« 2014年9月 | メイン | 2014年11月 »

2014年10月26日

VOL.433「新電力(PPS)の現状とこれから」

先日、定期的に開催している
船井総研主催の環境・エネルギー関連の勉強会
「環境ビジネス経営研究会」を行なった。
その時のテーマの1つで
「新電力(PPS)の現状とこれから」を取り上げた。

以下はその時の私の講演の一部である。

1.新電力(PPS)の現状
(1)10月時点での新電力(PPS)登録数は378社
(2)このうち、実際に事業として電力供給を行っているのは
  20%もなく50数社程度
(3)このうちしっかりと利益が出ているのは20社弱
(4)さらにそのうち、全国展開までしているのは数社程度
(5)需要(顧客ニーズ)は旺盛だが、供給が追い付いていない
(6)売るもの(電力)が足りない
(7)新電力(PPS)事業者と一般電気事業者(東電・関電等)との
  現在の価格差は1〜5%程度
(8)価格差が出ない(顧客にとってメリットのない)物件も多い
(9)顧客ニーズがあっても、
  新電力(PPS)事業者は無理に販売しようとはしていない
(10)新電力(PPS)事業者間での価格差はほとんどない
(11)新電力にとって儲かるのは月別の電力使用量の差が激しい顧客
(12)地域的に比較すると、
   関東エリアは新電力の導入がそこそこ進み(7〜8%程度)、
   関西エリア、及び、他エリアはまだまだこれから(2〜4%程度)
(13)新電力の儲けのポイントはとにかく電力仕入と需給バランス

2.新電力(PPS)のこれから
(1)新電力(PPS)各社とも
   2016年以降の50kw未満(家庭系)に期待している
(2)2016〜2017年、
   50kw未満(家庭系)では、一旦、価格競争は起こるだろう
(3)一方、50kw以上(事業・工業系)は急激な価格競争にはならないだろう
(4)新電力(PPS)登録数も2018年までには
  現状の3倍の1000社近くまでは行くだろう
(5)その後、徐々に伸び率は鈍化して2020年にはピークを迎えるだろう
(6)50kw未満(家庭系)の価格競争も2018年には落ち着くだろう
(7)2020年以降は新電力数も減っていくだろう
(8)電力単価ダウンよりも電力料金メニューの多様化が見られる
    ・曜日割引 ・時間帯割引 ・デマンド割引 ・業種割引
    ・学割 ・女性割引 ・シルバー割引 ・他
(9)電力以外のセット売りがドンドン出てくる
    ・携帯 ・ガス ・水 ・ケーブルテレビ・ ネット ・家賃 ・他
(10)設備診断・使用量診断に基づき、顧客に合致した提案を行う
   電力導入コンサルティングのマーケットが出てくるだろう
    ・一般電気事業者(東電・関電等)との組み合わせ
    ・新電力比較 +α
(11)新電力情報を提供できると顧客接点を持ちやすい
   逆に言えば、新電力(PPS)情報を提供できないと、
   エネルギー・省エネ関連では生きていけないだろう
(13)最終的には、顧客視点で提案できる企業が強くなる


以上、これらは私の講演のほんの一部である。

今後も、新電力(PPS)については情報発信していく。


※新電力(PPS)の事業化についてご相談がある方は
 こちらに連絡頂きたいと思います。
 担当窓口:株式会社船井総合研究所 馬道(ウマミチ)
 TEL : 03-6212-2934
 MAIL: m-umamichi@funaisoken.co.jp

2014年10月19日

VOL.432「4月の消費税増税:本当の影響」

今年4月の消費税増税の結果、
本当はどうだったのか?
その前後の影響度を改めて見てみよう。
まずは、以下のデータを見て欲しい。

1.小売業販売額前年対比(単位:%)

1月 104.4
2月 103.6
3月 111
4月 95.7
5月 99.6
6月 99.4
7月 100.6
8月 101.2

これは2014年に入ってからの百貨店やスーパー、
コンビニ等の小売業の売上データを合算した数値である。
消費税増税前1〜3月は駆け込み需要で盛り上がり、
4〜6月はその反動が出て、
7〜8月は若干戻し気味・・・
という状況が見て取れる。

では、これを業態別に見てみよう。


2.百貨店販売額前年対比(%)

1月 102.4
2月 102.5
3月 125
4月 89.5
5月 97.4
6月 96.7
7月 99.4
8月 101.8

より嗜好性が高く客単価も高い百貨店は
125%と3月に一気に盛り上がる一方で、
その反動も大きく4月は89.5%と10%以上のマイナス、
8月に入りやっと戻し気味になっているようだ。


