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2014年2月24日

VOL.399「ソチオリンピック 勝負のウラ側」

ソチオリンピックが終わった。
日本のメダルは「金=1、銀=4、銅=3」で合計8個。

スノーボードでわずか15歳の平野選手が銀を取る一方で、
41歳のベテラン葛西選手が同じく銀を取ったり、
金が確実と言われた女子スキージャンプの高梨選手が負けたり、

その一方で、
一般的には馴染みのないスキーフリースタイルハーフパイプ女子の
小野寺選手が銅を取ったりと、
過去のオリンピック以上にバラエティに富んだ感じがする。

個人的に、改めて今回のオリンピックを振り返ると、

「金・・・!」とか、「メダル・・・!」とか、
あるいは、「勝った!」「負けた!」とか、
そのようなハッキリと目に見える数字や結果以上に、

その選手のウラの姿と言うか、人間的な部分と言うか、
そういう内面を感じ取れたように思える。

例えば、女子スキージャンプの高梨選手。

彼女のコメントには、いつも「感謝の念を表したい・・・」とある。
4位と不本意な結果になった今回のコメントでも、やはり、
「今まで支えてくださった皆さんに感謝を伝えるために
 この舞台に来たけど・・・」
と冒頭にあった。
これはもう弱冠17歳の少女のコメントとは思えない。
聞いている大人の方が気が引けるくらい、
彼女の素晴らしい人間性を感じるからだ。
「彼女は我々に忘れている何かを教えてくれる・・・」
そんな感じさえ私は受ける。

一方、41歳の葛西選手。

ジャンプ界で「レジェンド」と言われるのは
あの年齢でトップレベルを維持している体力・技術以上に、
彼の人間性が素晴らしいからだそうだ。
実は、妹が再生不良性貧血という難病を患っていたり、
母親が火事(しかも、放火)で体の70%ものやけどを負い
炎の熱で肺も気管も焼けていたことで、
すでに亡くなってしまっている。
そういう経験もあり、
家族へのやさしい思いが彼の内面に溢れているのだろう。

彼のさわやかなスマイルの裏には
辛さや悲しみが隠れているのかもしれない。
今回の結果に対して、改めて、
スポーツ界に限らずビジネス界においても、
多くのベテランの方々が元気付けられたのではないか。

そして、女子フィギアスケートの浅田選手。

金メダルを期待されながらメダルさえ取れなかった結果に対して、
あれだけマスコミや選手仲間に賞賛される選手もいない。
演技の度に、泣いたり、笑ったり、
時には異常に悔しさを滲ませたり・・・、
あれほど喜怒哀楽を前面に出す選手も少ないのではないか。
トリプルアクセルという自らのこだわりが最大の特徴であり、
逆に、それに縛られ過ぎていたのも、人間味が感じられる
プロ野球の長島さんのレベルまでは行かないにしても、
記録よりも記憶に残る選手であり、
誰からも応援される選手なんだな・・・と痛感した。

一方、それ以上に、
前半で大ミスをして精神的に弱っていた時、
佐藤コーチが浅田選手に掛けた言葉、
「何かあったら俺が助けに行くから・・・!」
この言葉で浅田選手は楽になったらしい。
師匠としてサポート役として、素晴らしい言葉である。
やはり、人は1人では生きていけない。

今回のソチオリンピックについて言うと、
「金・・・!」とか、「メダル・・・!」とか、
あるいは、「勝った!」「負けた!」とか、
そのようなハッキリと目に見える数字や結果以上に、
その選手のウラの姿と言うか、人間的な部分と言うか、
そういう内面を強く感じ取ることができた。

世界トップレベルになるには、
技術・体力はもちろん、
それ以外の内面での強みが不可欠であることを
再認識しているところである。
そして、周囲への心遣いと周囲からのサポート、
改めて言うが、
やはり、人は1人では生きていけない。

スポーツ好きな私としては、多くの気付きを得ることが出来た。

たかがスポーツ、されどスポーツ!


