2011年12月 1日

見える化。

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先日、健康診断に行ってきました。

採血時に気分が悪くなったり、倒れたりしないかが
いつも少し心配です。

たいてい大丈夫なのですが、基本的に小心者なので
こういうこと(身体を傷つけられるとか)で青くなったりします。

友人達と初ピアスを開けあったときも、
ひとり顔面蒼白になり大変心配されました。


昨日の採血時は、顔を背けてはいたのですが、
恐怖心からたくましすぎる妄想力が逆暴走し、
ちょっと危なかったです。

以前は数秒くらい直視できたのですが、
小さい心臓がさらに小さくなっているのかも。。。


とりあえず、肺や心臓について「大丈夫ですよ」、と
言ってもらえただけでも何か安心しました。

何事も、「見える化」は大事ですね。 

 


2011年11月10日

理を料る。

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ある方に、「栗の甘露煮」に、早く味をしみこませるには
「酵素」が良いと教えていただきました。

身近な酵素は、ハチミツだそうです。
甘いし、一石二鳥です。
 
 
料理に限らず、こういう話を聞くのは本当に面白いと感じます。

菌や微生物のことをもっとよく知れば、自分の生活のことや
世界のことがもっとよく判ってさらに楽しく暮らせる気がします。
 
 
とはいえ、理科は地学以外は実に苦手でした。
もっと、身近な感じで教えてもらえば判った気もします(他力本願)。

中学校の理科教師、星野先生はある日、
ファイティングポーズで「シュッ」と一回、空中でパンチを繰り出してから、
「みんなは今、先生が一回しかパンチしてないように見えただろうけど、
 実は5回パンチしてたんだ」

とまじめな顔で言ってのけてから、「光の速さ」という授業に入ったのが
強く印象に残っています(生徒は総つっこみ)。

このパンチのことしか覚えてませんが、
苦手な理科でも、星野先生の授業は好きでした。


料理は最も身近で、美味しいと幸せだし、生きる燃料だから
なおさら面白いと感じます。
  

「ものの理(ことわり)を料る(はかる)」 → 「料理」ですしね。

※何度も申しますがわたくしは決して料理上手ではありません

 
  

2011年10月24日

栗の甘露煮。

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少し前に、栗の甘露煮を作りましたが、出来は微妙でした。

思い当たる原因はいくつか。

  1.渋皮を剥ききらなかったこと
  2.砂糖の量が少なかったこと
  3.煮る時間が短かったこと

「まじめに作る気あんのか」というしくじりばかりですが、
そもそも私がレシピ通りに作れないタイプだからかもです
(今までちょっとえらそうなこと書いてきましたが、所詮こんなレベルです)


自分の台所状況が、レシピの分量や材料の通りであることはまず無く、
今回は主たる栗の量が、ぜんぜん多かった。

しかし、私は「その量」で作りきりたかった。

すると当然、砂糖の量も変わるところを計算しなかった(バカ)。

煮る時間が足りなかったのは、きっと鍋が小さかったから。
どかんとした大鍋はうちにはないので・・・


1.にいたっては、私の適当さが仇となっただけですが。
少しでも渋皮が残ってると、全体に渋味が広がってしまうんですね。
渋皮おそるべし。


しかし食べられないことも無いので、ちまちま自家消費します。

そして、第二弾ももちろん目論んでいます。
冷凍庫で眠らせている生栗がまだ一袋あるから。

生栗は、収穫後に冷凍保存すると少しずつ糖度が上がり始め、
4〜6週間後にピークになるそうです。

その一番甘くなったところを狙って、次こそ絶品の甘露煮を作ります。
 
 
 
 

2011年9月28日

時間旅行。

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明治や大正の小説などに没入してしまった後は、
周りを見渡してふと「時間旅行感」に襲われることが。

