服代などの一部を除いて無料とのこと。

その結果、全国民の97%が幸せであるという意識調査が得られているようだ。


以上が、九州とほぼ同じ面積で人口約70万人程度のブータンという国の
実施事例だ。


おそらく、今後、我々先進国にも、このような方向性は必須であると思う。

ただし、即、今すぐに、日本が全面的に上記を導入することは不可能だろう。
日本の経済力が巨大になり過ぎているし、
日本は優秀過ぎる国である為に、
日本を利用(悪用)しようとするアメリカや中国が放っておかないのである。

でも、いつかはこのような考え方を実行するのは必須。
長い目で見れば見るほど、とにかく必須。

GDPの拡大だけでは決して幸せにはなれない。
「GDPの縮小安定」と「GHPの適正追求」の両輪がベストだろう。


日本でも2015年には、
優秀な一部の地域や一部の先進企業から具体的な動きが出てくると、
私は見ている。

日本の中央政府がトップダウンで変わるのではなく、
(むしろ、日本の永田町は一番最後)
地域から、一部から、ボトム変化による地殻変動が起きてくる、

そう感じるのである。

2011年11月14日

VOL.285「再生可能エネルギー法」

先日、船井総研では、
人材派遣大手のパソナグループ様と協力して環境セミナーを開催した。

テーマは「再生可能エネルギー」。
当日は、経済産業省の「再生可能エネルギー法」担当官にもご講演頂いた。

ご存知の方も多いと思うが、「再生可能エネルギー特措法」とは、
再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス)を
普及させる目的で制定された。

これらのエネルギーを用いて発電された電気を、
一定の期間・価格で電気事業者(現在の電力会社)が買い取ることを
義務付ける制度である。

つまり、民間企業が再生エネルギー発電事業をして
決められた条件をクリアできれば、
一定期間・一定価格で電力会社が全量買取保証をしてくれるのである。
(住宅での太陽光発電は現在と同様に余剰電力の買取りのみ)

ただし、各電力会社が買取りに要した費用は、廻り回って、
結局、電気料金の一部として国民に負担が来ることになるが・・・。

買取価格や買取期間等は今後決まり、実際は2012年7月1日からスタートする。

おそらく、これで再生エネルギーが少し普及していくのは間違いないだろう。


それでは、冒頭でお伝えしたセミナーの私の講演の中のレジュメの一部抜粋を
以下に示すことにしよう。

再生エネルギーでは一番現実性のある「太陽光発電ビジネス」についての
私なりの考えである。

1.間違いなく急成長し太陽光発電マーケットは急拡大する

2.最低でも現在の10〜20倍にはなるだろう

3.太陽光パネル本体価格は確実に下がり、現在の半値程度になるだろう

4.一方で、再生エネ法による買取単価はスタート時が最高価格で、
その買取価格は下がることがあっても上がることはないだろう

5.太陽光発電には根本的な課題があり、それは以下の通り
(1)原価に占める材料単価の比率が高い(付加価値率が低い)
(2)例えば、パネル原料のシリコン、電極で使われる銀
(3)これらはすべて輸入(シリコン輸入の90%は中国)
(4)したがって、資源獲得競争に巻き込まれやすい
   (化石燃料と同じ運命?)
(5)海外製のシェアが拡大する
(6)やはり、天候に左右される
(7)増設(メガソーラー化)し過ぎると、実は自然環境には悪影響

6.ある一定のエネルギーシェアを占めるがメインにはなりにくい

7.単純な発電ビジネスとしてはこれから5年間が勝負で、
  大手中心の資金力勝負になっていく

8.蓄電技術は飛躍的に伸び、蓄電単価は下がっていく

9.発電&蓄電&自社調達(ピークカット目的)、
  あるいは、他社売電のビジネスモデルが台頭する

10.中小企業としては、
   発電技術&蓄電技術&周辺設備技術&送電技術&
   自社調達(あるいは、売電)・・・の 総合的なビジネスモデルでの
   差別化が必須である

11.さらに、省エネ技術をも複合化させるビジネスモデルを目指すべきである

12.太陽光パネル単品売りではいずれ限界が来るだろう

13.再生エネ特措法は大チャンス、
   しかし、今からその依存度を低く出来るようなビジネスモデルを
   イメージしておくべきである


実は、現在の太陽光発電のエネルギー全体に占める割合は0.2〜3%程度。
住宅の屋根にはそこそこ増えてきたが、業務用では全く普及していない。

10〜20倍になったとしても、そのシェアは2〜3%程度にしかならない。
100倍になれば全体の20%程度になるのだが、
上記5の理由でそこまでのシェアにはならないというのが私の見方である。