2014年2月17日

VOL.398「舩井幸雄 社葬」

2月14日(金)の13:00〜、東京の増上寺において、
船井総研の最高顧問 舩井幸雄の社葬が行われた。

弔辞では、三井住友銀行の副頭取や
台湾の1兆円企業グループ「統一企業」の元総裁が挨拶された。
また、「安倍首相」や「京セラ」名誉会長の稲盛氏、あるいは、
プロ野球「侍ジャパン」の小久保監督らの弔電が読まれた。

さらに、参列者の中には、以下のような方々の顔が見られた。

・「イトーヨーカドー」会長の伊藤氏
・「丸井グループ」名誉会長の青井氏
・「東武百貨店」社長の重田氏
・「ツタヤ(カルチャーコンビニエンスクラブ)」社長の増田氏
・「ダイソー」社長の矢野氏
・「ガリバー」会長の羽鳥氏
・「タニタ」社長谷田氏
・「ワタミ」元会長の渡邊氏
・・・・・・

このように、私程度の人間では恐縮するような、
業界を代表する著名な方々の弔問を頂いた。
その数、約2000人。

実は、この日の東京は大雪。
と言うか、風邪も強かったこともあり、吹雪状態。
飛行機や新幹線、JRや私鉄各線、
公共交通機関はすべてが遅延したり、欠航・運休になったり、
もちろん、道路も渋滞で滞っていた。

そんな状況の中、たくさんの方々に来て頂いた。
相当な寒さの中で足元がすこぶる悪く、かつ、皆さまお忙しい中、
お越し頂いた方々には本当に恐縮しており、
心からの感謝を申し上げたいと思う。

なので、生前の舩井幸雄の人脈の広さや凄さを
改めて感じた一日でもあった。
皆、舩井幸雄の思想や考え方に感動したり
共鳴したりして頂いた方々なのだとも感じた。

その舩井幸雄の思想の中で「包み込みの発想」という考え方がある。

これは、出来る限り多くの人の意見・存在を
受け入れよう、認めようとする考え方。

人はどうしても弱いもので、
自分とは違う対立意見があると否定したくなるもの。

でも、それは、ある意味、その人の弱さでもある。
自分が弱いと思うので、自分の拠り所を失うような気がして、
自分を否定するのが恐いので、
自分の対立意見や反対意見を受け入れられない。

あるいは、自分の思考の中では理解しにくいので、
自分とは違う意見は認められない。
他を否定することで自分を認めたい、認められたいと思うもの。

出来る限り、
真っ向から否定しないこと、批判しないこと、
そんなこともあるのかな・・・と認めること、受け入れること、
恨まないこと、妬まないこと、許すこと。
全体で見ること、見れるようになること、流れで見ること、 
一部だけ、一瞬だけを見て判断しないこと、

これが身に付くと穏やかになり顔つきを良くなり、
言動にも余裕が出てくる。

ただ、急に無理をすると
そのすべてがストレスになり処理し切れなくなることもある。
その場合には、
無理せずに自分の力相応に対応すれば良い。

そして、それが本当に出来れば、
自分も他から肯定されて、受け入れられて、認められる。
すると、幸せな気分になり、
他に対しても穏やかに接することが出来る。

こういう思考法を「包み込みの発想」と言い、
舩井幸雄から学んだことである。

ただ、実際のところ、言うは易し、行うは難し・・・。

なので、もっともっと自らの器を大きくしなければいけない。

常に前向きに生きていきたいと思う。


2014年2月10日

VOL.397「原発をゼロにすると経済が活性化する!」

周知の通り、新たな東京都知事は圧勝した舛添氏に決まった。

さて、今回の知事選でも1つの争点だった原発の是非について
取り上げたい。

今回の知事選でも明確になったように、
一般的には以下の考え方が多いようだ。

・原発が危険なことは重々承知している
・しかし、即時ゼロというわけにはいかない
・なぜならば、化石燃料の輸入コスト増大で貿易赤字になる
・しかも、化石燃料に依存した発電では経済が不安定になる
・まずは、経済を優先して欲しい


そこで、私の考え方を伝えたい。

既存の火力発電システム、実は、これにはまだまだ無駄がある。

例えば、排温水。
どうしても、火力発電所では電力を作る過程で排温水が出てしまう。
(温水を捨てている・・・)