例えば、

当時の女性は「黒くて豊かな髪」が美徳ですが、
今は髪を染めている女性が主流なので、
「あれ、ここ、日本でいいんだよね」と思ったり。

当時の交通手段は人力車・車・蒸気機関車ですが、
今は駅のホームで電車が分刻みで滑り込んでくるので
「なにこれ、なんつー便利な乗り物」と思ったり。

当時は様々ものごとが全て人の手でなされていましたが、
今の駅では自動改札がずらっと並び一度にたくさんの人数が
出たり入ったりの改札を済ませているので
「なにこれ、超便利じゃん」と思ったり。


当時の人間の労力や薪などに代わって、
今、便利さを提供してくれているものは、
ほぼ「電気で動く機械」ですね。
 

「電気=便利」というか。
 

私達はもう電気にどっぷりの環境で育ったから判りませんが、
電気の便利さに初めて触れた人達にとってみたら、
まるで夢か魔法のようだったでしょうね。

それでもう電気に夢中になっちゃって、
「電気があれば、もっと便利なものを作れる」
「電気がなくちゃはじまらない」

みたいな流れで、ばんばん発電所を増やして、
原発もどんどん作ってしまったのかなぁとか、、、
 

いまさらですが。
 

 
 

2011年9月22日

小豆。

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昨夜、玄米に入れるために小豆を煮ていました。
 
小豆が煮えてきたときの香りは幸せです。

茹で汁の色も鮮やかで嬉しくなり、
つい砂糖を入れて甘くしてしまいます
(玄米には甘くした小豆もよく合います)

あの香りは、悪魔的に至福感を与えてくるため、
「なんかもう、私、これでいいや・・・」とか
人生を諦観しそうになるので、ちょっと危険です。

ちなみに、小豆の原産はアフリカ方面で、
確かに、アフリカっぽい色をしています。


日本にもともとあった食べ物は本当に数えるほどのようです。
それも今では「野草」として、食用の地位を持たないものも多く。

よそからたくさん食べ物の種をもらって豊かな食文化になったんですね。
こんな小さい国なのに。

はるばる大陸を渡ってモノがたどり着く「極東」ですからね。


やはり地理と風土と歴史は一緒に学ぶと、
原因・経緯・結果がつながってとても面白い。

科目をちまちま分けなければいいのになぁと思います。
 
 

2011年9月20日

宇宙。

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夜空を見上げると、宇宙のことを考えますね。

宇宙空間では、もちろん呼吸できないし、
真空状態・放射線で一ミリだって肌をさらせないし、
強烈なや太陽風でどこまでも飛ばされるし、
弾丸のような隕石の雨から身体を守らないといけない。
おまけに骨や筋肉が衰えて地球に帰ったらリハビリせなあかんという。

よくそんなところへ行こうと考えますね人間は。
比べてみると、スクーバダイビングで潜る海中なんか
キッズコーナーみたいです。

いや海中も実はとっても怖いところですけどね。
簡単に死にますからね。

海女さんとか本当に凄いなあと思います。


ちなみに海女さんの仕事を、女性がやるのは理由があるそうです。
(諸説ありますが)

  1.男性は沖で船漁、女性は近海と分担したから

  2.男性は欲張ってたくさん獲ろうとして長時間潜り、事故に遭うことが多いが、
   女性は必要な分だけ獲ってすぐ戻るから事故に遭いにくい


2.などは想像するだに怖くなります。

「もうちょっと・・・」と思って手を伸ばしたらウツボにかまれるとか。
あと1m深みへ行ったら潮流にからまれたとか。

欲張っちゃいかんですね。
 
 

2011年9月16日

夏作終了。

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今年は、初めて(ほぼ)一人での農作に挑戦しました。

しかし結果、夏野菜はあまり上手くいかなかった。。。


台風など、天候のせいもあったでしょうが、やっぱり夏野菜は、
もうちょっと手をかける頻度を上げないと駄目だなと。

基本的に週末しか行けないのですが、土曜日が仕事になってしまうと、
日曜日に電車で一時間ゆられ、一日畑作業するのはキツくて。。。

夏野菜なのに、この頻度は致命的でした。

「よく判らないことも多いけど、とにかくやってみよう」と体当たりしてみて、
失敗を経験できて良かったと思います。

秋冬作は、もうちょっとエネルギー割いていきたい。


自分でやってみると、改めて、作物をつくることは大変です。
農家さんたちは本当に凄い。

自然相手だと、ぜんぜん違う脳や筋肉を使いますね。


これからもっと、そっちを鍛えていきたいです。
 


2011年8月30日

秋めく。

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地元はすでに、朝晩非常に涼しい風が吹き、
少しずつ秋めいてきました。

夏の中に秋がある感じですね。 

 
四季それぞれを好きではありますが、
無条件で別格にうれしくなってしまうのは秋ですやはり。

なぜなら何もかもが心地よくてきれいだから!


