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2012年10月29日

VOL.335「石原都知事 新党立ち上げ!」

東京都の石原知事が辞表を提出し、
新党を結成して次の衆院選に出馬することを表明したようだ。
そして、橋下市長が代表を務める新党「日本維新の会」との連携を視野に、
民主・自民両党に対抗する第3極勢力の結集を目指すとのこと。

確かにこの連携がうまくいけば、
政権にしがみつくだけの民主党はもたない。
ちなみに、ある調査では民主党を上回る130議席という数字も出ているようだ。

また、「みんなの党」の渡辺氏は、
「政治家というのは、100人集まれば、100通りの政策がある。
だから、小異を捨てて、基本政策・政治理念の一致が大事だ」
と言って第3極の結集に前向きらしい。

一方、民主党の前原氏などは
「全く別々の考えの人が選挙対策で『大同』と言うのは、国民をバカにした野合だ」
と批判しているが、
「じゃあ、お前たちは何なのか!」
と逆に“批判返し”を浴びているとか・・・。

それと、自民党は菅幹事長代行が
「原子力、消費税など政策が全部バラバラだ。
政策なしで『数合わせ』だけで終わる」
と言っている。

まあ、それぞれがそれぞれの立場・言い分でいろいろなことを言っている。

石原氏の言動や目指している方向性について賛否両論は多々あるが
「明治以来続いている官僚制度をシャッフルして、
中央官僚の支配を変えなければだめだ」
と言っていること自体、国民から見れば最大多数での同意見だろう。


さて、完全に私見であるが、私の個人的な意見は以下の通り。

これで少しは面白くなってきた。
混乱していた中央政治がより混乱するから・・・。
まとまるのではなく、混乱に拍車が掛かる。

中央政治、今はドンドン混乱した方が良い。
ドンドン混乱して弱体化して早い段階で崩壊した方が良い。
良くなる為には一度徹底的に崩壊した方が良いからだ。

中央が混乱し崩壊する為にも石原氏は必要な存在。
しかし、第3極は完全にはまとまらない。
選挙対策としてまとまったとしても、そのうちにまた分裂する。

中央官僚支配が崩れていくスタートは切れたようだ。
石原氏・橋下氏・渡辺氏、その他の中央政治家すべてが、
良くなる為の「前準備の存在」であり、短期的に必要な存在である。
彼らの誰かが最終的に残り統治することもないだろう。

彼らはすべて「中央政治・中央官僚を崩壊させる為の存在」であり、
「中央の力が弱まり地方の力が強くなる為の存在」。
決して、上手く統治して将来を引っ張れる存在ではないように思える。

中央にいる誰かが制圧するのではなく、
まずは一旦、中央が混乱して崩壊した後、
地方からの突き上げによりそれに動かされるようになる。

ただし、上記のような崩壊途中では、
経済・ビジネス的に非常に厳しい状況になるのを覚悟しなければいけない。
つまりは、大不況である。

すべては良くなる為の前準備である。

2015年まではこのような混乱劇・崩壊劇が実行されていくだろう。

我々としては、中央のこのような動きをただ傍観するだけではなく、
それから生じる“痛み”(経済的・ビジネス的な痛み⇒大不況)をしっかりと認識して、
真摯に受け止めて対応していかなければいけない、

今起こっていることはすべて良くなる為の前準備である。

以上、あくまでも私の完全な私見である。

(皆様はいかがでしょうか?)

2012年10月22日

VOL.334「地球温暖化対策税・再生エネ賦課金・電力会社値上げ」

知らない人もいるようだが、
実は、10月1日から「地球温暖化対策税」が施行されている。
これは環境税の一種で、
石油・天然ガス・石炭といったすべての化石燃料の利用に対し、
CO2排出量に応じて税負担を求めるもの。
まあ、要は「増税」だ。

具体的には、化石燃料ごとのCO2排出原単位を用いて、
それぞれの税負担がCO2排出量1トン当たり289円になるよう、
単位量当たりの税率を設定している。
税率は3年半かけて3段階に分けて引き上げられる。

分かりやすく換算すると、税負担は以下の通りになる。
ガソリン⇒0.76円/L、灯油⇒0.76/L、
天然ガス⇒0.647円/N㎥、LPガス⇒0,78円/t、
電気:0.11円/kwh
平均的な一般家庭で換算すると、100円/月程度の電気代UPになる。

