« 2011年11月 | メイン | 2012年1月 »

2011年12月26日

VOL.291「東電 電力単価値上げ」

先日、東電が来年の4月から電力単価を値上げすると発表した。

値上げ対象は契約電力50kw以上の事業所で、
東電の電力販売量のうち約60%、事業所数にして約24万件に相当すると言う。
なお、値上げ幅は20%程度とのこと。
結構、その幅は大きい。

ちなみに、電力単価UPについては、
私は、大震災直後の4月、本ブログ「VOL.255」でもすでに予測している。


以下、「VOL.255」の一部を抜粋。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さらに、もっと怖いことがある。
「電力料金の単価UP」だ!
今、東電は電力不足対策の重要な柱として、
LNG(液化天然ガス)による火力発電所の復旧を目指し、
LNG輸入を急増させている。
原油やガスの価格が乱高下しやすい現在の状況では、単価UPも必須だろう。
10%や20%程度の単価UPならば何とか対応できるかもしれないが、
それくらいの上昇幅では収まらないだろう。
30%UP!50%UP!
さらには、電力単価が現在の倍程度にまでなっていく可能性もあるかもしれない。

「節電ノウハウでその企業の業績が決まる!」
どうやら、それは決定的な事実になるだろう。
経営戦略的な重点課題に格上げしなければいけない時代になってきた。

http://www.eco-webnet.com/kikuchi/2011/04/post_374.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


おそらく、今が電力単価が一番低い時であると思った方が良さそうだ。
今後も、ドンドン上昇してくるだろう。
なので、節電対策は短期的な課題ではなく、“半永久的に必須”だ。

特に、エネルギーを多く使う工場では、
設備担当者レベルではない、経営戦略的な位置付けにする必要がある。
単に小まめに電気を消しましょう!どころではお話にならない。
工場であれば、
「生産ライン・設備構成・稼働時間・製造製品・・・、
それらを根本的に変えていくんだ!」
そんな考え方が必要になるだろう。
だから、「節電ノウハウでその企業の業績が決まる!」
と言っても過言ではないのである。

まさに、本格的な「省エネ・低エネの時代」の到来である。
「創エネ」(エネルギーを創る)も大事だが、
間違いなく、その前に「省エネ・低エネ」である。

ところが、そういう話をすると、次のようなことを言われる方がいる。

「ウチはすでに省エネをしている!やれることはやっている!
後は生産を減らすしか方法はない!
これ以上のことをしても10%も20%も削減できるわけはない!」

あるいは、

「それこそ、おカネを掛ければ、省エネは出来る!
それ相当のおカネを掛けなければ、もう出来ることは限られている!」と。

確かに、相当な努力をしている企業は多い。
しかし、相当な努力をしている企業でも、
私から見ると、まだまだ、やれていないこと・気付いていないことが多い。

ちなみに、私の場合、ほぼ毎週4〜5日間、出張している。
どこに出張しているかというと日本全国であるが、
製造業の工場現場であったり、病院やホテルの設備現場であったり、
省エネ担当者からの相談や問い合わせを受けて出張している。

そういう現場に行って、実際に設備を見て、省エネ取組状況を聞いてみると、
まだまだやれること・見落としていることが多々あることが分かる。

良く言えば、余地が残っているということである。


さて改めて、大局的なことを言うと、

原発がゼロ化の方向に向かい、エネルギー供給量は減り続け、
そして、電力単価は上昇し続けるのはほぼ決定事項である。

現実的に、現在、稼動している原発は全国50基あるうちのわずか6基。
(大震災以降、定期検査が終わっても再稼動できていない)

今年2011年が「省エネ・低エネの元年」であり、
これから2020年までが本格的な「省エネ・低エネの時代」である。

創エネ、再生エネルギーを良いが、その前に「省エネ・低エネ」である。
しかも、5%・10%ではなく、30%以上の「省エネ・低エネ」を目指すべきである。

そんな状態でも、なおかつ、生産性をUPさせるビジネスモデルを構築すべきである。

それを達成できない企業・拒否する企業は淘汰される運命にある。

そう考えて頂いて良いだろう。


「量・数の拡大型」から、本当に「質・率の重視型」への経営戦略が必須である。


2011年12月19日

VOL.290「福島第一原発 野田首相が冷温停止状態を宣言」

12月16日、すでに衆知の通り、野田首相は以下のように会見した。

「原子炉は、『冷温停止状態』に達し、不測の事態が発生した場合も、
敷地境界における被ばく線量が十分低い状態を維持できるようになった。
安定状態を達成し、発電所の事故そのものが収束に至ったと判断される」