朝、家を出たときの空があんまりきれいなのと、
爽やかに吹き抜ける風があんまり気持ちよいのとだけで、
それだけでもうその日一日はとても幸せになれる簡単な人間です。 
  
  
ところで先日、夜中に「新・あなたの知らない世界」という
怪談番組がやっていて、ついバッチリ観てしまって
後悔しつつ寝床に入ったら、夢にバッチリ怖い幽霊
出てきてしつこく追い回されたのでマジ怖くて
寝起きは心臓ばくばくで非常にびびっておりました。


出てくれるなら、人間のお化けより妖怪を歓迎します。

一匹くらい友達になってみたいです。

 
 

2011年8月23日

浴衣。

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今年は久々に、浴衣女性を間近に拝謁する機会に恵まれ、
つくづくその美しさに感じ入っておりました。
 
 
浴衣姿の美しさと色っぽさは、ほとんど反則ですね。

余計な手を加えすぎない方が、より輝きが増すように感じます
(あと、ちゃんと着付けできていれば)。

最近は、髪飾りやピアスなどをじゃらじゃらきらきらさせたり、
生地がラメだったり、帯があれだったりなどが目立ちますが、
ああいうのはあまり・・・(魅かれない)。

 
浴衣の良さのひとつは、飾らず、さらりと着こなす程に、
その人のありのままの良さがぐっと引き立つことかもです。

下手な洋服着るよりよっぽど。。。

 
江戸時代などは、あんな格好した女性達が
溢れていたわけで、たまらんですね。
 

殿方も同様です。
スーツは1.5倍増し、着物は2倍増し(私見)。

もちろん、髪とか眉とか、手を入れ過ぎていないに限ります。
あまりに「今」過ぎるいでたちだとガックシ。。。

 
浴衣含め、着物は「素材」で勝負させてくれますね。
 
 

2011年8月19日

妖怪。

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お盆も過ぎまして、少しご無沙汰しておりました。
今日は朝からずっと雨です。
北陸や関東に渡って、広い範囲で大雨が続くようです。

落雷に、地震もありました。

本当に日本は、天災国ですね。


夏は怪談

涼を取る意味では幽霊が主役でしょうが、
私などは妖怪大好きっ子です。


本当、うらやましいものです。

妖怪には試験も何もなくって、
決して何かの役に立つ存在ばかりではないけど、
長い時間を生き、さまざまな時代を見て、
どこまでも自由で、退屈をまぎらすことばかり考えていて、
楽しいことや風流なことが大好きで、
そして時々、とても美しいものたち。


幼いころから、妖怪と友達になりたくて仕方なかった。。。

むろん、「ゲゲゲの鬼太郎」は欠かさず観てました。
いったんもめんに乗りたい!とか。
朧車(おぼろぐるま)で夜空をドライブしたい!とか。


いったいどうすれば妖怪に会えるのか。

そればかり考えていた名残で、
今でも夏になると時折、この議題について
真剣に考えはじめることも。


・・・やっぱり、まずは遠野へ行くことからはじめるべきですかね。
「遠野物語」の遠野ですね。

あとは、妖怪が遊びに来てくれそうな、
昔からの木造家屋に住むとか。


そんなこんなを妄想しつつ、今年も夏が過ぎゆきます。
 
 
 
 

2011年7月28日

寿司。

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寿司ってのは、
どうしてああも綺麗で美味しいんでしょうね。


