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2015年9月27日

VOL.477「太陽光 認定取り消し」

前々から確実視されていたことだが、
再生可能エネルギー固定価格買取制度に基づいて
認定を受けた太陽光事業者のうち、
いまだ発電していない多くの事業者が
その認定を取り消されるようになるだろう。

先週、経済産業省が
再生可能エネルギー固定価格買取制度を
見直す委員会を開催して、
認定を受けながら発電していない事業者に
認定審査を受け直させる意向を示した。

既に認定を受けながら
まだ運転開始していない事業者は
その認定を一度取り消されて、
再度審査を受けなければいけなくなる。

このように認定を受けながら
まだ発電していない物件は40%以上もある。

現在のところ、
計画の初期に設備認定を受ければ、
まず電力会社の送配電網の接続枠を仮押さえする。
しかし、そのまま建設・発電せずに、
高い買取価格の権利を転売したり、
太陽光設備の値下がりまで
運転開始を遅らせたりする事業者も多かった。

接続枠の仮押さえが激増した結果、
電力会社への接続枠が足りず、
他の事業者が参入できない問題が起きていた。

経産省としては
発電を遅らせて不当な利益を得ようとする
悪質な事業者をなくす目的があるようだ。


しかし、実際はどうかと言えば、
わざと発電を遅らせて不当な利益を
得ようとする悪質な事業者は
それほど多くはない。

では、どういう事業者が多いかと言うと、
3パターンある。

1つ目は、
太陽光発電設備を開発し切れる資金を
準備できないパターン。
これは多い。

認定条件に事業者の企業力・資本力は関係なく、
資金力の乏しい企業でも認定を受けられたからだ。

とりあえず、認定だけ取れば、
銀行は貸してくれるだろう・・・
と思って認定を受けたものの
実際は資金付けが出来なかった、

そういうパターンが多い。
こういう物件については、
今後、権利の売買・転売が激増するだろう。

2つ目のパターンは
開発行為が出来ない物件だったというパターン。
これも多い。

認定条件に不動産開発行為の可否が関係ないからだ。
例えば、認定を取ってみたが、
よくよく調べてみると、
地権者が数十人もいて
その全員の同意を得れず
土地さえも借りれない状態だった・・・
というパターンである。

事業者としては資金はある、やる気もある、
ノウハウもある、
しかし、不動産取得が出来ない・・・
そんなパターンも多い。

最後に、3つ目。
想定以上に投資額が掛かることが
後から分かるパターン。

例えば、物件がほぼ山林で、
それには伐採費用が掛かる、
よくよく調べてみると、
物件までの道路が確保できない、
重機が入らない、
新たに道路を確保しようと思うと、
道路の拡張が必要で
出費が異常に嵩む・・・
そんなパターンである。

これにも、とりあえず認定だけ
取れば何とかなるだろうという
甘い見込みがあった。
固定価格制度が始まる当初はそこまでの
知識と情報がなかったからだ。

ということで、
認定は取ったが結局発電できずに
認定取り消しと言う物件が相当数あるのである。
あくまでも、個人的な感覚値であるが、

認定を取って発電し切れていない物件のうち、
60%近くはそんな物件ではないだろうか。

「太陽光設備認定取り消し!」
それと、
「認定の権利売買!」

今後、増えていきそうである。

2015年9月22日

VOL.476「環境・省エネビジネス企業同士のマッチング交流会」

1ヶ月前のことだが(8月21日)、
船井総研東京五反田オフィスで
「環境・省エネビジネス企業同士のマッチングフェア」
が開催されて約180名近い企業が参加した。
http://www.eco-webnet.com/study/detail.html?sid=371

参加企業はすべて船井総研の会員企業様。

この「環境・省エネビジネスマッチングフェア」とは
何らかの自社製品を持っている環境・省エネメーカーと
それを売ろうとする商社や販売会社、工事会社との
ビジネスマッチングの場です。
例えば、空調・チラーや照明、
コンプレッサー・ポンプ・ブロワやボイラー・炉、
排気処理・排水処理・冷却塔、そして、
廃棄物処理・建屋(屋根)、その他生産設備における
環境コスト削減提案が可能なメーカーがパネル出展して、
商社や販売会社や工事会社の方々が来場しました。

