« 2016年3月 | メイン | 2016年5月 »

2016年4月24日

VOL.505「電力自由化の水面下で動く歴史的変化!〜東電の逆襲〜」

電力完全自由化により、今、
あまりオモテには出ていないが、
水面下で歴史上なかった劇的な変化が出てきている。

まず、新規参入の小売電気事業者(新電力)が
相当な営業攻勢を掛けている。
低圧契約(一般消費者や小規模事業者向け)は
まだまだこれから・・・という感じだが、
高圧契約(中規模事業者向け)については
より熾烈な競争になりつつある。
ただし、これらはまさに表面化していて
目に見える動きであり、
業界外の方々でも容易に想像できるだろう。

そのような表面化している動きの水面下で
歴史上なかった劇的な変化が出てきている。

それは東電の動きである。

一部上場企業や使用電力が大きく大口契約している
上得意顧客に対しての対応が凄いのである。
例えば、
電力単価を単純に既存単価の10%以上引いたり、
全国に複数拠点がある事業者に対して
一括契約することで電力単価を下げることを
提案したりして、
実は、新電力以上に“本気で”
営業攻勢を掛けているのである。

そこだけ見れば、
バリバリの営業会社のようである。

普通の営業会社ならまだしも、
「親方日の丸」体質であった東電にとっては
歴史的劇的な変化だろう。

その結果、そのような提案を受けた事業者は
労せずして電力単価ダウンすることが出来ている。
実際にその提案内容を見てみると、
実に魅力的なプランである。
その提案内容のほとんどは3年間とかの長期契約。
その期間(例えば3年間)は縛られるが、
逆に言うと3年間は保証される。
また、そういう提案を東電から受けると、
大手の新電力と言えども、
東電ブランドには完全に負けてしまう。

これらの動きは現段階では
上得意顧客向けばかりであり、
かつ、相対(あいたい)による提案。
完全にオーダーメイドによる個別契約になっている。
あまり表立っておらず、まだ部分的であるが、
今後もっと表面化していくだろう。

“東電の逆襲”である。


2016年4月10日

VOL.504「電力自由化スタート!小売電気事業者制度も始まる!」

周知の通り、
4月から「電力自由化」がスタートしている。
また同時に「小売電気事業者制度」も始まっている。
「小売電気事業者」とは、
「一般電気事業者」と「新電力(PPS)」の合体版で、
一般消費者含めて電気の小売が
出来るようになった事業者である。
「一般電気事業者」とは従来の電力会社のことで
東電・関電・中電・・・と10社ある。
「新電力(PPS)」はもう説明するもでもないだろう。
ただし、「新電力(PPS)」については、
新たに小売事業者登録して
新基準で小売ライセンス取得した事業者のみが
「小売電気事業者」となる。

今、「小売電気事業者」については、
審査中含めて330社近くになった。
旧「新電力(PPS)」が
800社超えだったことを考えると、
ほぼ半減した形だ。
「新電力(PPS)」登録したが
実際は事業参入の意志がなくなり
実態として今後も稼動しない企業が
半分あったということである。

さて、直近の小売電気事業者の
小売販売状況を見てみよう。

1.エネット
2.Fパワー
3.丸紅
4.オリックス
5.JXエネルギー
6.日本テクノ
7.サミットエナジー
8.新日鉄住金エンジニアリング
9.ミツウロコグリーンエネルギー
10.イーレックス
11.テプコカスタマーサービス
12.伊藤忠エネクス
13.昭和シェル石油
14.ダイヤモンドパワー
15.エネサーブ
16.エナリスパワーマーケティング
17.大和ハウス工業
18.出光グリーンパワー
19.中央電力エナジー
20.パナソニック

エネットはいまだに業界1位のシェアだが
1年前に40%を超えていたものが、
今は25%程度に下落している。
その分、業界2位のFパワーのシェアが上がり
1年前10%程度だったのが
今は16%程度に上がってきている。
一方、上記で示されている上位企業のシェアには
大きな変動はない。
むしろ上位企業以外の
下位企業のシェアが上がっているようだ。
上位11位以降の企業のシェアが
1年前に15%程度だったのが、
今では25%程度になっている。
つまり、エネットのシェアが落ちた分は
業界2位のFパワーと
11位以下の下位企業が取ってきている
と言える。

