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2014年1月27日

VOL.395「舩井幸雄 永眠」

先日の1月19日、
船井総研の創業者であり最高顧問であった舩井幸雄が亡くなった。

※ちなみに、正確にお伝えすると、
 会社名の「船井総研」は「船」だが、
 個人「舩井幸雄」は「船」ではなく「舩」である。

舩井幸雄が船井総研を設立したのは1970年。
1988年には経営コンサルタント会社としては世界で初めて
株式上場を達成させた(現在は東証一部)。
社長・会長を経て、2003年には役員を退任し、
名誉職である「最高顧問」という立場にいた。
一方で、個人で別会社を立ち上げて、
実質、船井総研グループとは別に個人としての活動をしていた。
したがって、ここ10年くらいは、
創業者&最高顧問(名誉職)&筆頭株主としての立場だったので、
船井総研に対して直接的な経営には参画していなかった。


さて、今回、社内の立場で見た舩井幸雄について少し取り上げたい。

船井総研社内での舩井幸雄はまさに経営思想の象徴的存在。
社員はまず舩井幸雄の基本的な考え方を学ぶ。
ビジネスや仕事に対する考え方はもちろん、
人との接し方や生き方・人生観に至るまで、
「船井流」の根本思想を徹底的に学ぶ。


以下に、舩井幸雄の教えの一部を掲載する。

すべての出会いに感謝しよう!
自分の身に起こることはすべて自分が引き寄せている!
まずは、自分から変わろう!
すべてのものから学ぶことが出来る!
自他同然、すべてはつながっている!
比べない!競争しない!共生しよう!
分かち合い、助け合おう!
自分の意見に賛成するヒトも反対するヒトにも感謝しよう!
批判せず、悪口言わず、包み込もう!
まずは、自分を包み込もう!
あるがまま、自然のままに生きよう!
多くのヒトを認めて受け入れて好きになろう!
励ましと賞賛がヒトを育てる!
誰に対しても謙虚になろう!
欠点を見ないで、長所を見よう!
こだわりはなくしていこう!
偏見を持たずに素直な心を持とう!
すべてのものから学べることがある!
プラス発想を徹底しよう!
質素で節約した生き方をしていこう!
自然の摂理に従おう!
・・・・・・・
等々


社員に対しては、常に穏やかに話を聞いて穏やかに話して、
激高することはほとんどなく、温顔で接してくれた。
そして、非常に短い言葉で端的にアドバイスをしてくれていた。
長々と、「あ〜だこ〜だ」とくどい話し方をするような方ではなかった。

ただ、メガネの奥の眼光だけはとてもシャープだった。
本質的に物事を見て、
ある意味、ヒトを見透かしていたような感じだった。
直観力にとても優れていた方だった。

そして、「和的」で「日本的な考え方」をとても大事にしていた。

創業者の舩井幸雄は亡くなったが、
私の中では「舩井幸雄がいなくなった・・・」という感覚はない。

物理的・物体的には存在し得ないものとなったが、
少なくとも、船井総研の社内では、
思想的・心的な存在は生き続けるだろう。

私の中では、舩井幸雄の魂(思想・考え方)は不滅である。

2014年1月19日

VOL.394「注目すべき新世代の発電システムとは?」

今回は、今、私が一番注目している新世代の発電システムを取り上げよう。

その1つは「体温発電」である。

「体温発電」・・・、

これは、読んで字のごとく、人間の体温で発電するもの。
一般の方々は「体温で発電???」「何のこと???」
と普通は思うだろう。

我々人間の体温はほぼ36〜37℃。
それに対して、今の時期のように寒い冬の東京の外気温は5℃程度。
北海道にいたっては氷点下。
その温度差は30℃以上ある。
この温度差を利用して発電するのが「体温発電」。

これは、「ゼーベック効果」と呼ばれるもので
物体の温度差が電圧に直接変換される現象である。

物体に温度差があれば、電圧が生じ電流が発生する。
つまり、電気が流れるということ。

例えば、鉄の棒があったとする。
その一方の端を手で掴むと体温で温まる。
この時、熱はもう一方の冷たい端の方へ移動する。
熱が移動するということは電子の移動であり、
この電子の移動こそがまさに電気である。

もちろん、体温程度の熱の移動、
つまり、電子の移動などは微々たるものだ。

なので、流れる電気も本当に微弱で、
今の技術ではまだまだ大きな電気を取り出すことは不可能。
でも、一応、原理的には発電できる。
その他、日常生活で言えば、
エアコンの冷暖房廃熱や自動車の排ガスからでも
原理的には発電できる。

温度帯によるが、工場の排熱ならば充分に発電できる。

要は、熱があって移動すれば“原理的には”発電できる。


発電量は、2つのパラメーターで決定される。
温度差と温度差のある面積。

20℃よりも50℃、50℃よりも200℃の温度差があった方が
発電量は増える。
あるいは、1平方メートルよりも100平方メートル、
100平方メートルよりも1000平方メートルの面積があった方が
発電量は増える