奉公のため、地方から江戸へ来たばかりで寿司を知らない少年が、
周りがあまりにも寿司好きばかりなので、
試しに自分も「持ってる金の分(2貫)だけ食おう」と、
寿司の屋台で握ってもらったところ、あまりの旨さに
ハッと気づいた時には47貫食ってしまっていたという、
その気持ちが判る気がします。


ちなみにこの少年は、お金を払う段になって困り果て、
悩みに悩んで苦しんだ挙句気絶してしまい、
奉公先の先輩達があわてて迎えに来てお金を払ってくれたとのことでした。 
 
そしてこの少年はのちに、何かの第一人者として大先生になって
国の何かに大いに貢献し何かを成し遂げ名を残したそうです
(具体的なことは一切忘れております)
 
 
 

2011年7月22日

台風。

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台風のおかげ様か、ここ数日涼しくて、
電力使用量も少なく済んでますね。


台風は、現代的生活者として、
「災害や交通障害が起こる厄介なもの」という見方は
ある意味当然ですが、それだけじゃなくて、
日本の国土に必要で大事なものなんですよね。

台風が来ないと、日本は「豊か」にならないというか。

山も海も空気も、洗い流されたり掻き混ぜられたりすることで
営みが進んでいく動植物はたくさんあるんでしょうし。

季節ごとの滋味豊かな食べ物が実る為にも必要なのでしょうし。

そうして国土がまるごと循環していくんですね
(勉強不足なので感覚的ですが)

 
そう考えると、梅雨も、夏の暑さも、同じですね。

体感している最中はやっぱりげんなりしますが、
頭の隅では「これも必要なものである」と意識しておきたいというか。
 
物事のほんの一面だけをあげつらうメディアの情報を頭に入れながらも、
片方でそういった別の意識や視線を保ち続けることは、
結構、エネルギーが要りますね。


「一見、嫌に見えるもの」が、実は、より豊かになるために
必要なものであることが多いんだなと。

 
このことは、目に見えるもの、見えないもの、
自然のこと、人間のこと、仕事のこと、全てに当てはまりそうです。


そういうの、あまり学校では教えてくれない。
親が子に、孫に、生活の中で教えてあげていってほしいものですね。
  


・・・なんて。
 
 


2011年7月20日

挫折。

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台風が来て、暑さが、というか湿気が、すごいことになってますね。

もう、この湿気だけは、、、

本気で苦手です
(むしろ好き、という方、あまりお目にかかりません)


エアコンなしで頑張っていますが、この湿気だけは・・・


むりっ

ついにくじけてしまいました。
エアコンつけてしまいました。。。


そして、この文明の利器の力を改めて実感しました。

あんなに部屋中ベタベタだったのに、
あんなに肌がじとじとだったのに、

「さらっ」

と。


まだ夏はこれからひと月以上続くのに、、、

予想以上に早くくじけたのがちょっと悔しいです。
 
 

2011年7月 5日

ヤフオク。

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週末、本棚の整理をしました。

上板と本との隙間にもぎゅうぎゅうに詰め込んでいたのが、
ちょっと余裕が出来て、風通しがよくなったかんじがします。

達成感・・・


今回、手元に置かなくても良いと判断した本は、
ヤフオクで売ります

以前、知人にもらったが読書途中だった著書は、
ちゃんと読みます。

と、決めました。


それにしてもヤフオクは、実に有意義と感じます。

ただ捨てるでなく、欲しい人の元へ届くという形が。
売る方も評価されますから、商品に最後まで責任持ちますしね。

また、出品する際は、写真の撮り方や載せる情報、
文章の書き方で購入者側の食いつき度が
面白いように反応し、出品中はえもいわれぬ楽しさがあります。
 
 
以前出品した漫画(1〜24巻分)を、「娘の誕生日プレゼントにする」という
主婦の方が買ってくださったことがありました。

ものすごく丁寧な方で感動した上、
「誕生日当日に届き、開けた娘が大喜びでした」という 
感謝の言葉もいただき、
「(漫画を)きれいに取っておいてよかった・・・」
心底思ったのでした。