そして、事故の収束に向けた「工程表のステップ2を完了」したことを宣言した。

おそらく、この宣言を聞いて、
「収束した!良かった!安心した!」と思った人は皆無ではないだろうか。

まず、根本的に「冷温停止」と「冷温停止状態」は全く別物だからだ。

通常の「冷温停止」の定義では、
核燃料棒の間に制御棒を入れて運転を停止し、
原子炉圧力容器内の水を100℃未満に下げた状態を言い、
燃料は圧力容器内に密閉され、放射性物質も外部に漏れないことを言う。

しかし、実際の福島第一は燃料棒がメルトダウンを起こし、
原子炉も壊れて通常の状態でないので、同じ定義は使えない。
そこで、これ(冷温停止)に近い状態にする為に、
圧力容器底部の温度が100℃以下で、かつ、
原発敷地境界での被爆線量が年間1ミリシーベルト未満であることを、
今年の7月に政府が「冷温停止状態」と強引に定義したのである。

要するに、体裁を取る為の後付けの言い回しにしか過ぎない。
「冷温停止」と「冷温停止状態」は全く別物だ。

おそらく、これらの違いをしっかりと認識している人も多いだろうし、
ハッキリと理解していなくても、
感覚的に「収束しているはずはない!」と思っている人が大半だろう。

その昔、負け続けていた太平洋戦争時に
「勝った!」「勝った!」と大本営発表がされていたようだが、
まさにそれと全く同じ状況に思える。

まあ、今回の宣言に限ったことではないが、
現在の野田政権は「死に体」という感じさえする。

問題“解決能力”どころか、問題“認識能力”すら喪失している。
やはり、永田町にずっと留まっていると、
現場感覚・消費者感覚・一般人感覚から、相当、ズレまくってしまうのだろう。

何しろ、何が起きても、何を言われても、
それに対処するとか、軌道修正するとかは出来ず、
前から思っているやりたいことを演説で述べるだけ・・・。
その姿勢は全く変化していないようだ。

そして、任期いっぱいの決められた行事をこなして、
将来の何も決めれない会議を粛々とこなし、
何とか今の地位に留まっていれば良い、そんな雰囲気すらある。

もっとも、このような惨状になることは初めから分っていたことだが・・・。


企業経営も全く同じと言える。

現場ニーズ、顧客ニーズ、消費者ニーズから遠く離れたところで、
会社ニーズだけでビジネスしていると、
例え、一生懸命やっているつもりでも“ズレ”が生じる。

恐いのは、トップ自身がその“ズレ”に気付かずに、
気心の知っただけの幹部を従え、忍び寄る危機にも感知せず、
自分の世界だけでこれまで通りの戦略を続けてしまうことである。

そして、「“ズレ”ている!」との声も全く聞かなくなったり、また、
聞こえなくなるような環境を自らが作り出してしまうことである。

本当に気を付けなければいけない。

野田首相も人は悪くないのだろうが、
気付かないうちに、そういう環境を自らが作り出してしまっているのだろう。

使い古された表現であるが・・・、

改めて、現場の声、顧客の声、消費者の声、
そして、時代の流れ、環境の変化に耳を澄まして、
経営の舵取りをしなければいけない。

過去に下手な経験・実績・栄光・成功体験を積んでいると、
そこから抜け出せなくなるものである。

むしろ、ゼロからのスタートの方が成功するケースもある。

常に素直に・・・
常に謙虚に・・・
常に本質を見極め・・・

それでいて、
決して守りに入らずに・・・
常にアグレッシブに・・・

生きていきたいものである。

2011年12月12日

VOL.289「エネルギー革命 〜第三のエネルギーの存在〜 その2」

前回ブログに引き続き、今回も新たなエネルギーの話をしよう。

新たなエネルギー源と言えば、
「メタンハイドレード」という有望な資源がある。
見た目は氷に似ており、火をつけると燃えるので「燃える氷」と呼ばれている。

これは海中深く埋蔵されており、実は、日本近海には世界でも有数な埋蔵量があり、
実は、日本は“隠れ資源大国”とも呼んでも良い。
しかも、既存の石炭・石油・ガスよりも、
エネルギー当たりの二酸化炭素排出量が圧倒的に少ない。