また、再生エネ法であるが、
確かに新しいビジネスのキッカケにはなるが、
それだけに依存するビジネスモデルでは勝ち残っていけないだろう。

法律はその内容によって企業業績を左右するが、
一度決まれば条件は皆一緒。

後は、我々がどう対応していくかである。

TPPもそうだが、それによって落ちていく企業と、
逆に上昇していく企業が出てくるだけである。

何としてでも上昇していく企業にならなければいけない。

2011年11月 7日

VOL.284「ヨーロッパ危機に思う」

経済界の最近の話題はヨーロッパ危機で持ちきりだ。
どうやら、ユーロの破綻は決まったように思える。


さてここで、少し私個人のことを少し述べたい。

自分で言うのも何だが、
私は、かなり質素な人間だと思う。

高級車が欲しいとは思わない・・・
と言うか、普段、車は運転しない・・・
立派な邸宅が欲しいともあまり思わない・・・
高級時計をしたいとも思わない・・・
(たまには良いが)高級料理を食べたいとも、あまり思わない・・・
最高のご馳走は、玄米ご飯に味噌汁、納豆や旬の野菜の煮物・・・

そう思っている。

パチンコはしない・・・
(サラリーマンがよく読んでいるような)マンガは見たくもない・・・
(酒には強く好きだが)大酒飲みでもない・・・
タバコは吸わない・・・

服などは、相当、モノ持ちが良い・・・
今でも学生時代と体型が変わらないので、
学生時代に着ていたジーンズでも穿ける。
出来る限り、モノは持ちたくない・・・

別に我慢しているわけではない・・・
生活に逼迫しているわけでもない・・・

見栄は張りたくない・・・
質素に生きたい・・・とだけ思っている。


このようなことを言うと、

「そんな生活、つまらないのでは???」とか、
「一体、趣味は何ですか???」とか、

と聞かれることが多い。

特別にはないので、「特にないですよ」と言うと、結構、驚かれる。

そこで、
「まあ、強いて挙げれば、走ること(ジョギング)、
 毎週日曜日は10km程度走っています。
 他には、冬にスキーをしたり、夏には泳ぎに行ったり、
 たまにフットサルやテニスをしたり・・・ですかね。
 アウトドアが好きなんですよ!」

と言うと、その聞いた人は安心してくれる。


でも、私にとって、仕事自体が楽しい(やり甲斐がある)から、
本音で言えば、仕事が趣味?かもしれない。

それと、家族との時間を少なくとも必ず持つこと。

それらが上手く廻るだけで、“とてもありがたい・・・”と感じる。


出来る限り、“飾り気のない”生き方をしたいと思っている。
出来る限り、“素朴な”生き方をしたいと思っている。
そして、
出来る限り、“等身大”の生き方をしたいと思っている。

自分らしく、
見栄を張らずに、
出来る限り無理なく、自然に・・・

その結果、化石エネルギー消費量が少なく、地球に優しい生き方になれば最高だ!


実は・・・・・、
その方が、ストレスもなく、病気もなく、
気持ちも落ち着き、気楽で、
健康的な生活が出来るようだ。


異常な欲を出したり、
必要以上に競争したり、
他を批判ばかりしていると、

結局は、自分にも降りかかり、
業績も落ちてくるし、病気にもなったりする。


そうではなく、

真面目にコツコツ働き、
自分らしく、
見栄を張らずに、
出来る限り自然体で、そして、心穏やかに・・・、

生きていくのが私の理想だ。

(まあ、実際は、なかなか難しいが・・・)


今、騒がれているヨーロッパ危機、
結局、あれは身の程知らずの強欲さが招いたものではないだろうか。

すべては、廻り回って自らに降り掛かるものだ。


表面的なものではなく、
「本質的な個々人の生き方・考え方が問われてくる」時代ではないだろうか。





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!


●船井総合研究所
コンサルティングメニュー






【オススメブログ】



オフィシャルサイトはこちらからどうぞ 株式会社船井総合研究所


ブログランキング【くつろぐ】
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 環境ブログ 環境ビジネスへ

■過去の日記