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2015年4月26日

VOL.457「中小企業にとっての新電力(PPS)ビジネス」

先週の土曜日、船井総研にて
環境ビジネス経営研究会が行われた。
年間6回定期的に開催しているもので、
今回は新電力(PPS)ビジネスを取り上げた。
そこで本ブログでは、
その時に私が講演した内容の一部を紹介する。

1.数字で見る新電力(PPS)の実態 
※2015年2月時点
(1)高圧での新電力(PPS)のシェア:5.6%
(2)新電力(PPS)登録企業数:654社
(3)JEPX(卸電力取引所)登録企業数:84社
(4)販売実績企業数:66社
(5)全国エリア対応可能企業数:8社

新電力登録企業数は増えて654社になったが、
実際に販売実績があるのは66社である。
わずか10%の企業しか実際の電力販売はしていない。
また、電力販売の意向があれば、
普通、JEPX(卸電力取引所)に加盟するが
それに登録しているのは84社にしか過ぎない。
と言うことは、
654−84=570社は
当面販売する意向がないと言える。

2.新電力(PPS)会社上位ランキング
※2015年2月時点
(1)エネット:187億円/月
(2)F−Power:47億円/月
(3)丸紅:41億円/月
(4)JX日航日石エネルギー:24億円/月
(5)日本テクノ:24億円/月
(6)日本ロジテック協同組合:22億円/月
(7)オリックス:21億円/月
(8)新日鉄住金エンジニアリング:17億円/月
(9)サミットエナジー:17億円/月
(10)ミツウロコグリーンエネルギー:11億円/月

上記は新電力(PPS)会社の2015年2月時点での
月間売上ランキングである。
ランキングそのものは正確だが、
その売上はあくまでも私の推定予測値なので、
厳密に言えば多少の差は出てくる。

3.新電力(PPS)登録数の予測
(1)現時点:654社
(2)2015年末:700社〜
(3)2016年:900社〜
(4)2020年:1000社〜
(5)2030年:300〜500社

それぞれの数はあくまでも将来予測値である。
2020年までは伸びる一方で
それ以降2030年に向けては減少傾向になると思われる。

4.新電力(PPS)マーケットに見られる主な特徴
(1)大手資本同士の競争は激しくなり、
  将来、大手同士の生き残り競争になる
(2)2020年以降は大手同士のM&A・事業提携が見られる
(3)その結果、新電力マーケットの80%以上は
  5〜10社程度の大手資本系が奪うことになるだろう
(3)一方、顧客側の大手メーカー・大手チェーンは
  自社需要を目指す動きが増えるだろう
(4)新電力マーケットが増えるに従い
  電力単価ダウンは見られるが、それ以上に
  電力料金メニューの多様化が増えてくる
   ・曜日割引 ・時間帯割引 ・デマンド割引 
   ・業種特化割引
   ・学割 ・女性割引 ・シルバー割引 ・他
(5)顧客によっては電力仕入先を複数社導入するようになる
(6)電力以外のセット売りがドンドン出てくる
   ・携帯 ・ガス ・水 ・ケーブルテレビ
   ・ネット ・家賃 ・他

5.中小企業にとっての新電力ビジネス
(1)現在、中小企業の直販モデルは存在していない
(2)中小企業にとって、今は「紹介手数料ビジネス」しかない
   (電力仕入・需給管理が不可能)
(3)中小企業が直販するには
  「地域密着連合体」か「企業連合体」を作る手法がある

現在のところ、新電力(PPS)ビジネスに関して、
地域の中小企業が実践できているのは
紹介手数料ビジネスしかない。
大手資本の新電力(PPS)会社の紹介代理店となって
紹介手数料を頂くビジネスモデルである。
これはあくまでも手数料ビジネスであって、
電力の直販ではない。
一方、電力の直販モデルとしては、
「地域密着連合体」か「企業連合体」を作る手法がある。
このモデルはまだ姿を現していないが、
今後、その姿が見えてくるだろう。

これからは新電力(PPS)ビジネスももっと変化してくる。
ビジネスモデルも多様化してくるのは間違いない。
本ブログを読んで頂いている方々には
しっかりとその推移に留意頂きたいと思う。

※地域の中小企業が行う
新電力(PPS)ビジネスモデルに関して、
深く知りたい方はこちらに問い合わせをしてください。
TEL:03-6212-2934
メール:eco-webnet@eco-webnet.com
http://www.eco-webnet.com/business.html
担当窓口:カワバタ