ちなみに、発電素材としては多くのメーカーが研究しており、
例えば富士フィルムが開発に成功している。
今はまだ高価で性能も低く実用化できていないが、
あと数年もすれば低価格になり性能も良くなるだろう。

そのような低温の温度差発電が普及し出すと、
体温でスマホやノートパソコンが充電できるかもしれない。

遅くても、5年後には出来ているだろう。

例えば、今から5年前にスマホはなかった。
iphoneもなかった。

30年以上も前、コンピューターと言えばスーパーコンピューター。
その後、小さくなってデスクトップ型パソコンになり、
さらにコンパクトになりノート型パソコンが普及した。
で、今は、ハンドタイプのスマホやiphone。

電話で言えば、アナログ式の黒電話の時代があった。
その後、デジタル電話が登場して、携帯電話が普及して、
そして、今はやはりスマホやiphone。

時代と共にコンパクト化・スマート化している。

発電についても
人里遠く離れた僻地に巨大な原発をドーンと作って
高圧線で都心部に強引に持ってくる時代ではなく、
身近で小さくコンパクトに発電する拠点を無数に作る時代になるだろう。

電力・エネルギーの世界でも本格的な自由化はこれからで、
先進的なIT業界のような動きがこれから始まるだろう。

もちろん、巨大な発電所がゼロになることはない。
巨大な発電所だけに依存するのではなく、
身近にコンパクトで無数のミニ発電との共存になるのだろう。

「一家に1台の小さな発電所」は当たり前、
「1人に1個の“発電チップ”」の時代になるのではないか。


おそらく、2015〜2016年には
この手の話が少しはお茶の間の話題に上がるかもしれない。

そして、2017年を経て、2018年頃には知れ渡るようになるのではないか。

そう考えると、2020年の頃には様変わりである。


2014年1月14日

VOL.393「2014年 日本の経済・景気のターニングポイント」

今回は、2014年日本のマクロ的な経済・景気の見通しについて
少し取り上げてみよう。

まず、日本経済に多大な影響をもたらすアメリカ経済について。

もうすでに周知の通り、
2008年8月から5年以上続いていたアメリカの金融緩和政策は終わりを告げ、
今年1月から金融緩和の縮小に向かう。
本来、金融緩和とは期限限定であった不況時のカンフル剤的なもので
始めた時からいずれ止めることが決められた政策。

FRB(アメリカ連邦準備理事会)が市場にジャブジャブ資金を供給して、
株高と住宅価格高が演出されて、それによりアメリカのバブル的な景況感が高まった。
その資金供給が今月を持って終わることで、緩和マネーの幕引きとなる。

これまでの大量な資金の流れが止まるので、
普通に考えたら、一気にアメリカ経済は冷え込む可能性もある。
しかも、2月7日はアメリカ国債発行の上限切り上げ期限で、
再び、国債デフォルト(支払い不能)騒ぎが起こることも予想される。
なので、アナリストによっては、
アメリカ経済が目先不透明になると見ているようだ。

次に、アメリカと共に日本に影響をもたらすのが中国。

昨年から表面化している金融システム危機がさらに拡大しているようで、
中国内部の権力闘争と共に政治リスクが高まり、
日本企業はもちろん、多くの外国企業が中国からの撤退を続けている。
これから先は相当人脈と覚悟がなければ、
中国で安定した仕事を続けることは難しいレベルになっているようだ。

さて、これも周知の通り、
日本はアベノミクスに連動して日銀からの資金供給量が増えた。

円安効果をもたらし、その為、輸出企業を中心に企業利益が増大する一方、
建設需要も増えて建設関連産業は大忙し、
消費税増税前ということもあり、
ミニバブル的様相が続いている。


このような状況の下で、2014年に対する私の見方だが、
2つの時期をターニングポイントと見ている。

1つ目のターニングポイントは、もちろん4月。
消費税増税前後。
まず、自動車や住宅等の高価格耐久消費財は確実に影響を受ける。
1〜3月は猫の手を借りたいくらいの盛況になり、4月以降は確実に落ちる。
まあ、当然ながら、多くの業界関係者はその影響を覚悟しているだろう。
それに対しての、産業系・工業系の業界は消費税の影響は少ない。
それ以上に為替の影響が大きい。

その為替に変化が出るのは9月以降か・・・。
昨年4月からずっと完全に円安傾向で、
これからしばらく、まだまだ円安傾向は続く。

しかし、それが9月以降に変化が出る可能性がある。
円高傾向である。

それはアメリカの影響だ。

9月まではアメリカ経済がバブルの残骸的効果で
見た目の経済は維持されるだろう。
前述の通り、2008年からの金融緩和によるジャブジャブの資金で
株高・住宅価格高が演出されて景気が持ち直されてきたが、
夏過ぎからはその効果がついに賞味期限切れになりそうなのだ。