出展メーカーは大手企業ではなく、むしろ、
中小ベンチャー系企業が多く、
東京ビッグサイト等での大型展示会では
目にしないニッチでマニアックな企業がメインです。
したがって、一般的に馴染みのない、しかし、
技術的にはユニークでオンリーワン性の高い
メーカーです。

船井総研では
敢えてそういう企業に焦点を当てています。
一方で、来場企業も
大手商社や大手販売会社ではなく、
地域密着で展開する地域企業が大半です。
そこには、中小ベンチャー系メーカーと
地域密着型の地方企業の交流を
活発にしたいという船井総研の思いがあります。
「中小企業連携」の思いです。

毎年1回はこのようなイベントを開催しており、
また、展示会とまでは行きませんが、
2ヶ月に1回は勉強会を中心として
交流会を開催しています。

まだ1回も参加されておらず
ご興味のある方はぜひ参加頂ければと思います。

下記に、先月の
「環境・省エネビジネス企業同士のマッチングフェア」
に出展された企業様を一部抜粋しておきます。

イートス株式会社
グリーンアース株式会社
エアコン丸洗い株式会社
エンジニアリングソフト
エコ・トラスト・ジャパン株式会社
アイティーアイ・コンプレッサ株式会社
株式会社ネクストリー
Jトップ株式会社
有限会社 エバグリーン
株式会社スターメンテナンスサポート
コスモテクノロジー
株式会社ノーユー社
日栄インテック株式会社
アクアエコロジーライフ株式会社
株式会社日本リモナイト
株式会社マキシム
日本シーム株式会社
株式会社トワード
日本遮熱株式会社
株式会社AKARILABO
株式会社ネオインターナショナル
株式会社スターメンテナンスサポート
日本シーム株式会社
BLYGOLD JAPAN株式会社
株式会社アドバンス・アシスト
株式会社 ガイア
株式会社トレードオン
池田テクニカル株式会社
アジアネットワーク株式会社
株式会社トヨコー
成長戦略株式会社
株式会社大栄製作所
大倉インダストリー
大倉インダストリー
デコラティブシステム株式会社
株式会社ホクヨウ
株式会社トヨコー
デコラティブシステム株式会社
中西金属工業株式会社
カルファケミカル株式会社
有限会社服部エンジニアリング
トライパック株式会社
ザイン・ニヒト株式会社
ユーエスエンジニアリング

2015年9月13日

VOL.475「茨城・宮城 大雨堤防決壊」

茨城県鬼怒川や宮城県渋井川の堤防が決壊して
ひどい惨状になってしまった。

家々が次々と濁流に飲み込まれ、
たちまちのうちに崩壊して流されて、
逃げる方々が必死に屋根によじ登り
ヘリコプターの救助を待っている・・・

私などは映像で見るしかなかったが、
映画のシーンでも見ているかのようで
「今本当に起こっていることなのか?」
と一瞬目を疑いたくなるくらいの
インパクトのある衝撃映像だった。


以下は、ニュース等で紹介された
被災された方々のコメント。

川から約500メートル。
大きな音を聞いた。
「ドーン」という衝突音。
続いて「メリメリ」「ガシャン」。
急いで2階のベランダに出た。
そこで見た光景に血の気が引いた。
東日本大震災の時、
テレビで見た津波と同じ。
もう死ぬんだと思った・・・。
屋根の上によじ登った。
車や自転車が流されていった。
怖くて手が震え涙が出た。
車の上に上り
必死に助けを求める人の姿もあった。
でも、自分のことで精いっぱいだった。
上空のヘリに手を振り続けた。