ちなみに、これらの金額は従来の石油石炭税の約70%程度。
つまり、「地球温暖化対策税」と称して、
石油石炭関連商品の税金が1.7倍になるということである。

次に、今話題の再生可能エネルギー固定価格買取制度。
この制度により電力会社の買取分の価格が幅広く消費者の電気代に上乗せされる。
いわゆる、再エネ賦課金(サーチャージ)。
このサーチャージ単価は全国一律で0.22円/kwh。
要は0.22円/kwhの電気代UPである。
一般家庭で換算すると、200円/月程度の電気代UPだ。
すでに、8月から負担が増えている。

3つ目は電力会社の値上げ問題。
例えば、東電は9月1日から家庭向け電気料金を平均8.46%値上げしている。
これは原発停止で火力発電の燃料費が大幅に増えたことによるもので、
政府の認可を受けた料金の本格値上げは何と32年ぶり。
値上げ対象はコンビニエンスストアや小規模事務所などを含めた2,878万件。
一般家庭における値上げ幅は1,040円/月。
もちろん、大規模事業所や工場ともにそれぞれ事業所ごとにUP率は異なるが
値上げされている。
せっかく、節電して電気代を削減しても、
削減分が値上げされてしまったという事業所もあるようだ。

以上、「地球温暖化対策税」「再生エネ賦課金」「電力会社の値上げ」により、
この8〜10月わずか3ヶ月間で3つの制度によりエネルギーコスト負担が増えている。
「地球温暖化対策税」は「環境省」が、
「再生エネ賦課金」は「経産省」が、
「電力会社の値上げ」は「各電力会社」がそれぞれ企画して導入を進めたものだ。
消費者・事業所にとっては、“あっちから!こっちから!”という感じで、
負担を要請されているわけだ。

しかも、当面、これらは増えることはあっても、減ることはない。

ここで、2011年4月に書いた本ブログを見てもらいたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<以下、「菊池功ブログ」2011年4月より>

さらに、もっと怖いことがある。
「電力料金の単価UP」だ!
今、東電は電力不足対策の重要な柱として、
LNG(液化天然ガス)による火力発電所の復旧を目指し、
LNG輸入を急増させている。
原油やガスの価格が乱高下しやすい現在の状況では、単価UPも必須だろう。
10%や20%程度の単価UPならば何とか対応できるかもしれないが、
それくらいの上昇幅では収まらないだろう。
30%UP!50%UP!
さらには、電力単価が現在の倍程度にまでなっていく可能性もあるかもしれない。

「節電ノウハウでその企業の業績が決まる!」
どうやら、それは決定的な事実になるだろう。
経営戦略的な重点課題に格上げしなければいけない時代になってきた。


http://www.eco-webnet.com/kikuchi/2011/04/post_374.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このように、大震災直後の1年半前に同様な内容を伝えているが、
エネルギーを多く使う企業・事業所にとってみれば、
非常に危機感を持って対応しなければいけない。

逆に、省エネ提案企業(省エネ商材等を製造・販売する企業)からすると、
競争は激しくなるがビジネスチャンスは広がる。
世界の中でも群を抜いて日本は圧倒的に技術革新がより進んでいくだろう。

電力単価UP・・・、これも時代の大きな流れの中で必要なことなのである。


2012年10月15日

VOL.333「日本の山中教授 ノーベル賞受賞!」

すでに周知のことであるが、
「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を開発したとのことで
京都大学の山中教授がノーベル医学生理学賞を受賞した。
ちなみに、日本人の受賞は2年ぶり19人目で、
医学生理学賞は25年ぶり2人目だとか。
実に素晴らしいことではないか!

iPS細胞とは万能細胞の一種らしく、
受精卵をもとにしたES細胞(胚性幹細胞)と同様に
皮膚細胞から増殖して各種の細胞へと分化することが可能なようだ。

受精卵にはもともと、全身の細胞や組織に成長する能力が備わっている。
1個の受精卵が多様な細胞に分化して手足や骨、皮膚、神経など
様々な臓器や組織を作り個体を形成する。
そこから作ったES細胞が万能性を持つことは当たり前だろう。