ただし、結局は化石燃料的なものなので、
私はこのエネルギー源が将来のメインになるとは思っていない。


さて、私は本ブログでも一貫してお伝えしているが、
原子力は減ることはあっても増えることはなく、
2015年を踏まえて減り続け、2020年にはゼロ化していくだろう。

メインとなるエネルギーは、短期的には天然ガス(LNG)しかない。

一方、今、注目されている再生エネルギー、
つまり、太陽光や風力や波力やバイオマス等、
これらは間違いなく伸びるがメジャーなエネルギー源とはならない。

上記すべてを合わせても、せいぜい全体エネルギーの10%未満程度までだろう。

したがって、「2020年までは省エネ&低エネルギーの時代になる!」
というのが私の考え方だ。

そこで、登場してくるのが「第三のエネルギー」。

前回ブログでは、この「第三のエネルギー」について簡単に取り上げた。
学者の間では「暗黒エネルギー(dark energy)」と呼ばれているものだ。

銀河系を1つの単位と見ると、
実は、我々人間はわずか4%の物質しか解明していない。

73%はこの「暗黒エネルギー(dark energy)」で、
残りの23%は「暗黒物質(dark matter)」と言われている。

(ただし、「dark」については、
「暗黒の・・・」ではなく「未知の・・・」と訳した方が良いだろう)


さて、学者の間では「宇宙は広がり続けている」という観測結果は衆知の事実である。
しかも、「加速度的に広がり続けているらしい」。

これは、「万物は引っ張り合う」というニュートンの「万有引力」とは
真逆の「万有斥力」と言えるものである。

この宇宙空間に存在する「万有斥力」が「暗黒エネルギー」であり、
銀河系全体に密に詰まっているようなのだ。

もちろん、地球上にも存在するが、重力が強過ぎて観測できないらしい。

これらを取り出せる技術が一般的に出てくるのが2015年頃で、
2020年には実用化される、というのが私の見方である。

実は、今でも単発的に取り出す技術は存在しており、
まだまだ、安定して応用することは出来ず、
一般的に世の中に広まっていないだけである。

このエネルギーを分かりやすく言うと、
(例えが決して最適ではないが)遠赤外線的なエネルギーと考えて欲しい。

例えば、暖房をするのに、
石油ストーブやガスファンヒーターのように直接火力を使う方法もある一方で、
遠赤外線ヒーターのように間接的に暖める方法もある。

前者は強くて直接的で直線的なエネルギー、
後者は熱源としては弱く間接的でジワジワ・じんわりと曲線的なものだ。

また別な言い方にすると、一方が粒子的、一方が波動的。

水力も、石炭火力も、天然ガス火力も、原子力も、
さらには、太陽光も、風力も、波力も、
それらはすべて基本的には粒子的なエネルギー。

私が「第三のエネルギー」と呼ぶものは完全に波動的なエネルギー。

粒子的なエネルギーは「E=mv2(vの2乗)」で表され、
波動的なエネルギーは「E=hν」で表される。

  m:質量 v:速度
  h:プランク定数 ν:振動数

さらに、表現を変えると、
一方が外科的・西洋的で、一方が漢方的・東洋的、そういう言い方も出来る。

今、エネルギーに限らず、
時代は西洋的なものの考え方から東洋的なものの考え方にシフトしている。

経済的にも、ヨーロッパやアメリカは破綻寸前。
医学的にも、著名な医者自身が気功療法的な治療を取り入れてきているようである。

このような東洋学的なエネルギーが2020年頃には陽の目を見る!
そして、それを上手く活用できるのは日本人である!

そう私は思っている。


2011年12月 5日

VOL.288「エネルギー革命 〜第三のエネルギーの存在〜」

今回はエネルギーの話をしよう。

以前、本ブログのVOL.266、及び、VOL.271では、
以下のような内容を書いた。

1.2011年は、まさに『省エネルギー・低エネルギーの時代』元年
2.これから、本格的な『省エネルギー・低エネルギーの時代』に突入する
3.太陽光を含む既存の自然エネルギーのいくつかは大幅に伸びるが、
  いずれも小国分裂のような状態でメジャーなシェアにはならない
4.2015年になれば、
  既存の自然エネルギーでない「第三のエネルギー」が見えてくる
5.この「第三のエネルギー」が本当に定着するのは2020年頃