雨がただごとではないのかな。
そう思った時、
西に流れる川の方から
赤土色の濁流が迫っているのが見えた。
音もなく、においもない。
ただ、大波のように見えた。

一気に来た。
膝ぐらいの深さだったけど
流れが強くてとても抵抗できなかった。
少し流されたところに立っていた電柱に
何とかつかまったが、
水位はどんどん上がる。
電柱をよじ登ると、
近所の家が流され出し、
妻と息子がいるはずの自宅の方向を見ると、
既に流されていた。
息子は数メートル先を流れていく
車の屋根に乗っていた。
お互い身動きできないままだった。
2本先の電柱が倒れるのが見え、
自分の電柱も倒れるかもしれないと思った。
流れてきた材木を押さえ、
電柱が倒れたら
その材木につかまるつもりだった。
あんな勢いで水があふれるなんて
想像したことはなかった。

決壊場所から約3キロ。
浸水が始まって15分ほどで
腰の高さまでつかった。
救助を待っている間に、
車と一緒に流される人をたくさん見た。

・・・・・・・・・・

改めて被災された方々のコメントを見ると
とても生々しい。

天災の怖さをマジマジと感じる。


こういう大規模な天災被害が起きた時、
どうしても、私はいつもこう思ってしまう。

「自然界が人間に何かを教える為に
起きるのだ・・・」と。

例えば、
あまりにも目先的なこと、
あまりにも短期的なこと、
あまりにも経済優先的なこと、
あまりにも便利さだけを追求すること、
あまりにも人間優先・人間勝手なこと、
あまりにも自然界のルールを破ること、

そういうことをしていると、
確実に天災が襲ってくる・・・、

常に、そう考えてしまう自分がいる。

年々ますます、
何十年振り・・・とか、
過去例を見ない・・・とか、
想定以上・・・とか、
その規模が拡大して
修復不可能になるケースになることもある。

こうなると、
単純なビジネスチャンスロスだけではなく、
日々の一般生活の土台までも揺らいでしまう。
揺らいでしまうだけではなく、
全く失ってしまうこともある。

土地の乱開発や軍事技術、原子力技術、
更には、遺伝子組み換え技術や金融技術等、
あきらかに物質文明が
行き過ぎていた部分があるだろう。

それらを人間に気付かせる為に
このような大規模な天災が起こるように
私には思える。

あくまでも、
人間は自然界に従属している身であり、
自然界の中に上手に溶け込むのが
本質的には大事なことだと
私は思っている。

自然界に対しては
常に畏怖を持ち謙虚にいたい。

※一方で、今回、
救助に当たっている自衛隊の皆さんは
とても頼もしく見える。

2015年9月 6日

VOL.474「東京オリンピックで表面化する利権問題」

新国立競技場建設に続き、
エンブレムの問題。
東京オリンピック開催に向けて
ゴタゴタ問題が噴出している。

エンブレム問題については
盗作疑惑が掛かったデザイナーの佐野氏に
その矛先が向けられているが、
その根本的なものは
オリンピック組織委員会の組織的な問題と
業界の利権体質の問題であると
私は思っている。

元々、今回のエンブレムの選定については
広告代理店の仕組んだ出来レースと言われている。
応募要項からして狭き門で、
組織委員会が指定した
過去の7つのデザインコンペのうち、
2つの受賞者に限っているのである。
この為、数多くの有力デザイナーが排除された。

これは、有力関係者内で
商標の著作権ビジネスを展開するためで、
審査員も佐野氏と親しい“身内”ばかりだったらしい。
デザインより著作権ビジネスを
考える取り巻きが多いようだ。

大手企業とメディア、そして、
大手広告代理店の構造に利権が存在する。
なので、盗作疑惑が発生しても
なかなか挙げた拳は下げられなかったのだろう。

もっとも、こういうことは
特別に東京オリンピックに限ったことではなく、
日々普段から
普通に行われていることだろうが・・・。

今回、都合の良いことに
別件での佐野氏の盗作問題が出てきたことで、
佐野氏個人の問題に摩り替えることが出来て
上手く“責任回避”できると思ったので
組織委員会側も
エンブレム使用中止の決定が出来たのだろう。

新国立競技場建設についても全く同様だろう。

とにかく、東京オリンピックに関わる
一連のゴタゴタ問題は
組織委員会の組織的な問題と
業界の利権体質の問題であると
私は思うのである。

そして、今後も何やかにやと
いろいろな問題が噴出してきそうだ。





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
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●船井総合研究所
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