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2012年9月24日

VOL.330「環境・エネルギービジネスの現場」

福島、新潟、東京、神奈川、静岡、長野、
愛知、大阪、広島、香川、福岡、・・・、

これらは今月に入って私が出張した都道府県である。

私は平日はほぼ出張しており、
船井総研東京本社に行くのは土曜日か、毎月3回ある会議日である。

出張でどこに行くのかと言うと、
コンサルティング契約を締結させて頂いているクライアント企業であるが、
そのクライアント企業と共に現場に行くことが多い。

クライアント企業の大半は、環境・エネルギービジネス参入企業であったり、
環境・エネルギービジネスをこれから目指そうとしている企業である。
訪問する現場とは、
自動車・鉄鋼・機械・化学・食品といった様々な各種工場の生産現場が多い。

更に現場のどこかと細かく言うと、
その工場の部品切削・切断・プレス設備ラインであったり、
生産・加工・組立ラインであったり、熱処理設備であったり、
樹脂成型ラインであったり、あるいは、
電気室やボイラー施設やコンプレッサー室、
冷却施設や水処理施設、倉庫等である。

つまり、工場の「頭からシッポまで」すべてを視察する機会が多い。

そういう現場に出向いて、その工場の省エネ・節電対策や廃熱・排ガス対策、
水対策やその他の環境対策等の相談に乗ったり改善提案をしている。

あるいは、最近では、再生可能エネルギー事業の相談も多く、
その事業予定地への視察も増えてきた。

例えば、先日、福岡県の敷地2万坪程度のある遊休地に行ってきた。
そこは炭鉱跡地でその昔は炭鉱だったようだ。
今となっては掘り尽くしてしまったので、全くの遊休雑草地となっていた。

その土地で再生可能エネルギー事業、
つまり、メガソーラーを建設したいという相談だった。

実際に現場を見てみると、ほぼ平坦な雑草地で周辺には遮蔽物はなく、
南向きが開放的でソーラー建設には適した場所だった。
系統連系に必要な送電線も適切な送電線が近くまで来ており、
立地としてはなかなかベストであった。

問題は地代・家賃。
その価格を聞いてみると、事業採算性を考えるとまだ高いので、
これからより深く突っ込んだ価格交渉が必要であることが分かった。

また、別日には埼玉県のある工場に訪問した。
その工場は平屋建てで広くて平らな屋根だった。
本当にソーラーが採算に合うのかどうか、
採算が合うのであれば前向きに検討したいとのことだった。

周辺には遮蔽物はなく南向きで日射率は良さそうだ。
そこで、専門業者と共に実際に屋根に登り測量したり、建設図面も見せてもらい、
耐過重が大丈夫であるあるかどうか等、その可能性を確認してみた。
当然ながら、工場建設時にはソーラーを載せる設計になっていないからである。

実際、その答を出すにはまだまだ時間が掛かるので、
これからシュミレーションをすることになっている。

さらにまた別日だが、大阪のある大規模な樹脂工場を訪問した。
この工場の課題・テーマはいろいろあるが、
高温の排ガスが出ているのでこれを上手く活用して発電できないか?
というものだった。

実際に、その排ガスの出ている焼却プラントを現地確認して、
その焼却フローや設備仕様の説明を受けた。
そして、その排ガスの条件等(温度・流量・流速・・・)を調べてもらい、
早速、発電採算が合うかどうかの可能性を探るべく、
まずは簡易シュミレーションから始めている。


以上、このような動きが私の日々の活動の大半である。
上記に例を挙げたのは電力関連だけだったが、
実際にはガスや重油等の燃料関連、冷却水や排水等の水関連の仕事も多い。
いずれにしても、現場1つ1つに出向いての個別対応である。
もちろん、現場によっては標準化できるパターンも多いが、
最終的には大半の案件が個別対応となる。


1件1件しっかりと見て聞いて認識して、そして、データでも確認して・・・。
それを繰り返すことで多くの情報・知識・ノウハウが蓄積される。
数多くのインプットとアウトプットをすることが出来る。

コンサルタントというものはまず足を使いまくるしかない。
頭だけではなく、体ごと使いまくるしかない。
現場を目で見て、耳で聞いて、鼻でにおい、五感で感じ、
そして、体で感じることが一番重要だ。