しかし、iPS細胞はもとは皮膚細胞。
いったん完全に分化した細胞が、
ある4つの遺伝子を導入するだけで
受精卵と同様の万能性を持つようになるらしい。

心臓や骨、神経、肝臓、血液など、
およそ動物の体を構成するどんな細胞にも分化できる能力を持つらしい。

「えっ!本当にそんなことが可能なのか!?」と驚くような内容だ。

ES細胞は受精卵から採取して作るため倫理的に問題があるようだが、
このiPS細胞は皮膚細胞などから作り出すことができるらしい。
自分の体細胞から臓器などを作れば拒絶反応を回避できるため、
再生医療への応用が期待されるという。

何ともまあ、すごい時代になったものだ。

これにより、例えば、
心臓がダメになった方がもう一度新しい心臓を作り出して再起できる、
そういうようになれるかもしれない。


しかし一方で、
「これって、どうかな・・・?」「そこまで行って本当に良いのかな?」
と思ってしまう自分がいる。

今、森林等の植物はもちろんのこと、
地球上の人間以外の生物種は減り続けている。

例えば、哺乳類は22%、鳥類は12%、両生類は33%、・・・・・、
平均すると、数十年以内に全生物の24%は絶滅していくと言われている。
何と、生物種の4分の1が消滅するわけだ。

しかし一方、人間だけは、ドンドン増え続けている。
ちなみに、世界人口は25年前に40億人。
現在は60億人を超え、25年後は80億人になるらしい。
人間は、40億人⇒60億人⇒80億人・・・
人間以外は、4分の3へ・・・
「これは明らかにおかしい!異常だ!」
「なぜ、人間だけが・・・!」

このように、常に考えている自分がいる。


ところで、大局的、かつ、マクロに見た場合、
以下のように“常に”私は思っている。

宇宙の中に、太陽があり、地球がある。
その地球には、光があり、空気があり、水があり、土があり、
その恩恵を受けて、微生物がいて、植物があって、動物がいて、
そして、人間がいる。
我々人間は自然界の構成員の一つであり、自然界に従属する身。
決して、地球を牛耳るような存在ではない。
確かに、生物の中では最も進化した存在だが、
逆に(言い方を変えれば)、「地球上の“最後尾の存在”」とも言える。
そう考えると、動植物界の「トップ」に君臨するどころか、
自然界の様々な恩恵を受けている「下っ端」・・・?と言える。

暖かな太陽・・・
透き通った空気・・・
澄んだ水・・・
農産物の恵みをもたらす土壌・・・、
そして、  
無数の植物に、動物、・・・

決して、人間の手で作れるものではない。
我々人間は、このような「自然界の奇跡的な恩恵」の上で
初めて成り立っている存在。
しかも、その「自然界の奇跡的な恩恵」はこれまで無償で受け取れていた。
決して、その恩恵を返せ!と“見返り”を強制されてこなかった。
だとするならば、我々人間は本当に謙虚になるべきだろう。
本来、人間中心の“人間勝手な”思いや人間本位な考え方は
捨てるべきであろう・・・と。

「自然界の奇跡的な恩恵に感謝!」
「人間は自然界の奇跡的な恩恵を借りている存在!」
「実は、我々人間は自然界の最後尾(下っ端)!」
「決して、人間たちだけのものではない!」
「本来、所有という概念自体、間違っている!」
「生きている時だけ借りているにしか過ぎない!」
「そして、最終的には借りたものは返さないといけない!」

以上、私は心の底では常にこのように思っている。


今回のノーベル賞は素晴らしいものであるが、
その使い方を間違えないで欲しい。

2012年10月 9日

VOL.332「最近の景況」

やはり、9月以降、景況感は厳しくなっている。

特に、建設機械関連の需要が落ち込んでいるようだ。
8月のデータだが、
日本建設機械工業会が発表した建設機械出荷額は前年同月比92.5%。
震災復興需要が旺盛な国内向け出荷は前年対比113.7%に対して、
輸出が前年対比83.8%と大幅に減ったからだ。
その中で、反日騒動と景気減速の影響で中国向けが何と前年対比27.3%。
つまり、70%以上の大幅減。
その他のアジア向け輸出も前年対比64.3%と落ち込んだようだ。

一方、自動車業界だが、
中国でのシェアトップの日産は9月の中国での販売台数が前年対比65%。
中国で日産を追うトヨタも10月の中国生産計画を前年対比で半減させるらしい。

