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2014年4月28日

VOL.408「オバマ来日!成果はあったのだろうか?」

4月24・25日にアメリカのオバマ大統領が来日した。
今回の来日の大きなテーマは2つで、
それは安全保障とTPPだろう。
この2点に関するオバマ・安倍会談の成果については
いろいろな評価・見解が出ているようだ。
そこで、今回は私なりに感じたことをお伝えしたい。

まずは、安全保障。
アメリカの大統領が初めて尖閣の名前を挙げて
日米安保の適用範囲である、
と語ったことに対して、
日本のマスコミは「満額回答!」と騒いでいた。
そして、
「大統領が明言したことが凄い!」
という見方があるようだ。

しかし、オバマが説明したように、
それは何も新しいものではなく、
ヘーゲル国防長官やケリー国務長官の来日時にも、
一貫してこの立場を取っていたとのこと。

ところで、そもそも日米安保条約は
在日のアメリカ軍を守る為の法律であって、
アメリカが日本を守る為の法律ではない。
日本が攻められて、かつ、
アメリカに危険が及ぶ時に初めてアメリカは行動する、
という法律だからである。

なので、安保に関する成果は?と聞かれれば
「なし!」と言えるだろう。


次に、TPP。

現在のTPP加盟国・交渉国は、
シンガポール・ブルネイ・チリ・ニュージーランド・
オーストラリア・マレーシア・ベトナム・ペルー・カナダ・
メキシコ、そして、アメリカの11カ国。

改めて見ると、中国も韓国も入っていない。
両国共に自国には不利とのことで拒否している。
で、アメリカ・アーストラリア以外はまさに経済後進国。

冷静に考えた場合、
このTPP、誰の為のTPPかと言うと、
ユダヤ系の多国籍大企業の為であり
彼らが世界中を“我が物顔で”荒らし回る為の条約と言える。
各国の主権を平気で侵害することが出来るからである。
国の主権以上に多国籍大企業が力を持つということである。

これを歓迎するのは、
外国からの企業に来てもらわない限り、
自前では産業も興せないし、雇用も作り出せないような国々。
仮に、外国からの企業で国内が荒らされたとしても、
元々、荒れているし、それ以上に経済が活性化するので大歓迎!
という国々。

なので、超先進国で独自の経済力を確立して
付加価値高い生産能力を持つ日本にとっては、
根本的・圧倒的に損な枠組みと言える。

それと、
アメリカでは通商交渉の権限は議会にあって、
このTPPに関して、
アメリカ議会は大統領に交渉の権限を与えていない。
議会が分野や期間を指定して
大統領に交渉権限を与えるのが一般的で、
今のところ、議会は大統領に交渉の権限を与えていない
なので、オバマが何をどう言っても、
何もどうにもならない。

それに、TPPの交渉内容については
協定合意書あるいは合意破綻から4年間は一切公表されない。
これも驚くべき凄い条件だ。
TPP条約関係者により合意されれば、
各国の議会や国民をないがしろにできるのである。
まさに、「一体、誰の為のものか?・・・」ということだ。

報道を聞いていると、
アメリカ側では合意間近とかいう話がある一方、
甘利担当大臣が上手くまとまらないので
苦渋の顔をしていたが、
結構、あれが本当の姿ではないだろうか。

と言うことで、
今回のオバマ来日は「成果なし」と感じるのである。

もっとも、
今回の2つのテーマで“成果があっても困る”
というのが私の本音である。

2014年4月21日

VOL.407「経済と自然との共生・・・」

「経済と自然との共生・・・」

これは永遠に掲げる私のビジネスコンセプト。

私は根っからの“自然愛好家”だが、
生きていく上で最も大事にしたい考え方の1つに
『循環の法則』がある。
この『循環の法則』の考え方を大事にしたいので、
出来る限り、ビジネスでもその考え方を持ち込んでいる。

さて、この『循環の法則』を
1つの現象を通じて簡単に説明すると以下の通りである。


大地にまかれた種子は土・水・光に育てられて、
やがて根を張って芽を出して、葉を付けて実になる。
葉は光合成によって酸素を作ってくれる。
その酸素を吸って動物は活動できる。
茎や根や果実や葉は動物の食べ物となる。
そして、動物の食べたものは消化され糞尿となる。

