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2013年8月26日

VOL.374「中小企業が目指すべき経営」

本ブログでも何度か伝えているが、
普段の私は出張が多い。
平日5日間のうちほぼ4日間は出張している。

出張先はコンサルティング契約させて頂いている企業で、
まさに今、環境・エネルギー関連ビジネスを展開していたり、
もしくは、今後新規事業として展開しようと考えている企業である。

そして、その大半は地域の中小企業である。

今回ブログでは、
普段、そのような中小企業の経営者の方々にお伝えしている
「中小企業が目指すべき経営」について取り上げてみる。

まずは、以下に「中小企業が目指すべき経営」について、
その方向性・考え方を簡単にまとめてみた。

1.「売上高」の追求はもちろん、それ以上に「利益率」の追求

2.「額」の追求よりも「率」の追求

3.「量」の追求よりも「質」の追求

4.「標準化・量産化」の追及よりも「独自固有」の追求

5.「不特定多数客」よりは「特定少数客」、さらには、「固定限定客」の開拓

6.顧客と表面的な付き合いではなく、
  顧客の懐に深く入り込んだ深い付き合い

7.より「顧客密着・個別特注・オーダーメイド化」

8.「大型案件」の追求よりも「小型案件」の追求

9.「下請け型」ではなく「元請型」、
  下請けの大型案件よりも元請による小型案件

10.出来る限り「直販」や「ダイレクト販売」

11.「スポット」的な売り方ではなく、「ストック型・蓄積型」の売り方

12.より「エリア特化」「地域密着」

13.「一点集中主義」「長所進展」

14.まずは、点での勝負、その後に線、そして、面の展開

・・・・・・・・

いかがだろうか?

上記内容は、
業界・業種・業態によって、あるいは、扱い商品・サービスによって、
表現の違い、言い回しの違いは多少あるにせよ、
多くの中小企業の経営者が持つべき考え方だと思っている。

どんな商品・サービスを提供するにしても、
大手企業との明確な差別化・競合他社との違いを明確にしなければいけない。

そして、上記項目のうち、今、最も大事な考え方となるのは1〜3ではないか。

「1.売上高の追求はもちろん、それ以上に利益率の追求」
「2.額の追求よりも率の追求」
「3.量の追求よりも質の追求」

大量販売すればマスメリットが出て利益に繋がる・・・
というのは大手企業の戦略であり、
中小企業がそれを目指そうとすると身が持たない。
潰される・・・。

そして、9〜10も大事だ。

「9.下請け型ではなく元請型、
   下請けの大型案件よりも元請による小型案件」
「10.出来る限り直販やダイレクト販売」

利益を目指そうとすれば、やはり下請け型ではキツイ。
顧客とのダイレクトな接点が必須である。

中小企業の経営者の皆さま(幹部の皆さま含む)、
改めて、自らの戦略を振り返って頂ければと思う。

そして、短期的・目先的な視点ではなく、
中長期的に考えて自社が取り組むべき課題を整理して欲しいと思う。

2013年8月19日

VOL.373「世界陸上選手権モスクワ大会」

昨日まで世界陸上選手権モスクワ大会が開催されていた。
テレビの放映時間が毎日22:00以降だったので、
断片的ではあったが一部の競技を見ることが出来た。
その中で個人的に印象的だったものがある。

それは男子マラソンである。

その昔に瀬古利彦や宗兄弟、中山竹通らが
世界トップで活躍していた頃を知っている私にとって、
最近、日本勢が弱くアフリカ勢ばかりが強いので
「期待度完全ゼロ!」で何の気なしに見始めた。

私が見た頃には20km手前だっただろうか。
トップ集団が20人くらいいて、その中に日本人が3人くらいいた。

最初は「意外に残っているな・・・」くらいの印象だった。

そこからすぐ日本人は中本選手1人だけになり、
案の定、周りの選手はほとんどアフリカ勢になった。

その後、中本選手は30km過ぎに100mくらい先頭集団から離されたが、
凄く粘って35kmくらいで、何と・・・再び追い付いてきた。

結局、最終的には5位だったが、
私個人的にはなかなか印象深かった。

(期待度ゼロだったこともあったが)