また、造船向け鋼材需要は前年度比で85%。
韓国の造船向け鋼材需要も減少しており、
国内造船メーカーが受注量減少を受けて生産調整することが主因。


ここ数年、アメリカ・ヨーロッパ需要は落ち込んでいて、
中国を中心としたアジア新興国の需要に依存した形だったが、
それももう期待出来ない。

今でこそ最近の中国の反日暴動を見て、
「中国は危ないな・・・」と痛感している人も多いが、
その暴動が起こる前まではそこまでの危機感を持った人はあまりいなかったのではいか。

本ブログでも再三書いているが、
私は数年前から中国のドロドロした内政やバブルな経済を実感していたので、
「時期だけの問題でいつかは・・・」という思いをずっとしていた。
それが今回起こっただけで、むしろ、これからが始まりで本番だ。
決して収束するものではなく、これから本格的に中国危機が始まる。

同様に、東南アジアや南アジア。

私から見ると、それら新興国は「パンパンに膨れ上がった風船」に見える。

「国内はダメだ!これからは新興国だ!」と多くの人が確信していて、
その結果、その風船はドンドン膨らみ、上昇していき、
さらに大きく膨らみ上昇していくので、
みんながそれに群がり、「もっと大きく高く飛ぶぞ!」と期待して、
さらに進出に色めく・・・

でも、気付いてみると、実はいつの間にかにハシゴから離れており、
ふと下を見てみると、
「何と、、、空中に自分たちが浮いているではないか!」
ということに気付き、

実はとても不安定な状態にいたことを認識する、
そして、いつかはパンッ!と破裂して・・・

そんな感じがするのである。

実は、新興国の内需は新興国自身の供給で充分なのだ。
日本を始め、世界の先進国が群がって供給するほどの器はない。
なぜ、多くの人たちがそれに気付かないかが、私には分からない。


ところで、よく多くの方からこう質問される。

「新興国進出について、実際のところ、どうなのですか?
実は、海外に目を向けるべきかな?と思っているのですが・・・?」

その時、私は必ずこう答える。

「やるならば徹底してやる!
やらないのであれば、絶対にやらない!
そう考えた方が良いですよ!」

「やるならば徹底してやる!」とは、
「現地法人を作り、現地人を社長に据えて、従業員も現地人中心」
かつ、
「利益を日本に持ち帰ることは一切考えずに、
利益が出たら、永久に現地で投資続ける。
とにかく、現地に成り切ること」ということ。


「日本企業の利益の為に現地企業を活用しようという邪心こそ最もダメだ!」
そう私は思っている。

「そういう資本主義的・市場原理主義的・分捕り合戦な
考え方はもう時代遅れ!崩壊する!」
そう私は確信している。

ただし、現地生産品を日本に持ち込む(仕入れ・輸入)、
こういうビジネスモデルは良い。
現地国に利益が残るからだ。

新興国進出自体が悪いのではなく、
「現地に出向いて利益を日本に持ってこよう!」
そういう思想・ビジネスモデルが時代遅れだと言いたいのである。

とにかく、多くの人たちが
「インドなどはこれからも経済発展目覚しいだろう!」
と思っているようだ。

確かに発展はするが、日本等の先進国が大挙して群がるほどの需要はない。
インドの内需はインド国内産業だけで充分。

以上のようなことを今年の年末から、
熱心に勉強している一部の人たちは認識し出すだろう。

そして、来年・再来年になればなるほど、
徐々にそういう認識が広まっていくと思われる。

その後、2015年以降になって初めてそれが一般化するのではないか。

「実は、新興国需要が幻想だった!」ことを・・・。


要するに、日本企業は日本国内の中で自らを極めるのである。
「日本化」「日本らしさ」・・・を徹底的に行うのである。

その結果、「日本化」を徹底すればするほど、
より海外新興国が目を向けてくれるだろう。

そうすると、自然に向こうからやって来る。
何もノコノコ出て行かなくても、向こうからやって来る。

「グローバル化」ではなく、「リージョナル化」だ。


それに、確実にこれからは中小企業の時代だ。

多くの大企業は「日本化」の“逆”をやっているからだ。
それこそ、“真逆”をやっている。

外に目を向けないと、見かけの売上利益が大きくならないからだ。
なるほど確かに、見かけの売上利益は大きくなるが、
「本当に見かけの売上利益だった・・・」
ことがあと数年すれば分かってくるだろう。


海を渡って大きく展開するよりも、

身近な縁を大切にして、
目の前の顧客や同じ志・思いを持った仲間を大切にして、
その小さな繋がりを太くする、
細く長くではなく、短くても良いので太くする、

そういう考え方が本質的に大事なことになる。

今付き合っている仕入先との縁、販売先との縁、顧客との縁、
いつも接している先輩・後輩・同僚、そして、仲間、

そういうものを本当に大事にしていこうではないか!