3.スーパー販売額前年対比(%)

1月 99.8
2月 102.3
3月 112.6
4月 96.1
5月 100.5
6月 99.9
7月 100.7
8月 103.2

より大衆型のスーパーの場合、
百貨店125%と比べると
112.6%なので3月の伸びが少ないが、
その反動も96.1%と柔らかで
百貨店よりも1ヶ月早く7月から戻ったと見ることが出来る。


4.コンビニ販売額前年対比(%)

1月 105.4
2月 106.2
3月 107.6
4月 104.2
5月 106.4
6月 104.9
7月 105.7
8月 104.4

スーパーよりも大衆型で最寄品的なコンビニは、
上記データを見る限り、
消費税増税の影響は受けておらず、
結構、販売額が伸びている。
しかし、これは新規出店が加算されているからで、
実は、既存店ベースで見ると、
ほぼプラスマイナスゼロ前後で推移している。


5.卸売業販売額前年対比(%)

1月 104.4
2月 102
3月 107.5
4月 97
5月 98.7
6月 99.5
7月 99.9
8月 97.2

卸売業販売データは小売業と一転して、
7月以降でも前年対比が回復していないようだ。
これは、小売販売額データが
大衆型で最寄品的な食品が中心なのに対して、
卸販売額データには電気製品や機械製品が入っており、
そのような高単価低頻度商品がまだマイナスで
推移しているからだ。


6.製造工業出荷額前年対比(%)

1月 109
2月 106
3月 107
4月 102
5月 101
6月 101
7月 100
8月 98

上記6は製造工業出荷額でより製造業界の動きが見れる。
前述1〜5の小売・卸販売額の推移とは少し推移が異なる。
1〜3月はもちろん伸びている、
消費税増税直後の4〜6月も前年対比が落ちていない。
逆に、8月にマイナスとなっている。
このマイナスは出荷ウェイトの大きい自動車関連が
7月までは前年対比プラスで来ていたところ、
8月は94〜95%で推移した影響があるようだ。
それと、石油系製品が90〜91%程度と落ちている。
やはり円安による輸入単価UPの影響だろう。


以上、これまでを整理すると以下のことが言える。

1.消費税増税直後はBtoC系(一般消費者向けマーケット:小売業)
  の方が影響が出た
2.しかも、高単価低頻度商品ほどその影響は大きい
3.低単価高頻度商品(より大衆・最寄品的な)は
  影響度が少なかった
4.総体的にBtoCを見れば、
  4〜6月が落ちたが7月以降は戻ってきているようだ
5.BtoB系(製造業関連)は消費税増税直後の影響度は少なかった
6.むしろ、8月に前年対比マイナスの業種が目立った

このように業界ごとによって影響度が微妙に異なる。
更に、深堀りすれば、
同一業界でも扱い商品によっても異なる。

さて、問題は10月以降だ。
そして、来年・再来年。

大企業を中心に
今年の1〜3月の業績がかなり良かった企業が多いので、
来年の1〜3月の前年対比がそれを超えて良くなるとは考えにくく、
マイナス基調になる可能性が高い。

そうすると、雰囲気は悪くなりがち。
投資を控える、経費を圧縮するに走りがちになる。

改めて、
しっかりと地に足の付いた経営をしていかなければいけない。


2014年10月13日

VOL.431「ノーベル賞 日本人が受賞!」

とても喜ばしいニュースが飛び込んできた。
今年のノーベル物理学賞に日本人研究者3人が選ばれた。
赤崎勇名城大終身教授
天野浩名古屋大教授
中村修二米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授
いずれも青色LEDの発明に対するものだ。

さて、以下は国別に見た過去のノーベル賞受賞者数。
(2013年現在)
1位  アメリカ:339人
2位  イギリス:112人
3位  ドイツ:81人
4位  フランス:55人
5位  スウェーデン:31人
6位  スイス:22人
7位  ロシア・ソ連:20人
8位  日本:18人
9位  オランダ:16人
10位 イタリア:14人

今年の3人を含めると日本は21人となり、7位に上昇した形になる。
国別に見ると、やはりアメリカが断トツ。
過去の受賞者の累計の30数%はアメリカ。
ちなみに、最近の1990年以降に限って見ていると、
日本はアメリカ・イギリス・ドイツに次いで4位になっている。
(それ以前は欧米寄りの選考だったようだ)
日本人21人の賞の内訳だが、
物理学賞9人、化学賞7人となっており
この2つの分野で76%を占めていることになる。
(もっとも、今回の中村教授はアメリカ国籍を取得しているので、
厳密に言うと、アメリカ人になるが・・・)