そう私は思っている。


さて、今日はこれから富士山の麓の町に行く。
(と言うか、もう来ているが・・・)
もちろん、「現場」にも出向く。


昨日の雨模様な天気とはうってかわっての快晴だ。
とても爽やかな青空が見える。
現在の富士山の頂には少し白いもの(積雪)が見える。


今日も多くのインプットとアウトプットをしたい。
足を使い、頭を使い、目で見て、耳で聞いて、鼻でにおい、
体全体で感じて、多くのインプットとアウトプットをしたい。

2012年9月17日

VOL.329「中国 反日デモ」

もうすでに周知の通り、
中国では、日本政府による沖縄県の尖閣諸島の国有化に抗議する
反日デモが凄いことになっているようだ。

マスコミやネット等で、
イオンやイトーヨーカドー、パナソニックの工場やトヨタディーラー、
日系飲食店等が破壊されている様子が繰り返し報道されている。

映像・画像だけ見るとヒドイ光景だ。

しかし、多くの日本人は過去にも同様な光景を目にしているし、
このような騒動に本質的に内在しているのは、
実は、「反日」と言うよりは「反中国政府」であることを
良識ある日本人は認識している。

今回も、ネット画像を小まめに見ると、
なぜか、ロレックスやディオールの店舗を収奪しているし、
デモ隊によって掲げられた横断幕には、
「不動産が高過ぎる!」
「多党制を導入しろ!」
「反官僚!反腐敗!」等、
中国中央政府に対する不満を訴えるものが多く見られる。

それに、例えば、実際に中国で販売されている「日本車」の大部分は
日中合弁メーカーが中国で生産した「中国産」。
中国人が中国で中国人のために作った「中国産」。

暴徒化したデモ参加者の中には「抗日」と書かれたTシャツを着こみ、
「日本製品のボイコット」を叫びながら、
日本製のデジカメを首から下げている人もいて、
そこだけ見たら笑い話のような話だ・・・。

それと、どんなに収奪されている光景を目にしても、
「やり返せ!」とか、
「仕返ししなければ!」とか、
そう思っている心ある日本人は皆無だろう。

それどころか、
「より日本は日本らしく!」とか、
「日本人はより日本人らしく節度を持とう!」とか、
そう感じる人が大半のようだ。

つまり、日本の良さを改めてしっかりと感じて、
より「日本化」を意識し出しているように思える。

ところで、中国の8月の輸出指標を調べてみると、
ヨーロッパ向けが前年同月比12.7%、
日本向けが6.7%の大幅な落ち込みとなっている。
上海株も3年7ヶ月ぶりの低水準になっており、
中国の経済情勢はより厳しさを増している。

それに、新国家主席と言われている習近平氏がここ3週間近く、
公の場に現しておらず、
「背中を負傷!?」「交通事故!?」「軽度の心筋梗塞!?」「肝臓腫瘍の摘出手術!?」
と様々な嫌な憶測が流れていた。

もっとも、つい最近、北京の中国農業大学の行事に出席したようだが、
何か世代交代に対するトラブルが水面下で発生しているような気がする。

本当に何が起こるか分からない国である。

今回のデモ、満州事変の発端となった柳条湖事件発生日の18日が
最高潮になると言われているが、
その18日さえ過ぎれば沈静化すると考えている人は多いかもしれない。

しかし、私は1〜2年以内にもっともっと大きくて致命的なトラブルが起こる気がする。
それは日中間問題というよりは中国国内問題でのトラブルだ。

なので、

「どんなにビジネスチャンスがあったとしても手を出さない方が良い!」

というのが中国ビジネスに対する私の率直な意見である。


2012年9月10日

VOL.328「マクロ的な経済環境」

今回は「マクロ的な経済環境」についてお伝えしたいと思う。
そこでまず、
今年の年初の1月5日付けの本ブログに示した内容を以下に抜粋する。
http://www.eco-webnet.com/kikuchi/2012/01/post_411.html

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私が「今年の節目」として考えている月があるのだが、
それは4月であり、7月であり、そして、11月である。
この「節目の月」というのは、言わば、「ターニングポイント」のことで、
その前後で経済環境・景気の流れが変わると思ってもらえれば良いだろう。
4月は3月決算の企業にとっての新年度である一方で、
海外に目を転じると、
ヨーロッパ各国の国債償還時期に重なってくる時期なので、
ヨーロッパ経済破綻懸念が再噴出しやすい時期である。
7月以降は日本の衆議院解散総選挙のムードが一気に出てきそうな時期である。
11月はアメリカ大統領選挙。
選挙直前は何としてでも景気浮揚を狙った政策が強引になされる時期であるが、
この時期を過ぎると一気に冷え込む可能性が高い。
いずれにせよ、多くの方々が感じているように、
今年は1年間平穏無事であるはずはなく、
「節目の月」が存在すると考えて良いだろう。