2012年10月 1日

VOL.331「環境・エネルギービジネスの現場 その2」

先週1週間は、「静岡⇒徳島⇒兵庫⇒大阪⇒東京」という出張行程だった。
今週は、「東京⇒神奈川⇒愛知⇒大阪⇒広島⇒東京」の予定だ。

前回ブログでもお伝えしているが、
私の出張先は様々な各種工場等の現場が多い。
それら様々な工場が抱えている環境・エネルギーに関する課題、
その課題を解決する為のアドバイス業務が私のメイン業務である。

先日は、ある化学工場から、
水を循環させている配管の内部が赤錆状態になり、
ヒドイところは閉塞したり、ピンホールみたいな小さな穴が開いてしまったり、
トラブルが生じている旨の相談を受けた。

実際に現場に行ってみると、
かなりの大型工場で築年数は古く、配管も多数あり、
網の目上に工場内敷地に配置されていた。

もちろん、配管の老朽化が進んでいる為に前述のようなトラブルが起こるのだが、
では、それら全部を交換できるかと言うと、予算的にも無理なようである。
ちなみに、部分的に赤錆対策のような商品や技術はたくさんある。
低単価で良質な赤錆対策商品はたくさんある。

しかし、その時、私が目を付けたのは水自体の水質である。
話を聞いてみると、水自体は工業用水を使っているようだった。

「枝葉よりも根本だ!」

要するに、水自体の水質が悪ければ、
いくら配管の手直しや交換をしても、また、やられてしまう。

根本の水質が悪ければ、
その水が循環しているうちはいずれどこかの配管に悪影響が出てくる可能性は高い。

人間に例えれば、血管が閉塞しているからと言って、
その詰まりを解消する為に薬を飲んで一時的にその閉塞が取れたとしても、
また、いずれは血管が詰まる可能性はある。

血液自身を良い血液に変えなければいけないだろう。
その血液を良くするには、根本の食事を変えることである。
それにより、良い血液が作られて血管が詰まらなくなるわけだ。

要は、良い食事を摂ることである。

と同様に、この工場の場合は水自体を変えた方が理に適っている。
例えば、根本の工業用水を上水道レベルに変える装置を本管に付ける。
そして、本管から枝分かれした枝管には、
例えば、上水道の水をさらに微細化・マイナスイオン化できる装置を追加する。

それにより赤錆対策はもちろんのこと、
水をより上質な水にすることで、生産性が上がることがある。

人間もそうだが、悪い水を飲んでいるよりは良い水を飲んでいる方が元気になる。
(なにせ、人間の体は70%が水)

装置や機械も同様。
機械によっては人間よりも敏感なものもある。
良い水になることで、より早く生産出来るとか、よりキレイに出来るとか、
無駄な行程が減るとか、そういう付加価値が見込まれる可能性がある。

上手く行けば、工場の生産性が上がり、製品の歩留まりも良くなり、
売上利益にも貢献できるだろう。

要するに、悪いところをとりあえず悪くない状態に戻すのではなく、
更により付加価値を付けてプラスアルファの状態にするのである。
より良くより建設的に考えるのである。

まあ、最終的にはそのようにしてより付加価値ある状態にするまでのコストと
その結果、生じるプラスアルファの効果のコスト、そのバランスで決まる。
コストパフォーマンスが悪ければ、いくら良いことでも簡単には出来ない。

ただし、考え方として、枝葉だけに囚われずに、
根本に目を向けることでより幅広い提案・深い提案は出来るだろう。


環境・エネルギービジネスというのは、
環境に良いことしよう、エネルギー負荷の少ないことしよう、
その為には、生産性は悪くなるかもしれない、
経済性が損なわれるかもしれない・・・、
そう思われがちである。

しかし、私はそう考えていない。
環境・エネルギーを突き詰めると、
むしろ、生産性UP・品質UP・利益率UPにも連動する、
私はそう思っている。


以上のことは、やはり、現場に行って見ないと分からないことだ。
数多くの現場に接して、数多くの事例を見なければいけない。

頭の中で考えているだけではダメである!
足を使って動く!

それが大事である。






■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
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