引き離されては追い付き、追い付いてはまた引き離され、
でも、最後の最後まで(ゴールテープまで)、
先行する4位ランナーにもあと一歩のところまで追いすがる姿があったからだ。

終盤、競い合ったランナーはみんな有力選手。
ロンドンオリンピックの金メダリストもいたり、
世界歴代3位の記録を今年作ったランナーもいたり、
みんな2時間4〜5分台の記録を持つスピードランナー。

中本選手の自己ベストは2時間8分台。
今回出場した日本選手の中でもっとも遅い記録・・・。

普通の条件で走ったら、絶対に勝負にならない実力差だ。
(今回のモスクワは今の日本同様、相当、暑かったのが
彼にとっては幸いした)


更に、彼はこんな経歴を持っているようだ。

高校時代は全く無名。
普通の大学生になるつもりが、
大学からの勧誘もあって、大学駅伝選手として頑張ることに。
大学では箱根駅伝出でたが区間16位(20人中)。

卒業後は普通のサラリーマンになるつもりが、
これまた誘いがあって社会人の駅伝にトライ。
でも、これまた芽が出ずにマラソンに転向。

その時、
「いくら早くても粘れない選手より、遅くても根気強く粘れる選手の方が良い」
と言われたらしい。

ところが、これまた直ぐには結果を出せず、
ジワジワと力を付けて日本代表クラスになったのは28歳の頃。

で、ロンドンオリンピックでは6位入賞。
今回は1つ順位を上げた5位入賞!

今は31歳。
完全に遅咲きの大器晩成タイプだ。
普通は下り坂になりがちな年齢。

本人はこう言っているらしい。

「暑くなればなるほど(環境が悪くなればなるほど)
自分のチャンスは大きくなる!」
「大崩れしないのが僕の強み!」
「我慢比べだ!心が折れた方の負け!」


監督曰く「彼は自分のマラソンの形を確立したのだと思う」。
「自分のマラソンの形」=「心が折れない我慢走り」なのだろう。

それと、彼の過去のマラソン成績は以下の通り。

3位⇒2位⇒9位⇒8位⇒9位⇒4位⇒10位
⇒5位⇒6位⇒2位⇒(今回5位)

要するに、輝かしい優勝は一度もなく、
でも、11位以下はゼロで途中棄権もゼロ。

とにかく、逃げ出さない強さがあるようだ。

決して、「トップスター」とか「スーパースーター」ではない。
でも、見事な安定感だ。

まあ、一般人から見ると、かなり地味かもしれない。

今回のレース後の彼のインタビューも聞いたが、
これまたとっても地味な受け答え。

一瞬だけ見ると、
何か、その辺で歩いている気弱なサラリーマン。

でも、改めてじっくりとそのインタビュー対応を見てみると、
とてもとても意志の固い人だな・・・というのが伝わってくる。

華やかではないが自分の力を出し切る!
外面は目立たないが内面が強い!

本当の強さを持った人かな・・・そんな印象を持った。


仕事もそうだが、やはり「地味な強さ」がとても大事だ。

離れても離れても付いて行く!
見えなくなってもひたすら前を向く!
そして、諦めずに1つ1つ自分の課題を克服する!

決して、華やかで輝かしいことばかりではなく、
「地味な強さ」の大切であることを、

今回の世界陸上マラソンを見て改めて感じているところだ。


2013年8月 5日

VOL.372「アメリカに見るエネルギー革命と日本への影響」

先月末、船井総研主催の勉強会でありビジネス交流会でもある
「環境ビジネス発見塾」の定期例会を行った。

テーマは「アメリカに見るエネルギー革命と日本への影響」。


この時はゲスト講師として
和光大学の経済経営学部の岩間教授をお呼びした。

岩間教授は東大法学部を卒業して、
東京三菱銀行で22年間勤務した後に大学教授になられた方で
資源エネルギー論を専門としている先生だ。

民間企業出身ということもあり、
大学講義とは違いビジネス実態を話して頂いた。

当日の雰囲気がeco-webnet.comにUPされているので、
是非、ご覧頂きたい。
  ↓↓↓
http://www.eco-webnet.com/study/detail.html?sid=306