さて、現時点の流れで行けば、
1〜3月の経済環境・景気状況はおおむね堅調に推移するのではないだろうか。
小康状態を保つというか、むしろ、この4半期だけ見たらすこぶる業績好調、
そういう企業も出てきそうだ。

問題は4月、さらには7月以降だ。
業種によっては需要が急落する業界がありそうだ。
その最大要因は海外需要。
ヨーロッパ・アメリカはもちろんのこと、何と言っても中国需要の急落だ。
もう勉強熱心な方は充分認識していると思うが、すでに中国バブルは弾けている。
それが徐々に実感されてくるだろう。
その他、東南アジア新興国の需要も落ちてくる。
今(と言うか、ここ数年ずっと)、日本企業のアジア進出が花盛りだが、
要は、東南アジア新興各国から見ると、
日本の進出需要・購買需要に頼らないと国内需要が喚起できないので、
日本企業の進出を大歓迎していただけである。
実は、東南アジア新興各国の内需はその国々の現地企業の供給で充分。
東南アジア各国の富裕層は、ヨーロッパやアメリカから
大量に流入したマネーで潤って金持ちになっただけなので、
今後、欧米各国の金融危機の影響でそのマネーが流れ込んでこないとすれば、
それら東南アジア各国の富裕層はもう太りようがない。
したがって、新興国が先進国並みにドンドン内需拡大をすることはないだろう。

実は、
「今後も東南アジア新興各国の内需は急増するから日本企業も進出すべきである!」
というのは、『幻想』だったのだ。
『幻想』の需要を追い掛けてビジネスを拡大していくことを『バブル』と言う。
「そこに確かな需要がある!」と思って投資をして、
投資が次の投資を呼び、『バブル』を作っていくのである。
それを信じて参加している人は全く気付かない。
そのような『幻想』が順次剥がれていくのが2012年で、
その段階に応じて節目が出てくる、
その節目の月が4月・7月・11月である、
そう私は思っている。
そして、それが全面的に剥がれていくのが2013年であり、
その2013年になって大半の人がこれらのことに気付く。
2013年は大難の年、2014年は大底の年、2015年は起き上がりの年、
というのが私の大枠の見方だ。

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上記は今年年初の1月5日付けの本ブログからの抜粋だが、
ほぼその通りになりそうな感じがする。


来月10月、特に11月以降、
自動車関連工場等を筆頭に多くの工場では減産傾向になるようだ。

これは、日本国内需要の落ち込みと言うよりは、
中国を含む新興国の需要減退が原因。

欧米のマネーが流れ込んで来て急成長してきた新興国が、
その欧米の金融バブル崩壊に伴って、
その成長にブレーキが掛かり減退しているのである。

「これまでの新興国は外需依存で成長してきたが、
これからは内需拡大に移るので爆発的な成長をしていくだろう」

時々、そういう考え方を持った方々がいる。

しかし、私は「それはあり得ない!」と思っている。

新興国が本当に内需拡大型になれば、
生活水準が上がり、消費大国となって、
やがて、現在の欧米や日本等の先進国のように財政赤字に陥り、
結局、低成長・ゼロ成長にならざるを得ないからである

今後、世界全体の経済環境が高成長になることはあり得ない。
それは新興国もそうである。
欧米のマネーなくして、新興国の高成長はあり得ない。
“世界全体が”低成長・ゼロ成長にならざるを得ない。
“世界全体で”拡大型の経済システムが終わりを告げようとしているのである。
“世界全体で”縮小均衡型の経済システムが始まるのである。

まだ、その実感がわかない方も、
11月を過ぎればそれを少しは感じることが出来るのではないか。

そして、景気という視点で見れば、
2013年・2014年は本当に厳しい情勢になりそうである。


2012年9月 3日

VOL.327「環境・エネルギービジネス最前線 〜ビジネス概況〜」

今回は環境・エネルギービジネスの概況をお伝えしよう。

環境・エネルギービジネス全般を見た場合、
(多くの方は察しが着くと思うが)
今、特にマーケットが伸びている分野は以下の5分野である。

1.メガソーラー関連
2.LED照明関連
3.見える化・BEMS関連
4.空調省エネ関連
5.室温対策関連

「1.メガソーラー関連」では
やはり「再生可能エネルギー固定価格買取制度」の影響が大きい。
太陽光発電協会によると、
昨年(2011年度)は一昨年(2010年度)に対して
130%程度の伸びだったが、
今年(2012年度)は昨年(2011年度)に対して
200%は伸びると見ているようだ。