2015年4月20日

VOL.456「メンタルを良くするには?」

昨日、船井総研では
リーダークラス以上の社内研修が行われた。
この研修はこの時期に毎年1回行われるものである。
今回の研修のテーマの1つは「メンタルの重要性」。
メンタルケア専門医で著名な先生をお呼びして
我々コンサルタントがメンタルの構造について学んだ。
もう言うまでもなく周知の通り、
ビジネスを成功させる要素の中でメンタル部分は重要だ。
同じビジネスモデルでも
やる気のある人間がやれば成功しやすいし、
やる気のない人間がやれば成功しにくい。

以下は、その研修で学んだ内容を簡単に整理したものである。

1.メンタルには「セロトニン」という物質が関係している
2.この物質が体内に不足すると、
  モチベーションが上がりにくくなり、
  感情も不安定になり、最悪はうつ病にもなる
3.この「セロトニン」を増やすには
  やはり定期的な運動と睡眠が必須で、
  その2つが減ると「セロトニン」も減少して、
  やる気が出にくくなる
4.脳内血流も不足して良い思考回路にならない
5.メンタルというのは心の問題なのだが、
  まずは科学的に認識しなければいけない
6.その他にも喫煙・飲酒・食事・・・といった
  日常生活での留意点がある
7.とにかく、心の問題をクリアするには
  まずは科学的に客観的に対応する必要がある
8.そしてその次の段階で、
  心の持ち方を論じなければいけない
9.科学的客観的な要素も知らずに
  「お前!もっと元気出せ!」と言ってもその場限りになる

とにかく、同じビジネスモデルでも
やる気のある人間がやれば(やる気のある時には)成功しやすいし、
やる気のない人間がやれば(やる気のない時は)成功しにくい。
その心の問題には
「セロトニン」という物質が関係しており、
それが「脳内血流」にも連動してパフォーマンスが決まる、
まずはその構造を知っておくべきだろう。
心の問題だと決め付けるのではなく、
科学的客観的に知っておくべきだろう。

でも、最後はやはり心の持ち方だということを
そのメンタルケア専門医の先生は言っていた。
最後は心の持ち方が重要だと。

そこで、以下に有名な詩を記載しておく。
マッカーサー元帥が座右の銘としていた
作詩家サミエル・ウルマンの詩で、
後に、あの松下幸之助氏も気に入り、
あるインタービューでこの詩を紹介して
一躍有名になったものである。
(以下、一部抜粋)

人間は年を重ねたときに老いるのではない
理想をなくした時老いるのである
人間は疑念とともに老いて
信念とともに若くなる!
恐怖とともに老いて
自信とともに若くなる!
失望とともに老いて
希望ある限り若くなる!

<以上、サミエル・ウルマン「青春」より>


信念
理念
自信
希望


理想
方向性
ビジョン
・・・・・

常に、自分に、部下に、社員に、
問い掛けて提示して前向きに経営することが大事である。

2015年4月12日

VOL.455「ビジネスを進める上で大切にしたいこと」

私の仕事は
環境・エネルギー・新電力ビジネスに関する
コンサルティング業務である。
ここで言う環境・エネルギー・新電力ビジネスとは
再生可能エネルギー・省エネルギー、そして、
新電力・廃棄物リサイクル・水・燃料・・・、
に関するビジネス分野である。
コンサルティングのテーマとしては、
上記分野に参入している企業の売上利益を上げること、
あるいは、
今はまだ上記分野に取り組んでいないが
これから参入を考えている企業の新規参入を
実現させるコンサルティングである。

そのテーマをもっと具体的に言うと、
新規顧客・新規販路・新規チャネル開拓とか、
新商品開発・新商品販売とか、
新規事業参入や新規ビジネスモデル構築とか、
さらには、
企業提携・事業提携・資本提携、
ビジネスマッチングまで。
まさに、
その企業の売上・利益UPに直結するものである。

ところで、
私は自分なりの「大儀」を持って
このようなコンサルティング業務に当たっている。
ここで言う「大儀」とは、

「業界構造を変えたい!」とか、
「業界をもっと良くしたい!」とか、
「業界にOOを導入・浸透させたい!」とか、
「△△のビジネスを普及させて世の中に貢献したい!」とか、

よりマクロで、より上位にある概念であり、
社会性や公共性があるもので、
ビジョンや思い・ポリシー、
少しカッコ良く言えば、哲学・・・
みたいなものだ。

ただし、これらは、
コンサルティング契約先の
クライアント企業の売上利益UPを通じて
達成されるものであるべきと思っている。
つまり、しっかりと企業の売上が上がり利益も上がり、
そこから従業員の給与が出て、
税金も払い、その企業にもしっかりと内部留保が残る、
そういう状態でなければいけないと思っている。