当日の岩間教授の講演内容の要旨を以下に整理してみる。

1.周知の通り、アメリカではシェールガス革命が起きている

2.逆に言えば、アメリカだけの現象でヨーロッパでは起こっていない

3.シェールガスの生産コストは従来の天然ガスの1/3

4.2013年現在、
  アメリカでは国内生産量がすでに従来の天然ガスの30%を超えている

5.その結果、アメリカは天然ガスを完全に自給自足できるようになった
  (天然ガスの輸入国⇒自給自足国⇒さらには、輸出国へ)

6.2020年には
  国内生産のうちシェールガスが60%を占めるようになるだろう

7.そして、ロシアを抜いて、今や世界最大の天然ガスの生産国になった

8.エネルギーが石油から天然ガスへシフト急加速

9.アメリカではシェールガスに続き、“シェールオイル”が産出され出している

10.その影響でアメリカ国内の石油産出はこの5年間で1.5倍

11.アメリカの“シェールオイル”の埋蔵量は従来石油の10倍以上

12.シェールガス以上に“シェールオイル”のインパクトが大きい

13.アメリカの石油は国内生産が急増して輸入が急減

14.現在は石油を50%輸入に依存しているが、30%程度の輸入へ

15.アメリカが、再び、エネルギー資源大国へ

16.中東依存が少なくなり、軍事産業比率は縮小

17.アメリカ経済は復活するかもしれない(?)

18.一方、現在の日本の天然ガス価格はいまだにアメリカの5〜7倍
   全く恩恵は受けていない

19.昨年度の日本の貿易輸入赤字はほぼ天然ガスの輸入分

20.ちなみに、ヨーロッパの天然ガス価格はアメリカの3倍程度


岩間教授によると、
アメリカがエネルギー大国になり、電力・エネルギーが低価格・安定化していって、
貿易収支が劇的に改善して、
アメリカ経済が復活するかもしれない(?)とのこと。


ちなみに、シェールガスの成分は既存の天然ガスと全く同様。
採掘される場所がシェール層なのでその名が付いただけ。
決して、特別な資源ではない。

「生産技術の革命」であり、
もっと平べったく言えば、
「単なるコストダウン」と思ってもらえば良いだろう。


次に、当日の勉強会のまとめ講座での
私のレジュメのほんの一部を以下に示す。

1.日本にシェールガスが輸入され出すのは2017年頃

2.その時、日本の天然ガスのうちシェールガスはほぼ5%程度になる

3.2020年頃にはシェールガスは30%程度のシェアになるだろう

4.日本でのシェールガス価格は
  従来の天然ガスに比べて70%程度か・・・。
  アメリカほどの価格差は生まれない

5.2020年には天然ガスのうちの30%がシェールガスか?

6.その時の電力単価に対する価格低減効果は8%程度だろう
  (シェールガスの影響で極端に安くなることはない)

7.シェールガスでは環境問題が必ずクローズアップされる

8.それは、採掘時に大量の水が必要で排水処理が追い付かなくなり、
  その時に使う化学薬品が大問題
  (中国にもシェールガスの埋蔵はあるが水がない)

9.地中に漏出したメタンによる水源や土壌の汚染の可能性もあり
  回収段階での大気中へのガス漏出が懸念される

10.逆に言えば、技術力のある日本企業はビジネスチャンス

11.2020年以降にはシェールオイルが台頭し、
   石油価格は急落していく可能性もある

12.電力単価については2015年までは更なる単価UPは決定的、
   2020年ごろまで高値で推移・・・、2020年以降には下落していく

13.最終的には政府政策の電力自由化と密接に関わる

アメリカのエネルギー資源の国内生産が主流になり、
(特に、天然ガスは100%自給で、かつ、輸出国に転じる)
低価格で安定化していくと、
確かに国際競争力は強くなる。
エネルギー資源で圧倒的に優位になれるだろう。

アメリカ製造業の国内生産コストも著しく改善しそうである。
すると、普通に考えると、アメリカ経済も復活しそうだ。

シェールガスだけでなく、“シェールオイル”にも注目して頂きたい。

※ただし、既述しているが、
今後のシェールガスについては必ず環境問題が出てくるので、
それをクリアするというのが条件なのだろう。





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
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『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
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●船井総合研究所
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