糞尿は、自然界に住むハエやウジ虫や微生物たちによって
発酵して堆肥になり、やがては肥沃な土に変わる。

それにより、また、植物が育てられる。
植物が育てば、やがて動物も育てられて、
そして、我々人間も同様に育てられる。

一方、空から降って来た雨は、
植物に注がれる。
植物の体内を通過した水は葉から大気中へ出て、
上空で冷やされて雲となり、また再び、雨となる。
そして、その雨により作物が育つ。
動物も水が無ければ生きられない。

つまり、

人間も、植物も、動物も、虫も、
水も、土も、光も、・・・・・、
宇宙のすべてがつながり、すべてが循環している。

気が付いてみると、
我々はこの宇宙の循環という輪の中に組み込まれているだけ。

これが大宇宙の法則。


改めて、はっきりと言える。

“すべてはつながり、お互いに生かし生かされている!”
“すべては循環している!”

光(太陽)があり、
地球があり、
海があり、
水があり、
空気があり、
そして、自然界の微生物・植物・動物がいて、
やっと、人間が存在出来る。

すべてはつながっている。
すべては結び付いている。
すべては循環している。

あくまでも、人間は自然界の一部に過ぎない。
決して、自然界の統率者ではない。

本当は・・・、

そのような自然界のルールを知って、
自然界の一部だという認識を持って、
自然界の和を乱さないように、
自然界に馴染むように謙虚に暮らすのが、
一番良い!

そう思っている。


本来、我々人間が忘れてはいけないことは・・・、

与えられた自然界の産物に感謝して、
それらを活かすことであり、
自然界に対して“ありがたみ”を覚えることなのである。

だから、ビジネスでも、
そういう考え方を大事にしたいのである。

2014年4月14日

VOL.406「理研・小保方氏問題をどう考えるか?」

世間から注目されている理研の小保方氏問題。
今回はそれについて少し取り上げてみる。

若手女性研究員ということで、
どうしても、マスコミは小保方氏個人に焦点を当てているようだ。
割烹着がどうだとか、ワンピースがどうだとか、
挙句の果てには失楽園・・・とか、
そんなことはどうでも良い。

私がまず注目したのが「理研」という組織。

「理研」は日本で唯一の自然科学の総合研究所として、
1917年に財団法人として創設された。
戦後に株式会社「科学研究所」から特殊法人を経て、
2003年に文科省所轄の独立行政法人「理化学研究所」として発足。
研究分野としては、
物理学・工学・化学・生物学・医科学等、相当に幅広い分野。
大学や企業との連携による共同研究や受託研究を実施したり、
知的財産権の産業界への技術移転等も進めている。

年間予算は約840億円、研究員・スタッフ数は約3300名、
単純平均すると、1人当たり約2500万円の予算があるようだ。
独立行政法人なので、予算は国からの支給であり、国民負担。
拠点数は全国9箇所。
この全国9拠点の中の神戸の「発生・再生科学総合研究センター」に
小保方氏は所属している。
この「発生・再生科学総合研究センター」には
研究リーダーが40人くらいおり、小保方氏はそのうちの1人。

そして、彼女のような研究室リーダー職は理研全体で400人以上もいる。
なので、単純計算で平均すると、
1研究室の予算は2億円ということになる。
(あくまでも単純計算だが、結構、大きい)


さて、今回の問題、要約すると以下になるのだろう。

1.本人も認めるように、小保方氏の論文は間違いを犯した
2.それを理研は「捏造」と断定した
3.小保方氏は「捏造」ではなく、「ミス」だと主張
  もっと違う方法で(納得できる方法で)調べてくれと直訴
4.そして、STAP細胞は存在すると主張
  今後も研究させてくれと懇願
5.だが、STAP細胞自体の存在にまだまだ疑念が残り、
  第三者が納得できる研究成果を公表していない


さて、過去の別な研究事例だが、
2011年、
私の母校でもある名古屋大学等の国際共同チームが
「ニュートリノが光より速い!」という実験結果を発表した。
これはまさに世紀の発見だった。
しかし、翌年、測定の誤りだと判明しこの発表は撤回された。

また、1989年、
イギリス・サウサンプトン大学の教授と
アメリカ・ユタ大学は教授は
常温核融合の現象を再現したと発表した。
しかし、これもその後の実験で再現性がないと断定され、
今でもその現象の正しさは証明されていない。


というように、科学の最先端研究では、
著名な研究者であっても、
「世紀の発見」⇒「発表」⇒「再現性なし」(実験不備等)
⇒「撤回」⇒「継続研究」⇒・・・
ということは充分に起こり得る。