電気は高温高圧の水蒸気でタービンを回して作られるが、
タービンを回した後の水蒸気は一旦海水で冷やされる。
その後、再度、水蒸気にして、再び、その水蒸気がタービンを回す。
そして、また、水蒸気は海水で冷やされる・・・。
発電システムではこれが繰り返される。
この水蒸気を海水で冷やすというサイクルの時に海水が温まって温水になり、
その都度、排温水となって海に放出される。
これがこれが、相当莫大な量になる。

この海に捨てられる排温水を再利用すれば、再発電できる。
いわゆる、「二次発電」であり、「発電のリサイクル」である。

この「発電リサイクル」は新設の発電所をゼロから作るよりも、
当然、安く付く。
その技術は、もちろん日本にあり、世界でも最先端の技術を持っている。
それを最大限利用すれば、約10%程度の発電量をUPできる。
つまり、元々の既存燃料で約110%の発電ができるということである。

それと、排熱も凄く出ている。
発電所のあの排ガスである。
あの排ガスからも発電できる。
排温水よりも発電効率は落ちるが、発電できる。
これを最大限利用すれば、既存燃料で約5%程度の発電量UPは可能である。

以上、排温水と排ガスのエネルギーを合わせると、
元々の既存燃料で約115%の発電が可能になるわけだ。

さらに、既存の発電所は古い発電所ほど省エネが遅れている。
発電所の省エネが遅れている・・・と聞くと、
「えっ?」と思うかもしれないが、
発電するので精一杯で節約(省エネ)という意識が実は薄いのである。
これは発電所の方々と話すと、それが良く分かる。
真剣になって省エネを行えば、さらに約10%の省エネは可能。
つまり、上手く省エネを行えば、既存燃料で約110%の発電が可能になる。

さらにさらに、
本ブログ「VOL.394:注目すべき新世代の発電システムとは?」
でも紹介しているシステムが普及すれば、更に10%程度は使える。
http://www.eco-webnet.com/kikuchi/2014/01/post_514.html

この1つ1つはほんの小さな発電システムだが、
工場や事務所や一般家庭でも可能なもので、
全国各地至るところで無数に発電できるものである。


以上、発電リサイクルで115%、省エネで110%、
そして、新世代の発電システムで110%。
総計して単純計算だが、約135%の発電UPが可能になる。
135%発電UPすると言うことは、
65%の燃料で現在の発電量を確保できるということになる。

もし、燃料を現在の65%にすることができれば、
燃料費増大による貿易赤字にはならない。

このような発電リサイクルと発電の省エネ、
そして、新世代の発電シスエムの技術を磨き込むことである。
ここに資金を集中させて普及を早めることである。

ヨーロッパやアメリカにもない、ましてや、中国には絶対にない。
少ないエネルギーで、少ない手間で、省力化で、
繊細!高効率!高性能!高品質!・・・
という日本の強みを活かした技術ほど、
日本が一番得意なことである。
そして、日本はこれらのシステムを世界に売り出せば良い。

今あるものを有効活用して、捨てているものをリサイクルして、
日本古来の「もったいない」精神を最大限発揮するのである。

(もちろん、再生可能エネルギーも良いが)
今、あるものを有効活用することこそが日本の行うべきことである。
本来、日本が一番得なもの、世界がまだ手に付けていないもの、
これを世界に売り出せば良い!

エネルギー技術で経済活性化が出来る!
今、日本の経済リスクと考えられているエネルギー問題こそ、
実は、日本が経済活性化できる可能性を秘めているのである。

資源の少ない日本、エネルギーにリスクを抱えている日本、
実は、そこにこそ、日本が成長するチャンスが潜んでいる。

デメリットがメリットになる!
弱みが強みになる!

常に、答は自らの中にあるのである!
自らの強みに気付くことである!

日本の将来は明るい!