今や、旧新電力は高圧契約のうちの10%以上を
占めるようになり、
2月以降も引き続き急激に増えている。
今後も間違いなく増えていくだろう。

ただし、一方で
歴史上今までにはなかった現象が現れてきている。

(次回に続く)


2016年4月 3日

VOL.503「原油は値上げに向けて今は値下がりしている!」

「原油価格がドンドン下がっていますね。
これからの原油価格はどうなるのでしょうか?」
経営者の皆様からこういう質問をよく頂く。

確かに、数年前では考えられなかったほどの
価格下落の勢いであり、目先不透明感を覚える。
それではまず、
以下のデータを見て頂きたい。
(単位:ドル/バレル)
1990年 24.5
1991年 21.5
1992年 20.6
1993年 18.5
1994年 17.2
1995年 18.4
1996年 22.1
1997年 20.6
1998年 14.4
1999年 19.2

2000年 30.3
2001年 25.9
2002年 26.1
2003年 31.1
2004年 41.5
2005年 56.4
2006年 66.1
2007年 72.3
2008年 99.6
2009年 61.7

2010年 79.4
2011年 95.1
2012年 94.1
2013年 97.9
2014年 93.1
2015年 48.8
2016年 31.0

上記のデータは年間平均の原油価格推移である。
(WTI価格)

1990年代は
ずっと1バレル10〜20ドル台だったことが分かる。
今思えば、改めて「安い!」と感じる。
2000年代に入り、
一気に1バレル30⇒90ドル台と3倍増になった。
で、今(2016年)は30ドル台に戻っている。
2003年以来、13年振りである。

さて、今後であるが、
このままずっとまた10年間くらい
20〜30ドル台になるのか?
と言うと、
どうだろうか???

確かに、需給関係だけから言うと、
間違いなく世界レベルでの需要は減退している。
特に、中国・アジアの需要が減っている。
原油価格と共に資源価格も下がっており、
その影響を受けて
ロシアやブラジル等の資源国でも経済減速。
その為、石油需要は明らかに減退している。

なので、需給関係からだけだと
間違いなく価格は下がったままであり、
より一層の価格下落の可能性が高い。
(10ドル台?)

しかし、賢明な方々であれば
すでに認識されている通り、
IS問題含めて国際事情は緊張化している。
マクロで見た場合、
次期アメリカの大統領も
共和党候補になると言われている。
すると、軍事活動も盛んになり、
中東情勢不安定感から
原油価格が高騰する可能性もある。

それと、これまた賢明な方々であれば
すでに認識されている通り、
原油は投機的商品・金融的商品の位置付けが高い。
要は“価格操作的な”動きだ。

そう思うと、
「今は原油価格を上げる為に下げている…」
と考えた方が良いだろう。
具体的には、
「今年2016〜2017年は
底に向けてより価格下落」
「2018年以降2020年に向けては
急上昇していく」
言い方換えると、
「これから数年間は乱高下!」
と考えるのが1つの見方ではないか。

皆さまはどうお考えになりますか?





■菊池 功プロフィール

          菊池 功        環境ビジネス
コンサルティングを
ゼロから立ち上げた男!



株式会社船井総合研究所
執行役員
環境ビジネスコンサルティンググループ 部長
菊池 功(きくち いさお)

■株式会社船井総合研究所
 TEL:03-6212-2934
 FAX:03-6212-2943
 Mail:eco-webnet@eco-webnet.com



<出版書籍>
2011年12月16日発売!
『中小企業は「省エネ・節電ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!

『50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!』
50兆円市場を狙え! 新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい!

『中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!』
中小企業は「環境ビジネス」で儲けなさい!


●船井総合研究所
コンサルティングメニュー






【オススメブログ】



オフィシャルサイトはこちらからどうぞ 株式会社船井総合研究所


ブログランキング【くつろぐ】
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 環境ブログ 環境ビジネスへ

■過去の日記