そうでなければ、
行政の仕事か、NGOか、NPOか、
あるいは、
国連活動のような慈善活動としてやるべきだろう。
私の目指すところはそのような慈善活動ではない。

企業としてのしっかりとした利益活動をする前提で、
私は以下の基本的な考え方を持っている。

・とにかく、「自然」を大事にしたい
・「自然」とは、宇宙の成り立ちから始まり、
 太陽・地球・空気・水・土・・・といった
「自然界」全体のことである
・ただし、このような物理的なものはもちろんのこと、
 「自然の摂理」とか、「自然体」とか、
 そういう概念的・ソフト的な要素も入る
・出来る限り、あらゆる動物や植物、
 さらには、微生物に至るまでを大事にしたい
 (宇宙の仕組みから微生物の役割まで・・・)
・「自然界」はこれらすべて繋がっている、循環している
・人間はあくまでもこれら「自然界」の一部に過ぎない
・人間は、決して、「自然界」のトップでもないし王様でもなく、
 太陽・空気・水・土・動物・植物・・・等から
 恩恵を受けている存在であり、
 むしろ、自然界の末端(末っ子)の存在であり、
 あくまでも、従属する身
・なので、本来、
 人間の欲求を最上位に考えるべきではない
・太陽・空気・水・土・動物・植物・・・、
 当たり前のように
 目の前に存在しているものに対して感謝したい、
 敬いたい、そして、とても畏敬の念を感じる

私にはこのような根本的な思いがある。

なので、環境・エネルギー・新電力ビジネスについては、
出来る限り、
・「自然界」に負荷のないビジネス
・エネルギーを無駄に浪費しないビジネス
・使い切りではなく循環リサイクルできるビジネス

そういうビジネスモデルを作りたいと思っている。
より上位でよりマクロな視点を持ち続けたい。
単純な利益追求だけのビジネスはやりたくはない。
その思いを私は「大儀」と表している。

そして、私は、
「自分なりの『大儀』を
自分の生涯を通じて目指していきたい!」
「それは自分の『人生の役割』でもある!」
と思っている。

本ブログを読まれている方々も内容の差こそあれ、
そのようなものはお持ちだろう。
是非、そういう「大儀」を大事にして欲しいと思う。

2015年4月 5日

VOL.454「原発にも固定価格買取制度!」

現在のFIT(再生可能エネルギー固定価格制度)のように、
実は原発にも固定価格買取制度に似た制度がある。

もはや言うまでもないが、
再生可能エネルギー固定価格制度とは
太陽光や風力・バイオマス等の発電に対して
普通に建設したら採算が合わないから
高い価格の固定価格で買い取ることで
再生エネルギーを推進しようという制度である。

実は、原発にもそれと似た制度が存在しているのである。
イギリスの話である。
ヒンクリー・ポイント原発という
イギリス南西部にある原発が
固定価格買取制度に基づいて建設される。
2023年竣工予定で建設コストは総額2.7兆円。
買取価格は15.7円/kwh。
ちなみに、
イギリスでは風力の買取価格は15円/kwhで
太陽光は17円/kwhと
太陽光や風力と同等価格である。
また、風力や太陽光等の再生エネルギーの買取期間は
15年と日本よりも短い。
それに対して、原発は35年と倍以上長い。
つまり、原発の方がより手厚い支援が受けられるというわけだ。
逆に言えば、原発はそれぐらい手厚く収入を
保証してやらないと事業者はやってくれないとうことである。

あらゆるリスクを算出して
“本当の民間企業”として原発を開発・運営するには
それだけハイリスクなのである。
日本の場合の原発の電力コストは
8.9円/kwhと算出・発表されているが、
イギリスはその1.5倍以上に見ている。

ただ単純に発電するためだけの単価をとれば、
確かに原発は安い。
燃料費があまり掛からないからだ。
ただし、発電後のバックエンド費用
(使用済み燃料の再処理、最終処分費)や
事故対応費用や廃炉費用などを入れて見直せば
全く違ってくる。

イギリスでは、
「原発は完全にコスト高だが、二酸化炭素の排出はゼロ」
という認識。
なので、二酸化炭素の排出量抑制の為に
前述したような制度があるのである。

「原発による電力コストは高い」というのは国際常識である。





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
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●船井総合研究所
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