「2.LED照明関連」では
エレクトロニクス業界の調査会社「IMS Research」社によると、
昨年(2011年度)は一昨年(2010年度)に対して130%程度、
今年(2012年度)は昨年(2011年度)に対して160%弱程度とのこと。

「3.見える化・BEMS関連」は今年も補助金が出ていることで、
矢野経済研究所によるデータでは、
昨年の一昨年対比は114%、今年の昨年対比は111%と算出している。

「4.空調省エネ関連」は様々な技術・方式が導入されている。
デマンドカットさせるデマンド制御方式、
使用量を削減させる使用量制御方式、
夏季の暑さ対策の為の室外機散水方式、
室外機に特殊塗料を塗布する塗料・コーティング方式
室外機に特殊パネルを設置する外付け設置方式、
・・・・・・・・・・
実に多くの技術・方式が出てきて市場規模がより拡大している。

「5.室温対策関連」も様々な技術・方式が出てきている。
屋根用断熱塗料・遮熱塗料に始まり、日射避け特殊シート、
窓用遮熱フィルム・遮熱塗料、天井・壁用の遮熱シート等、
種々多彩な商品がラインナップされている。

正直、商品によっては、
「これは技術的に大丈夫か!?」と思われるものもまだ多数見られが、
市場がドンドン広がっているのは間違いない。


ところで、これら伸びている分野ほど、逆に販売競争は激しいようだ。
そして、価格競争も激しい。

特に、上記1・2のソーラーパネルとLED。

今年年初(1〜3月)には低価格化が一段落か?と言われていた時期もあるが、
そんなことは全くなく、今夏以降(6月〜)更に低価格なものが出てきている。
それとともに、海外メーカーのシェアが急上昇しており、
商品ラインナップが増えてきて、逆に、顧客の目も著しく肥えてきている。

要するに、伸びている分野ほど、
需要側の伸び以上に供給側の競争が激しいのである。
したがって、
この分野の参入メーカー・販売会社すべてが満足する業績を上げているか?
と言うと、「NO!」と言えそうなのだ。

それは大手だから良くて、中小だから悪い、というわけでもなさそうだ。
伸びている分野だからと言って、大手企業が参入しているケースがあるが、
一向に振るわない状況をよく目にする。

もちろん、ブランド力で大手の方が有利だが、
中小でも工夫して頑張っているケースがある。

やはり、売り方を研究しないとダメなのである。
その売り方のポイントは、例えば、以下である。

1.商品の特化・絞り込み
2.顧客ターゲットの特化・絞り込み
3.地域の特化・絞り込み
4.テスト設置・効果検証方法の工夫
5.複合的な商品提案

これらの詳しい説明は、今後、本ブログでもお伝えするが、
商品・技術がしっかりとしているという前提で、
やはり、売り方に特徴がないと売れていかない。


なお、9月29日(土)には、
船井総研主催の「環境ビジネス発見塾」という定例の勉強会がある。
その時のテーマは『環境・エネルギービジネス 業績好調企業に学ぶ!』だ。
中小企業の方々ほど必見であろう。
http://www.eco-webnet.com/study/detail.html?sid=264


※<9月度環境ビジネス発見塾(9/29)>
  『環境・エネルギービジネス 業績好調企業に学ぶ!』

第一講座:「設立7年で年商30億円!急成長した省エネベンチャーこれからの成長戦略!」
第二講座:「東北復興支援事業で業績絶好調!全国37拠点に展開する環境企業」
第三講座:「わずか創業1.5年で年商8億円突破!来期は30億円も見えてきた!」
第四講座:「環境・省エネビジネス 顧客開拓・売り方研究!」

http://www.eco-webnet.com/study/detail.html?sid=264

<問い合わせ先>
株式会社 船井総合研究所
東京経営支援本部
担当:馬道 麻友美(うまみち まゆみ)
TEL : 03-6212-2933
FAX : 03-6212-2943
MAIL: m-umamichi@funaisoken.co.jp






■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!


●船井総合研究所
コンサルティングメニュー






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