ただ、今回出品予定の本は、数冊、日焼けしてしまっているので、、、

そのことも正直に書いて、値引きもした上で、
それでも買ってくださる方がいらっしゃればこれ幸いですね。


ネット上とはいえ、人間らしい気遣いやあたたかさを含んだ
やりとりで成り立っている世界
ですね。

素晴らしい・・・
 
 
 

2011年6月29日

日本語教室。

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日ごとに暑くなりゆく今日この頃ですね。

脱水症状や熱中症には皆様、十分にご注意ください。


さて、日本語というものをまじめに学んでみたいと思うようになってから、
関連書籍をだらだらと読み進めているのが、最近の読書傾向です。


先日読み終えたのが、「日本語教室」(井上ひさし 著)。


井上ひさし氏が、母校の上智大学で講演したものを本にしたものです。

講演の語調が基本なので、ものすごく読みやすい。

 ・日本語はいまどうなっているのか
 ・日本語はどうつくられたのか
 ・日本語はどのように話されるのか
 ・日本語はどのように表現されるのか


おおまかな目次はこうですが、中身は細かいテーマに分化し、
また、ちょくちょく脱線してくださるのも面白いです。


次から次へ繰り広げられる、様々なテーマがどれも強く惹かれるものばかりで、
ぐいぐい読み進めてしまいました。


特に印象が強かったのは、「権利」と「自由」という言葉について。

明治になってから、欧米諸国のような近代国家としての基盤が
ほぼ備わっていなかった日本は、大急ぎで体裁を整えようとした、と。

そのとき、もともと西洋にあって日本にない膨大な言葉達を、
なんとか日本語に訳して作ったのが、福沢諭吉だと。

その作業の中、どうしても訳せない、と投げ出してしまった言葉が、
「権利」、英語で「Right」

結局、福沢さんの友人である、西周(にし・あまね)という人が、
これでいいじゃないか、と仏教用語である「権利」を持ってきたそうな。

しかし、仏教用語で「権利」の意味は、
もともとは「力づくで得る利益」のことを言うのです。
仏典や荀子では、権利は「権力と利益」の意味で使われているそうで。


つまり、もともと「マイナスな意味」を持つのに、
「Right」という非常に重要な言葉の訳として採用されてしまった
と。

それを日本人は、以来ずーっともっともらしく使い続けてきてしまったと。

確かに「権利」という言葉、現在もあまり輝きに満ちた響きとは言えませんね。
どちらかというと、何かを批判したり、ごりごり主張したりするときに
よく登場するようです。


ラベリング理論的にというか、そんな風に考えると、
日本人の潜在意識の中に、「権利」という言葉はマイナスな要素として
組み込まれている可能性があります、と。

「自由」、という言葉もまた然りで、日本人はとかく、「自由」に消極的だという
イメージをもたれがちです。

なぜなら、「自由」という言葉もまた、もとは古典中国に拠り、
「我侭放蕩」、要は「自分勝手にすること」というような意味だったと。

仏教用語の「自ずからに由る」(おのずからによる)、から来ているとか。

いずれにしろ、今、「自由」と聞いて思い浮かべるものとは、
「抑えつけられているものの開放」や、「真に人間的な生き方」のような、
魅力的なイメージかと思いますが、同時にどこか背徳感のようなもの
感じるのではないでしょうか。


これもまた、元来の意味が少しくマイナスなものだからと。


言葉とは、これほどまでに、文化の根っこにあたるだと。

「言葉は道具」という風潮が流行った時期もあったそうですが、
母語としての言葉は、精神そのものですね。

決して、おそろかにしてはいけないと、改めて思いました。


井上ひさし氏のこの言葉も鮮烈です。

「おじいちゃんと孫の会話が成立しないような状況は、
避けなければならない」
、と。


受け継ぎ、繋いでゆくことができなくなってしまうのは、
国として致命的なことのように思います。


まずは自分がもっと、ちゃんと日本語を使えるようにならなくては、、、

自分の日本語を、きちんと美しいものにするべく、
毎日の会話から意識してゆこうと思います。

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