※「第三のエネルギー」とは、太陽光でも、風力でも、地熱でもなく、
 その他、既存の自然エネルギーとは異なる

http://www.eco-webnet.com/kikuchi/2011/07/post_385.html
http://www.eco-webnet.com/kikuchi/2011/08/post_390.html

この手の話をすると、
「一体、『第三のエネルギー』って何ですか???」
と、必ず質問が来る。

そこで、今回はこの「第三のエネルギー」について取り上げる。

実は、この「第三のエネルギー」は私の造語で、
学者の間では「暗黒エネルギー(dark energy)」と呼ばれている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC


初めて聞く人にとっては、何とも、ドロドロした名前に聞こえるだろう。

「dark」をそのまま直訳すると「暗黒・・・」となってしまうが、
まあ、「未知の・・・」くらいに訳した方が良さそうだ。


銀河系を1つの単位と見ると、
実は、我々人間はわずか4%の物質しか解明していない。

残り73%は「暗黒エネルギー」、23%は「暗黒物質」と言われている。
(いずれも、「未知のエネルギー」「未知の物質」と呼んだ方が良いようだ)


ところで、誰でもニュートンの「万有引力」は知っているだろう。
万物すべてがお互いを引っ張り合うという法則だ。

しかし、引っ張り合うだけだと、そのうち収縮して形がなくなってしまう。

でも、現実には「宇宙は常に広がり続けている」という観測結果が出ている。

ならば、引っ張り合う「引力」に対抗して、反発し合う「斥力」という
エネルギーが存在しないといけないということになる。


言うならば、「万有斥力」だ。
(「万有引力」は誰でも知っているが、普段、「万有斥力」は聞かない)


これが、「暗黒エネルギー」であり、銀河系全体に詰まっている。
ただし、これは仮説状態であり、まだまだ正式には立証されていない。

地球上では重力が強過ぎて、これが観測されないようなのだ。


この未知のエネルギーが認知され出すのが2015年、
本格的に定着するのが2020年かな・・・というのが私の見方だ。

さて、かなり分かりやすく、このエネルギーの特徴を言おう。

1.非常に微弱である
2.無限である
3.害がない
4.コストが掛からない
5.上手く活用できる人と活用できない人がいる

最大の特徴は「5」だ。

火力であっても、原子力であっても、
あるいは、太陽光であっても、風力であっても、
要は、おカネを出せば誰でも平等に買えるし使える。


しかし、この第三のエネルギーは、人によって、
全く使えない人、10倍上手に使える人、100倍上手に使える人が出てくる。

要は、個々人のレベルによって活用できるエネルギー量(質)が違うのだ。


例えば、同じ時間、同じ場所で、同じ情報・同じノウハウを聞いても、
それを全く活用できない人と何倍にもして上手に活用できる人がいる。

あるいは、同じ時間、同じ場所で、同じ音楽を聴いても、
その感じ方・捉え方は人それぞれで千差万別。
その音楽で元気になったり、楽しくなったり、あるいは、涙を流したり・・・。


資本力ではない!
規模の力でもない!

その人の「心」と言うか、「人間性」と言うか、「良心」と言うか、
あるいは、「素直さ」と言うか、「直観力」と言うか・・・、

そういうものに比例する!

現段階ではそう考えてもらって良いだろう。


まあ、そう言われても、イメージが付かない人が大半だろうが・・・。


2015年にはこの手の話が普通に出てきて、
2020年には完全に当たり前になるというのが私の見方だ。

そして、このエネルギーが完全に定着する時こそ、
「資本主義が崩壊し次の時代になる時」だろうと思っている。

おカネの力に関係なく、エネルギーが活用できるからだ。
もう、資源やおカネに振り回されにくくなるだろう。

だから、心や人間性・良心だけはキレイにしておくべきである。


そして、その時、その民族性・国民性・人間性からしても、

日本が「エネルギー大国(エネルギーに満ちた国)」になる!
日本こそが「世界が羨むエネルギーに恵まれた国」になる!

そう私は思っている。

2020年には、規模や形や資本やカネ・・・の力ではない時代になるのである。

※少なくとも、「我々、人間は宇宙の4%しか分かっていない!」
 それだけは確かなことには間違いない。





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!


●船井総合研究所
コンサルティングメニュー






【オススメブログ】



オフィシャルサイトはこちらからどうぞ 株式会社船井総合研究所


ブログランキング【くつろぐ】
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 環境ブログ 環境ビジネスへ

■過去の日記