なので、今回もここまでこじれる必要はないと思う。


結局、「理研」という「組織」の問題ではないだろうか。

小保方氏をリーダーにしたのは「理研」。
その「理研」のリーダーとして、彼女は発表した。
「個人」小保方・・・としての発表ではなかった。
そして、「理研」としては
「個人的捏造・・・」と一方的に断定してしまった。

確かに、その後の彼女の釈明会見でも
第三者を納得させるほどの研究成果を
具体的に示すことは出来ていないので、
より疑念が深まった感じはする。

でも、本当に貴重な研究ならば、
「継続研究」「実験の深耕」を進めて欲しい。
その為にどうするかを考えるべきである。
もし、貴重な研究でなかったら、
そもそもそんな研究はすべきではないし、
小保方氏をリーダーにすべきでなかった。


今回の顛末を正確に整理して、
今後も「継続研究」「実験の深耕」を進めて欲しいとは思う。
「技術ニッポン」を極めて欲しい。

※良い組織で個人は活性化するが、
 良い組織でなければ個人が活性化することはない。

2014年4月 7日

VOL.405「ヤンキース田中将大から学べる経営のヒント」

日本時間4月5日、
プロ野球ヤンキースの田中投手がメジャー初先発した。
すでに報道されているように見事に初勝利を挙げた。

だが、その初先発は順風満帆というわけではなく、
むしろ、先頭打者にいきなりホームランを打たれるという
最悪のスタートだった。
そのホームランも含めて、2回まででよもやの3失点。
通常の投手ならば確実に崩れていただろう・・・。

しかし、彼は違った。
見事に自らの投球を自らの手で修正。
3回まではスプリット等の変化球中心で投球の70%は変化球、
4回からは逆に直球中心でスプリット等の変化球は30%以下に激減。
試合後、田中投手自らも
「序盤はバタバタしてリズムをつかめなかった。変化球が多すぎた。
速球を増やして組み立てて、ゲームに入っていけた」
と試合途中の修正がうまくいったとコメントしている。

「ヤンキース田中将大を勝たせた修正力!」
「先頭打者被弾も自分流主張で修正!」
「ヤンキース田中将大の持つ柔軟性!」

各マスコミもこのような見出しで報道した。
ヤンキースのジラルディ監督も、
「これだけのファンが集まっているエモーショナルなゲームの中で、
序盤のミスを自分で修正した。
大人の成熟したピッチングだ。
田中を一番知っているのは、田中なんだから」と絶賛したらしい。

パッと見ると豪快で力任せに投げるイメージのする田中投手、
150kmを越える速球、キレのある変化球、鬼気迫る投球魂、
そのような投手としての基本条件をハイレベルなもので持ちつつ、
実は相当に柔軟で環境適応能力に優れた頭の良い投手だ。

キャンプ中の2月時のコメントで以下のようなものがある。
「僕はこっちのことは何もわからないので、
チームから与えられた練習をやっているだけです。
その中でしっかりと考えながらやっています」
と、まずはメジャー流の調整法を取り入れた。

日本で多くの実績を残した選手が
アメリカで新たなやり方を取り入れることには勇気が必要。
これまで多くの日本人投手が環境の変化や調整法の違いなどに苦しんできた。
過去にも、日本人投手がメジャー流の調整法を消化できず、
結果を残せずに米国を去るというケースも多かった。

しかし、田中投手は違った。
とにかく、柔軟な頭の持ち主。
与えられた練習の中でいかにうまく調整し、
自分の力を発揮できるかを考えたようだ。

「彼はオープンなマインドでここにやってきて、
自分のやり方を押し通さず、こっちのやり方に適応した!」
これもジラルディ監督のコメントだ。


野球等のスポーツに限らず、企業経営も同様な部分があるだろう。
自社らしさ、自社独自の経営スタイルを持ちながらも、
環境に合わせて、時流に合わせて柔軟に舵取りしていかなければ、
永続的に上手い経営は出来ない。

修正能力・対応能力。柔軟性に優れていなければ、
短期的に好調・不調を繰り返して不安定な経営を余儀なくされてしまう。

時流の変化、為替の変動、株価変動、燃料価格の上下動、
業界の変化、競合他社の動き、消費税の導入云々、
・・・・・、
様々な変化に適応して柔軟な経営の舵取りをしなければいけない。

本当に上手く適応出来ているか・・・、

改めて、自らの経営を見直したいものである。





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
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●船井総合研究所
コンサルティングメニュー






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