ヨーロッパはもちろん、中国もダメ、アメリカもダメならば、
日本しかない。
日本もベストではないが、世界で金融緩和をしているのは日本だけ。
他にないので消去法で残る・・・、そんな感じだ。

すると、円安効果で、数字上、持ち上がった輸出関連企業から見れば、
円高になるのはありがたくないと見るだろう。
したがって、ターニングポイントとなりそうだ。

1〜3月は消費税増税前で多くの業界で見た目の好景気を感じ、
4月以降に業界によっては増税の影響を大きく感じ、
9月以降、これまた業界によって為替の影響を大きく感じるようになるだろう。

どうやら、2014年は4月・9月がターニングポイントになりそうだ。

2014年1月 6日

VOL.392「環境・エネルギービジネス 2014年マーケットの潮流」

〜2014年、謹んで新年のお喜びを申し上げます
 本年もどうぞよろしくお願い致します〜


今回は2014年最初のブログ。
環境・エネルギービジネスの2014年マーケットの潮流を簡潔にお伝えしよう。

まず、業界のビジネストレンドを占う上で
原発の再稼動問題に触れておかなければいけないだろう。
結論から言えば、原発は部分的に再稼動されると思われる。
何しろ、安倍首相が本音では再稼動に積極的だからだ。
もう誰の目にもハッキリしているように、
安倍首相はTPPや沖縄基地問題・秘密保護法案等と同様な根本思想を持った人。
これまでの政権運営を見れば明らかだろう。
ただ、再稼動すれば、原発のトラブルが再発生したり、
政治的利権的な思惑が暴露されたりして、
将来的には「原発ゼロ化」に向かうことは本ブログでも再三取り上げている。
(早ければ2015〜2016年、遅くとも2020年までには)

さて、2014年だが、
大きなビジネストレンドである再生可能エネルギービジネスに関しては、
固定価格買取制度における買取価格がさらに下がるのは間違いない。
例えば太陽光の場合、今は36円/kwhだが30円台前半以下にはなり、
昨年までのようなバブル景気は完全に終わるのだろう。
とにかく、世界に類を見ない高買取価格だったので、
業界内では猫も杓子も再生可能エネルギー・・・そんな状態であった。
見識もノウハウに乏しい企業の参入が目に付いた。
その代わり今後は、ある意味、適正価格に向かうので、
質が良くて買取価格ダウンに対応できる企業がしっかりと残るだろう。
で、そういう質が良く価格ダウンに対応できる企業が
M&A事業や権利売買事業、維持メンテナンス事業等にも
更に踏み込んでくると思われる。
2014年はそういう
「再生可能エネルギーアフタービジネス元年」の年になりそうだ。

次に、完全に拡大基調にある省エネ・スマートエネルギービジネスマーケット。
ちなみに、今年4月以降の省エネに関する補助金予算が増額される見通しだ。
より一層ビジネスマーケット・ビジネスチャンスが広がる一方で、
競争はより激化する様相である。
参入企業すべてが伸びることはあり得ず、勝ち組・負けがハッキリしてくる。
補助金を上手く活用できてビジネスに結び付けられる企業が急成長したり、
投資回収3年以内の提案がしっかりと出来る企業が勝ち、
中途半端な企業は沈んでいくだろう。

水ビジネスにも注目だ。
その中でも、何と言っても、排水処理ビジネス。
「水のアフタービジネス」と言える分野である。
一般的にはもうすでに成熟して大手企業が独占していて
新規参入の余地がないように見えるが、全くそういうことはなく、
現場レベルでは新しい技術とシステムを持つ企業が出てきている。
汚泥削減や排水リサイクル等にビジネスチャンスがある。

廃棄物リサイクル分野では、
とてもニッチなビジネスだが、一般家庭のゴミ回収ビジネスに新潮流がある。
地方自治体の財政が磐石ではない昨今では行政のゴミ処理費用負担が増してきている。
その為、地方自治体の対応が悪くなってきており、
その行政マーケットを民間企業が上手く取り込んでいる例が多数出てきている。
まだまだ違法業者も多いマーケットだが、
法対応もしっかりとやっている企業は今後も成長して、
より高い利益率を出すようになるだろう。
それと、今年から2020年に掛けて起こってくるのが廃棄物業許認可の自由化。
自由化により異業種参入が進み、
大きなビジネスマーケット変化が起こるのは間違いない。

環境・エネルギービジネス業界は、
すでにハッキリと表面化しているビジネス潮流と
まだまだ水面下にあり一般の方々には見えてこないビジネス潮流がある。
表面化すればするほど伸びシロはあるが、その分、競争も激しい。
まだまだ水面下であれば大きな成長はこれからだが、現段階では競争はほぼ無い。

改めて、本ブログの読者の皆さまには業界の流れに注目して頂きたいと思う。





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
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