2014年2月 3日

VOL.396「東京都知事選を思う」

東京都知事選が1週間後に迫った。
いろいろなマスコミの情報を総合すると、
今のところ、以下のような情勢のようだ。

1位 舛添要一氏
2位 細川護煕氏
3位 宇都宮健児氏
4位 田母神俊雄氏
・・・・・・・

また、各候補者の得票率だが、
舛添氏が40%くらいで、細川氏が20%、宇都宮氏が15%程度というのが
“現段階での”イメージだろうか・・・。

小泉氏が細川氏の支援に付いたことで、一時期、大いに話題になったが、
有権者は「高齢少子化・福祉」や「医療」「景気対策」への関心が高く、
「エネルギー・脱原発」への関心が意外に低いこともあり、
結局、総合的には舛添氏が強いのかもしれない。

ちなみに、私個人的には、細川氏のメッセージには共感する。
以下に、細川氏の公式サイトから一部抜粋を紹介しておこう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「原発ゼロが新しい成長に点火する!」

日本は今、すでに原発ゼロの状態にあります。
「再稼働を止める」という政治決断を行うなら今しかありません。
政治が方向を示せば、
日本の省エネルギー・再生可能エネルギー産業を、
世界でトップクラスの成長産業とすることが可能です。
世界の先進各国のエネルギー政策は、
原子力から再生可能エネルギー・分散型エネルギーへと転換しています。
原子力は、放射性廃棄物の処分ができない
という致命的な欠陥を抱えています。
しかも、膨大な被害をもたらす巨大事故のリスクがあります。
東京が先頭に立って、
省エネルギーと再生可能エネルギーの普及拡大をはかることで、
日本の原発ゼロの成長戦略をリードしていきます。

「世界一の省エネルギー都市・東京へ」
原発による発電を不要に震災以降、すでに東京では、
10%の省電力を実現しました。
原発10基分のピークカットが実現しています。
世界からの遅れを取り戻し、世界一の省エネルギー都市をめざします。

「再生可能エネルギーの先進都市・東京へ」
東京都の再エネ電力供給目標は2020年に20%です。
しかし、現状はわずか4%足らず。
目標達成実現のために、世界各都市の先進施策を導入します。

「中小企業や消費者を保護するための“東電改革”の実施」
先般政府が認定した東京電力の事業計画は、
東京電力福島第一原子力発電所の事故のツケを、
すべて国民・消費者に回すものです。
中小企業や消費者の利益を守るために、
電力政策を国まかせにするのではなく、
東電経営の透明化や電気料金の適正化のために、
東京都が株主として積極的に取り組みます。

「“東京エネルギー戦略会議(仮称)”の創設」
上記に掲げた東京独自のエネルギー政策を実現するため、
専門家による「東京エネルギー戦略会議(仮称)」を設置し、
中長期のロードマップと具体的な施策づくりを行います。

以上、細川氏公式サイトより
http://tokyo-tonosama.com/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実は、私は本ブログでも2年以上も前に
「“本当の省エネ”こそ、経済を活性化する!」
というタイトルの原稿を書いている。
http://www.eco-webnet.com/kikuchi/2011/09/post_397.html

これについて、ここでは詳細は割愛するが、
個人的には細川氏のメッセージに共感するところはある。
(さすがに、“全共感”というわけではないが)

遅かれ早かれ、エネルギー政策は必ずこのような流れになるだろう。
問題はその時期・・・。

現在の都知事選情勢を見ていると、
「今、即、東京で!」という訳ではないようだ。

今回の都知事選となると、有権者は
「高齢少子化・福祉」や「医療」「景気対策」等、
とりあえずの身の回りのこと、身近なことの関心が高そうだからだ。

それに、
隠れた原発トラブルや電力会社と政界の問題がもっともっと明るみならないと、
有権者の心に本当には響かないようだ。

例えば、
安倍首相がトルコやイランに売り込んでいる日本の原発技術、
納品した場合、その核廃棄物は日本が引き取ることになっているようだ。
それが本当であれば、売り込まれた方は日本製を買いたいと思うだろう。

これはほんの1つの事例だが、
まだまだ一般の方々が知り得ない事実が表に出てきていない。


さて、私にとっての今回の都知事選、
候補者の動向云々というよりは、
一般有権者の志向がどこにあるのか?
これを見極めたいと思っている。





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!


●船井総合研究所
コンサルティングメニュー






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