さらに、日本人のノーベル賞受賞者を大学別に見ると、
以下の通りである。
1位 東京大学 :8人
1位 京都大学 :8人
3位 名古屋大学:5人

さすがに東大が1位だが、
同数で京大が来ているのはやはり個性を活かす校風が出ているのだろう。
ちなみに、私の出身大学である名古屋大が3位に入っていて、
今年の天野教授も名古屋大卒だったことは
私個人としても大変に嬉しいことだ。


さて、普段、私はまだまだ一般普及されていない
環境・エネルギーの新技術に接する機会が多い。
船井総研に対して
環境・エネルギー関連メーカーや技術会社からの問い合わせが多いからだ。
多くの問い合わせは
「こんな製品・技術を開発したのでもっと拡販したい・・・」
というものが多い。
特に、中小企業からの相談は多い。
そういう時にしっかりとその製品・技術に関してヒアリングして
理解しようと努めている。
そういうことを繰り返していると、
日本の技術の素晴らしさが分かってくる。

「どこでも作れるものを、より大量に、より単純に、より安く作る」
のは海外の途上国でも出来るが、
これまでにない新しい基本技術の開発については日本のスキルは高い。
日本の技術力はダメなのではないか???
という思いを抱いている方も多いかと思うが、
私は全くそんなことはないと思っている。

日本はまだ一般普及していない新技術の宝庫。
ただし、それを普及させる仕組みや考え方はまだまだ未熟で、
ベンチャー投資も先進的ではない。
なので、なかなか陽の目を見ない技術が多い。
埋もれた技術が多い。

今回のノーベル賞受賞でも感じたが、
改めて、日本の技術は素晴らしいものである。

凄いぞ!ニッポン!


2014年10月 6日

VOL.430「御嶽山噴火」

非常に忌まわしい災害が起こってしまった。

御嶽山の噴火。
「火山灰が嵐のように激しく吹きつけて、
軽トラ大の岩石が飛んできました・・・」
「神社までたどり着けなかった人たちが、
目の前でドンドン倒れていくんです・・・」
「周囲が真っ暗になり、
体の半分は火山灰に埋まってしまいました・・・」
「噴煙が晴れてから仲間に掘り出されて、
なんとか助かったんです・・・」
「地獄絵図のようでした・・・」
これらは今回の災害からの生還者の声。
後日、動画で見てもまさに恐怖以外なにものでもない。
あのような山で今回のような噴火に出会ったら
誰だって身動きが取れなくなってしまうだろう。

さて、世界の火山数の7%は日本にあると言うが、
改めて、日本は火山国だと言うことを思い知らされる。
自然界の中の火山活動によって生まれた国とも言える。
ただ、火山(噴火)だけではない。
日本はその為に地震も頻発する。
台風も来る。
台風でなくとも、特に最近は集中豪雨的な大雨も多い。
このような自然界の天災は世界的に見ても
日本は圧倒的に多いような気がする。
なので、我々日本人は自然界に対する畏れの念を
改めてしっかりと持たなければいけない。

太陽系という大きな括りで見ると、
まずは光(太陽)があり、地球があり、
そして、その地球には海があり、
水があり、空気がある。
そして、自然界の無数の微生物や植物・動物がいて、
やっと、それらがあって初めて人間が存在出来る。
人間は決して自然界を牛耳るようなトップの存在ではない。
あくまでも、人間は自然界の一部に過ぎない。
決して、自然界の統率者ではない。
自然界に従属する身。
むしろ、自然界のシッポのような存在。

気が付いてみると、
我々人間は自然界の中に組み込まれているに過ぎない。
これが自然界の法則。
人間にとって自然界はなくてはならない存在。
でも、自然界にとって人間は絶対必要でもない存在。

本当は・・・、そのような自然界のルールを知って、
自然界の一部だという認識を持って、
自然界の和を乱さないように、
自然界に馴染むように謙虚に暮らすのが、一番良い!

そういうことを忘れた時に
天災等の自然界からの警告があるのではないか。

本来、我々人間が忘れてはいけないことは・・・、
与えられた自然界の産物に感謝して、
それらを活かすことであり、
自然界に対しての“ありがたみ”と
“畏れの念”“畏敬の念”を常に忘れないことだと思う。

決して驕らずに、
改めて、より謙虚に生きていきたいと思う。


※今回の犠牲者の方々には謹んでご冥福を祈りします。






■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!


●船井総合研究所
コンサルティングメニュー






【オススメブログ】



オフィシャルサイトはこちらからどうぞ 株式会社船井総合研究所


ブログランキング【くつろぐ】
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 環境ブログ 環境ビジネスへ

■過去の日記